「淋しさが目鼻つきぬけ夏蜜柑」 橋本多佳子
橋本多佳子(はしもと・たかこ)は戦後俳壇を代表する女性俳人だ。現在でも俳句雑誌に頻繁に取り上げられ、昨年、角川ソフィア文庫から文庫初の全句集が出た。
橋本多佳子を語るとき、その美しさが常に取り沙汰される。美貌はときに女性の人生に複雑な陰影を与えるものだが、
かつて大阪の帝塚山に住んだ美貌の奥さまは、世間の視線を恬淡(てんたん)とやり過ごし、見事俳句に自分を昇華させていった。
その強さが改めて私たちを魅了する。どのように生きたのか。
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