マイエリア

人には言えない、つれづれ日記です

~ 遠い空の下より 愛しいあなたを想いながら ~

桜花の秘密

2016-04-07 06:25:29 | 日記
泣き出しそうな空の下、桜の花は満開となり、春本番です。

 日本人は何故か、春に咲く桜の花をことさら好み、夏の向日葵、秋に素敵な香りを醸し出す金木犀たちとは、別格の扱いぶりです。

 寒い冬、じっと我慢し、その時を迎えると一斉に開花する。
 また、散り際を心得、あっという間に花びらを落とす様がよい、と人は言う。

 実は私も桜花に対し、特別な思いを抱く一人なのであります。

 時は今から10数年前、一時的な転勤の際、ある方から気持ちのこもったお手紙を頂きました。
 私の記憶の中では、その方から手紙を頂いたのは、それが最初で最後だったと記憶しています。

 その手紙には、その方の素敵な思いがしたためられており、当時の私はいたく感激したことを今でも鮮明に覚えています。

 しかし当時、お互いの環境を考えると、万が一その手紙の内容を第三者が知って、紛争になることは避けたいと考えていました。

 当然ながら、聡明なその方もその状況を承知のうえ、手紙をしたためてくれたはずです。
 私は考えに考え、悩んだ挙げ句、泣く泣くその手紙を処分しました。

 「伝えたい気持ち」のブログ冒頭の書き出しは、実はその手紙の書き出しと
全く同じなのです。
 私の中に、大切にしまっていたものです。

 それ以来、逢うことが叶わなくなっても、桜の季節になると、その花を見るたびに、その方を思い出していました。
 毎年、毎年、どうしているのかと。
 もう、二度と逢うことがないはずなのに・・・

 しかし、それは突然訪れました。

 また、桜の季節に逢うことが、かなったのですから・・
 そんな思いを抱きながら、今年も桜の花を愛でています。

 来年も、その次の年も、その次も。
 きっと、これからもずっと・・・