リュシエンヌ・ボワイエ「聞かせてよ愛の言葉をParlez-moi d'amour」
健康管理の知識 索引
日本が高度成長期以前家庭用ぬか漬けが各家庭にありました。毎日母がぬか床から漬物を洗って食べていました。その時代は花粉症・各アレルギーはありませんでした。
米ぬかには炭水化物やミネラル、ビタミンが豊富に含まれており、これらを栄養にして乳酸菌や酵母が繁殖します。
乳酸菌や酵母はぬかに含まれるミネラルなどの栄養素とともに漬けた野菜に移るので、出来上がったぬか漬けには、生の野菜にはない栄養素が加わっています。
さらに、生の野菜が持つビタミンCも失われにくいので、生で食べるより栄養価が高くなるのです!
生大根とぬか漬け大根を比較すると、ビタミンB1は16倍、B2は4倍、B6は6倍、カルシウムは2倍になるというデータも得られています。
米ぬかに塩と水を加えてよく混ぜたものがぬか床。一昔前までは、家庭の常備品でした。これに野菜を漬け込んだものがぬか漬けです。最近、またぬか床で作るぬか漬けが注目されています。
ぬか床は、捨て漬け用野菜を使ってならしていくうちに、ぬかのでんぷんやたんぱく質が分解・発酵し、乳酸菌と酵母が増えていきます。
毎日よくかき混ぜて酸素を入れることでどんどん発酵が進み、おいしいぬか漬けを作れるぬか床になっていくのです。ぬか床は、手入れさえしっかりすれば一生もつものです。ぬか漬けの乳酸菌は腸まで届く!
ぬか漬けが注目されているのは、そのプロバイオティクス効果。
私たちの腸内にはさまざまな細菌群がいて、善玉菌と悪玉菌とに分かれています。その善玉菌の代表が乳酸菌。悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整えたり、腸の働きを活性化し、消化・吸収、排便を促進します。
また、体内に侵入した病原菌や体内で生まれた発がん物質などを体外に排出したり、病原菌やがん細胞への抵抗力を強くする作用があります。
ぬか漬けの乳酸菌は、ラクトバチルス・プランタルム菌という植物性乳酸菌。胃酸に負けることなく、腸まで生きたままで届く、タフで頼りになる乳酸菌です。
ぬかにはビタミンB群も、食物繊維も米ぬかにはビタミンB群が含まれています。野菜を「ぬか漬け」にすると、塩の浸透圧で水分が抜けた分、ぬかの栄養素が浸透するため、生で食べるよりビタミンB群が期待できます。
さらに、食物繊維も凝縮されているので、こちらも生野菜を食べるよりも少ない量で多く摂ることができます。日本ならではの野菜の食べ方は、伝統とともに実力も兼ね備えているのです。
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