染物屋生活

神奈川県の住宅地(でも片田舎)の染物屋日記と、電気代が月1500円(原発反対なので)の節約生活を紹介「染め吉」と言います

フイチン再見というマンガ

2018-11-26 19:32:32 | 日々の政治・哲学
----------------

:

フイチン再見
というマンガを見つけた。
いやあ、なつかしなつかし。

1巻は、2013年ごろの発行だ。ビッグコミックで連載していたのだ。作者は、村上もとか。

フイチンさん
というマンガ
は、昭和34年ごろ、少女クラブで連載していたのだそうだ。
作者は、上田とし子。私は、ぼろぼろになった、少女クラブをどこかで読んている。

昭和34年には、まだ字が読めなかったと思う。
古本で、近所のお姉さんたちが持っていたのを、読んだのだと推測する。

大人になってから、
フイチンさんは、復刻版が出ているはずだ、探してほしい、
という依頼があり、古本屋さんにお願いして探し出してもらった。

今、村上もとかの書いた、フイチンの世界を見ると、いろんな人種がいて、
中国語と、ロシア語と、日本語の入り交じる満州のハルピンなのだ。

今、考えると、すごく変わったマンガだ。

上田とし子は、1017年生まれだ。ロシア革命が起こった年だった。幼少時、ハルピンの中でも、中国人、ユダヤ人、白系ロシア人の子供と遊ぶことが多かった、と書いている。

上田は、他の国の言葉を覚えず、日本語と、ゼスチャーで押し通していたという。当時のハルピンで戦勝国であったのは、日本だけだったのだという。

戦前の、満州というところを考えてみると、とてもとても変わったところであっただろう。

満州を書いた小説や、随筆はたくさん読んできたが、まったく考えてなかった満州の風景を、村上もとかに、見せてもらった。

写真は、夏喫茶店のランチ。ちらし寿司。冷たいひやむぎの入ったおつゆ。ホタテ貝のだしで炊いた、ナス。美味しかった。