里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

レモンエゴマの果穂

2021-10-22 | 日記

一関市花泉町、山裾の林道を上がって行くと、道端の植物にアオジソのような果穂がたく
さん付いています。葉を見るとアオジソのような切れ込みの多い葉ではなく、ほぼ卵形の
葉ですからシソ科の別の植物と思われます。
植物図鑑でシソ科の植物を当たれば、種名が判るでしょう。

                             二枚とも2021.10.13撮影

植物図鑑をめくってシソ科の植物を当たっていると、レモンエゴマという植物があって、
葉の形や果穂の様が私の写真の植物とそっくりです。これかも知れませんね。
自生地は尾根の北側で、朝日は当たるものの日中はほぼ日陰になるような場所です。
レモンエゴマは山野の木陰などに生えるとありますから、似たような場所ですね。
以上のことから「レモンエゴマ」と同定します。
なお、葉や茎にレモン様の香りがあるとありますが、残念ながら香りは確認していません。

                             二枚とも2021.10.13撮影

シソ科シソ属の1年草で、本州~九州に分布し、草丈は50~90cm。
山野の半日陰に自生する。葉や茎にレモン様の強い香りがある。
茎は直立し紫色を帯びることが多く、横断面は四角形。
茎中部より下の部分には下向きの短毛が密生する。
葉は対生し、葉身は広卵形で長さ7~12cm。先端は尖り、基部は広い楔形。葉縁に 粗い鋸
歯があるが、葉身の基部には鋸歯がない。葉柄は長く、赤味を帯びる。
葉質は薄く、葉表は緑色、葉裏は緑白色で腺点がある。
花期は8~10月、枝先の葉腋から長さ10~18cmの総状花序を出し、白色~淡紅紫色の唇形
花を2個ずつ横向きに付ける。花の長さは5mmほどで、花冠は5裂する。
花の基部に丸くて先のとがった苞があるが、 果実が熟すまでに落ちる。
萼には白い開出毛が多数生える。
果実は4分果。分果は直径1.5mmほどの球形、紫色に熟し、表面に網目模様がある。



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