100分de名著『カラマーゾフの兄弟』
第四回 父殺しの深層
ついに殺されるカラマーゾフ兄弟の父親フョードル。
いったい彼を殺したのは誰か?真っ先に疑われ逮捕されたのが、日頃から「父殺し」を公言していた長兄ドミートリー。
裁判での弁明も空しく彼はシベリア流刑に処せられる。しかし、実際に彼を殺したのは使用人のスメルジャコフだった。
しかも彼は、イワンの「神も不死もなければ全ては許される」という無神論にそそのかされて実行しただけだと言いイワンも共犯だという。
イワンは彼の言葉によって自分自身の隠された欲望に気づいて狂気へと追い込まれる。
ドストエフスキーはこの「父殺し」のテーマで何を表現しようとしたのか?
第四回は、ついに書かれることのなかった「カラマーゾフの兄弟」の続編にも想像を膨らませつつ、
人類に普遍的な欲望だとされる「父殺し」の欲望とは何かを深く探っていく。
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