PAPP GÖRGY

旧ブログ名 モ
期間限定でブログ名を変えてお届けしております。
IEでは文字化けしてますが。
パップ・ギョーリキー

イラク人質

2004-10-29 06:04:54 | NEWS
イラクで人質になっている香田さんのご両親。

「息子が軍(自衛隊)を助けているという人がいますが、自衛隊とは関係ありません。イラクの人々を助けたかったのです」
「彼はイラクで何が起きているのか見たかっただけなのです」

全世界を相手にテレビでこんなことを言わなければならない状況になってしまうとは、お気の毒。香田さんおよび関係者に対する誹謗中傷はもう世に満ち溢れているであろうし、非難・文句を言ってもいいことは無い(!)のでそんなものは言うつもりもないが、思ったことを少し。

「イラクで何が起きているか知りたい」
「バグダッドやサマワに行きたい」

彼が何を考えてそんなことを思ったのかは知らないが、地震の項でも書いたとおりなかなか行動に移らない自分としては羨ましい限り。しかし、ご両親が一番そう思っていらっしゃるだろうが、なぜそんなところに行ってしまったのか、と。

「1週間ぐらいイラクに滞在したい。ホテルが高ければ外で寝る」

イラクで何が起きているか、彼は本当に何も知らなかったのだろう。そう考えないと説明がつかない。

香田さん、お母さん、お父さん。
香田さんが無事帰ってきた暁には、「絶対にイラクに行ってはいけない!」と国民に知らしめていただきたい。周知していただきたい。イラクで何が起きているかを身をもって体験したあなたたちだからこそ、何も知らない人たちにそれを伝え、第2、第3の香田さんが生まれることを防いでいただきたい。
先に拉致され、帰国した3人は、香田さんがイラクへ行くことを止めることをしなかった。少なくとも私が普通に生活している範囲内において、あの3人が体験をもとに自分たちがいかに愚かだったかということ、してはいけないことをしてしまったということ、同じ過ちを繰り返してはいけないということを、説明しているのを見聞きしたことがない。喉もと過ぎれば熱さ忘れるなのか、帰国直後に既に暑さを忘れているのではないかと見受けられる者もいた。
偉そうなことを言っているものの、これが結果論であることは承知している。しかし、反省し、未来に生かすための結果ではないだろうか。イラクでの危険性を説いて回るなんてことをしたら、「しゃしゃり出てきたよ、あの3人。」なんて言われるかもしれない。が、あの3人のすばらしい行動力と、周りが何と言おうがお構いなしの厚かましさをもってすれば、周りの声など痛くも痒くもなく、いとも簡単にやってのけてくれるに違いないと思う。

中越地震

2004-10-26 04:14:30 | NEWS
今晩、ニュースで見た。
被災者の集まるグラウンドにて。
ボランティアの人たちがおにぎりを握っているということで、その建物の前には長蛇の列。
並ぶこと数時間、もらったのはお茶とおにぎり一個だそうな。

とあるコンビには中日ドラゴンズの健闘を称えてセールを実施する予定だったのを、被災者のことを考慮してセールを中止した。
と同時に、義援金を募ることを始めて、レジ脇に募金箱が置かれた。
いいことだと思う。
が、このコンビニに限らず、例えばこんなことはできないのだろうか。
コンビニにはおにぎりやサンドウィッチを始め、さまざまな食料が並んでいる。
これを、被災地に運べないのだろうか。
確かに、昼時などはおにぎりが品切れで困ることも間々ある。
が、日本中のコンビニで、そういう状態になっているのではあるまい。
それに、被災地のために少しおにぎりを多めに準備するくらいのことは容易いことではないのだろうか。
おにぎりに限った話ではない。
水、電池、タオル、温まることのできるようなもの、着替え、色々あるではないか。
これらを、ヘリコプターか何かで被災地に運ぶことは、大変なことなのだろうか。

収入にならないことはやりたくないのかも知れない。
義援金を集めることはコンビニにとっては全く痛くないが、商品を配給するとなると、痛い。
かく言う私も、今回の震災に際して、痛んでいない。
阪神大震災の時は大阪に住んでいたが、そのときも痛んでいない。
誰かが困っているとき、自分の犠牲を省みずに行動できる人は、すごいと思う。
私も、こんなことをダラダラ言ってないで、何か行動するのがよいのだろうか。

ともかく、一日も早い復旧を、そしてこれ以上被害が拡大しないことを、心よりお祈りいたします。

コンパートメント症候群

2004-10-24 14:56:38 | メモ書き
コンパートメント内圧が上昇し、筋・神経の循環障害が生じる。緊急に筋膜切開を行わないと不可逆性の拘縮を残すことがある。
フォルクマン阻血性拘縮:上腕骨顆上骨折に合併

 cf)小児特有の肘の外傷
    骨折 ・上腕骨顆上骨折(最多:5~8才)
       ・上腕骨外顆骨折(5~10才)
       ・上腕骨内側上顆骨折(10才前後)
    その他・肘内障(2~5才)

ご無沙汰しておりました

2004-10-22 01:55:08 | 阪神ファンです
色々書きたいことはあったのですが、筆不精というか何というか。
で、今日も眠いので、早々に切り上げますがご容赦ください。
とりあえず、言いたかったことをざっと並べ立てておきますか。

阪神、ほんと監督変えないとどうしようもないんじゃない?
投手の継投も意味不明だし、代打の起用も意味不明。

10月半ば、神宮球場へヤクルト阪神戦(いわゆる消化試合)を観にいきました。
なんで上坂がスタメン?と思いながら、不満のまま終盤に差し掛かる。
1点負けている場面、8回表は代打野口・赤星と倒れて2死走者無し。
で、2番上坂に打順が回ってくる。
9回にはクリーンアップに打席が回ることを考えると、代打を出すのはここしかない。
普通に考えたらここで、1発もある桧山である。
監督の考えは少しおかしい、ということを考慮に入れても、代打葛城あたりだろう。
しかし結果は、上坂がそのまま打席に入り、レフトフライ。
で、桧山はというと、9回に出てきました。
いくらその日に関本が無安打だったとは言え、
五十嵐亮太相手に、関本に代えて桧山とは。
そして、上坂よりは関本に打たせたいと思うがいかがだろうか。
参考までに、今シーズンの上坂の成績:打席数23、打率.272
ついでに関本の成績:打席数413、打率.316
もういっちょ。桧山の成績:打席数513、打率.305
もう、何も言わなくてもいいでしょうか。
ちなみに伊良部は今シーズン、打席数4、打率.333、チーム内で最高打率でした。
そんな彼は
「俺の体に触れるなよ!今後、メディアたちに、未来永劫話はしない!」
とおっしゃって今日、阪神と別れた。おぉ怖い。

監督にはもう一つ不満がありまして。
開幕前から監督は、鳥谷で行く!なんてわけのわからんことを。
去年3割打って、守備も別段悪くない藤本を使わないで、なぜ鳥谷を使うの?
そもそも、鳥谷と藤本を争わせて、いい方を使う!と言っていたのを彼は忘れてしまったのでしょうか。
オープン戦でもさっぱりの鳥谷を、開幕スタメンで使ってしまいました。
がっかりしたのはそれだけではありません。
暫らく鳥谷で行ってみて、鳥谷がさっぱりダメだとなるとさっさと鳥谷を諦めて藤本を使うようになってしまいました。
監督の意図は何だったのでしょうか。
優勝チームの強みで、鳥谷を使い続ける余裕はあるのだろうと思っていました。
開幕スタメンで使ったからには、鳥谷を育て上げる!という強い意志があったに違いない、そう思ったのですが。
長嶋監督が新人の新浦を大きく育てようと、打たれても打たれても新浦を使いつづけたのとは違うのだな、と。
そしてこれでは、結果を残し、実力があるのに使われなかった藤本の悔しさはやりきれないだろう、と。
再びがっかりしてしまったのでした。

それでも監督は、鳥谷を使いたくて使いたくて仕方がないようで、
「ショートの藤本をセカンドへ、セカンドの今岡をサードへ、サードの関本をファーストへ」
というコンバート?を無理やり押し切り、シーズン中もしつこいくらい何度となく繰り返しました。
ファーストのアリアスは、そのコンバートを完成させるために来年解雇される気がしてならないのです。
451打席、.271、ホームラン25です。
死球による怪我があったので多めに見てやってください。
今の阪神ではやはり最も怖いバッターの一人ですよ。
去年の優勝の立役者ですよ。
アリアスの成績がいまいちだから来年はどうしようか、などと言う前に、考えてくださいよ。
なぜ今年アリアスの成績が下がったか。
それは、唯一英語で心置きなくおしゃべりができるオマリーがいなくなったことが大きいと思いますが、違うでしょうか。
去年、打撃不振の時にオマリー特命コーチの助言でどれだけアリアスが助けられたか。
2003年は彼の日本球界での最高の記録を残しているじゃないですか。
オマリーが打撃不振だからといって解雇していいのですか。
新しい外国人を探してきたってまたいつものように失敗してすぐに解雇してしまうのがオチかと。
それよりは、オマリーを、駐米スカウトではなく、もう一度ベンチに呼び戻した方が、よっぽど賢いと思いますが。
こんなに安定して成績を残してくれる選手を、阪神が探し出せるとは余り思いません。

ほんの一部の例しか示していませんが、こんな風に、開幕から終幕まで意味不明な采配を続けたわけです。
今年は球場で、テレビの前で、意味不明な継投策を見ながらよく叫んだものです。

「おい!ヨシボール!なんでそこでそんなピッチャーやねん!」

まずい投球をしているのに間合いを取りに行かないのを見ては叫んでいました。

「おーい!ヨシボール!なんでここで出て来ぇへんねん!」

でも、ヨシボールは悪くなかったんですね。
10月初旬、ヨシボール解雇と聞いて、不思議に思いました。
優勝した投手陣をまとめ上げたコーチをなぜ解雇するのか。
今年の投手の成績がよくないのは、ヨシボールが悪いのではなくて起用法に問題があるのでは…
それは誰しもわかっていることかと思いますが。
投手陣の惨状を、コーチのせいにして解雇してしまうなんて情けない。
岡田とヨシボールは仲が悪いのか。そう推測せざるを得ませんでした。
オリックスでも一緒に過ごして、仲がいいものと(勝手に)思ってました。
そして10月15日、各誌で取り上げられて初めて事の真相を知りました。
あぁ、かわいそうなヨシボール…

ヨシボールと同時に金森コーチも解雇となりました。
カブレラを、犬伏を、育てた金森コーチですよ。
それが伊原監督との不仲で西武から追い出されて、阪神が拾った。
ファンとすれば儲けものでしたよ。
田渕がいなくなった後の不安を埋めるに余りある人材でした。
現に、関本なんかは今年大きく成長したのではないでしょうか。
今年の打撃不振は監督の奇策に原因があると思うのですが、違うでしょうか
(赤星のバント失敗の数の多さは監督の奇策のせいではないですが)。
それなのに、打撃不振の責任を金森コーチに転嫁するとは、情けない。
阪神で選手時代を共に過ごしていたのだから仲がいいものと(勝手に)思っていましたが。
あぁ、かわいそうな宇治金時…

久万さん、来年は優勝を、なんて言ってますが、そのためにはまず監督を代える必要があると思います。
優勝時と同じ縦縞を身に纏いながら打席に立つ毎に全くの振り遅れの三振の数を重ねる晩年の岡田の姿を見て
「もう一度だけでいいから大きな当たりを…」
と必死に願った日を、
オリックスの優勝決定戦を観ようと神戸グリーンスタジアムに行った日に岡田がファースト・スタメンで湧き、さらにライトへ抜けようかという強い打球を、飛び込んで止めてアウトにするのを見て感動したあの日を、思い出すと、悲しくなります。
投手交代にグラウンドへ出てくる岡田監督、勝利監督インタビューで喋る岡田監督を見ていると、その辺のただのおっさんにしか見えません。
淋しくなるので、何とかしてください。

はい、「人の振り見て我が振りなおせ」、の諺を思い出しておきましょう。
自分も、惨めな姿を晒さぬよう、日々精進しなければ、と痛感します。
今日はこの辺で。
阪神のことだけになってしまったので、阪神のカテゴリを作ってみます。
さっさと切り上げるつもりでしたが、長々とお付き合いくださりありがとうございました。
興奮のあまり、「です・ます」と「だ」が混じっていて読みにくかったかと思いますこと、お詫び申し上げます。

美容院で。

2004-10-08 11:17:59 | 出来事
美容院で。

「医学生でしたよねぇ?」
「はい」
「医学生って大変らしいですね」
「いやぁ、そんなことないですよ」
「聞きましたよ。他のお客さんで医学生さんがいるんですけど、大変だって言ってましたよ」
(誰だ、そんな苦労話を得意げに語った馬鹿は…)「あぁ、そうなんですか」
「研習とかやってるんですよね」
「あー、今は真似事みたいなことだけで。やるのは来年からです」
「白血病の患者さんの担当のお医者さんとかに付くと大変みたいですね」
「あぁ、そうですねー」(大変って言うけど、何日も家に帰れなかった昔に比べれば今は…ねぇ)
「かわいそうだって言ってましたよ」
「そうですねー」
 …
「糖尿病とかもかわいそうみたいですね」
「あぁ、そうですねぇ」(んー、あまりに俺の返事やる気無いな…ちゃんと返事しなきゃな。足の壊疽とかで切断しなきゃいけないとかそんな話かな?)
「なんか、Ⅰ型とⅡ型とあって?」
「えぇ」
「で、Ⅰ型っていうのは若いうちからなっちゃうんですよね?で、大変なんですよね?何でしたっけ、遺伝?ですか?遺伝でなっちゃうんですよね?」
(うわ。びっくり。まさかそんな話とは。確か若いうちから罹るのはⅠ型だったけど、なんで糖尿病になるんだったかな。突っ込まれるとまずいな…うまく説明できないな。てゆーか美容師恐るべし!)

今時の一般人はそんなことも知ってるのか、と。帰って調べなきゃな。。なんて思いながら結局未だに調べず仕舞いだ。

口腔粘膜疾患

2004-10-04 07:08:51 | メモ書き
1.病変と誤解されやすい正常所見
 ・口蓋隆起、下顎隆起
 ・頬粘膜歯圧痕
 ・舌扁桃
 ・有郭乳頭・葉状乳頭

 ・フォアダイス斑 異所性皮脂腺。黄色、粟粒大
 ・正中菱形舌炎
 ・溝状舌 Down症、Melkersson-Rosenthal syndrome
 ・地図状舌

2.記載に用いる用語
 ・腫脹 swelling
 ・肥大 hypertrophy  
 ・腫瘤 tumor  
 ・結節 nodule 
 ・ポリープ polyp
 ・膨疹 wheal 粘膜固有層内への液体貯留
 ・丘疹 papule 粘膜固有層での炎症細胞浸潤増加による限局した盛り上がり
 ・角化亢進 hyperkeratosis 白板症
 ・小水疱 vesicle 上皮細胞間の浮腫、上皮細胞壊死。<5mm
 ・大水疱 bulla
 ・膿疱 pustule 上皮内白血球貯留 帯状疱疹
 ・膿瘍 abscess
 ・嚢胞 cyst
 ・びらん erosion 上皮層内cf)潰瘍
 ・潰瘍 ulcer 粘膜固有層~粘膜下 難治性のものはを疑う 
 ・アフタ aphtha
 ・白斑 white patch
 ・紅斑 erythema
 ・紫斑 purpura
 ・色素沈着 pigmentary macule 悪性黒色腫に注意
 ・萎縮 atropyhy シェーグレン症候群、口腔乾燥症、地図状舌、貧血(Plummer-Vinson症候群)
 ・舌苔 tongue plaque
 ・偽膜 pseudomembrane 拭き取ることができる膜様物。白くない
 ・剥離 desquamation 皮膚における落屑。白い

3.頻度の高い口腔粘膜疾患
 ・白板症
   定義:摩擦によって除去できない白斑で, 他のどのような疾患にも分類出来ないもの
   分類 特発性白板症:先天性母斑の角化異常
      症候性白板症:主腫の粘膜疾患の部分症状、二次的
      白色角化症:外部からの刺激による
      前癌状態
   悪性化:約10%程度。舌側面、舌下面、口底がもっとも癌化しやすい
   組織像 第1期:上皮の単純な肥厚。角質の増殖(-)
       第2期:角質の軽度の増殖、顆粒層の増加
       第3期:角質の著明な増加、有棘細胞の不規則な増殖、個々の細胞に角化傾向
       第4期:上皮細胞相互間の構築上の障害。有棘細胞の配列不規則、異型性、分裂像
   治療 特発性白板症:対症療法
      症候性白板症:原疾患の治療
      白色角化症:刺激の除去、禁煙
      前癌状態:切除。悪性化の兆候無ければVit.A内服が効果的なことも

 ・口腔扁平苔癬
   定義:角化異常を伴う特殊な炎症性疾患
   頻度:口唇、口腔粘膜領域でもっとも多い。日本人では0.02~0.22%、40歳以上の中高年
   症状:乳白色の細い線条網目状、レース状、...。暗赤色の炎症性紅潮局面を取り囲む。びらん、出血を伴うときは、刺激物がしみる。
   組織像:粘膜上皮には有棘細胞の肥厚、角化亢進、顆粒層出現、基底膜部の液化変性、上皮下のリンパ球の帯状浸潤
   原因:不明。歯科金属も?
   悪性化:扁平苔癬→有棘細胞癌 1~3%
   治療:原因不明のため完全な治療法無し。紅潮・びらん強ければステロイドの内服・塗布

 ・シェーグレン症候群
   慢性唾液腺炎、乾燥性角結膜炎を腫脹とする原因不明の自己免疫疾患。しばしば関節リウマチなどの自己免疫疾患を伴う。中年以降女性に多い
   臨床症状:唾液腺、涙腺などの外分泌腺の機能障害→眼乾燥症、口腔乾燥症、鼻腔乾燥症、気管支炎、関節リウマチ、SLE、強皮症などの自己免疫疾患を伴う。口腔粘膜では口腔乾燥感の他に舌の萎縮による平滑化などが起こり、虫歯の増加も見られる。
   特徴:唾液腺の導管周囲性のリンパ球を主体とした単核細胞浸潤、導管拡張、間質の線維化、脂肪浸潤など
   治療:ステロイドの内服が有効な場合もある。局所的には人口唾液を用いる。




口腔顎顔面領域の炎症性疾患

2004-10-04 05:48:03 | メモ書き
0.炎症の広がり
  歯肉炎  → 周縁性歯周炎 →
  カリエス → 根尖性歯周炎 → 歯槽骨炎 → 骨膜炎・骨髄炎 → 組織隙 → 全身
  埋伏歯  →  歯冠周囲炎  →

1.歯周組織(歯肉・歯槽骨)の炎症
  ・智歯周囲炎
  ・根尖性歯周炎
  ・歯内膿瘍
  ・内歯瘻・外歯瘻
  ・ドライソケット

2.顎骨の炎症
  ・急性下顎骨骨髄炎(急性化膿性下顎骨骨髄炎)
    初期 発熱・悪寒・戦慄、自発痛・圧痛
    進行期 腫脹・発赤(+)(炎症が顎骨内を拡大)
     前期:弓倉症状(歯の打診痛)
     後期:Vincent症状(下唇の知覚異常・麻痺)、開口障害
    腐骨形成期 症状軽快、腐骨形成、膿瘍形成
    腐骨分離期 腐骨分離(→骨折しやすい)、排膿
  ・慢性顎骨骨髄炎 鈍痛、腫脹、熱感、骨膜の肥厚・硬結
    慢性化膿性下顎骨骨髄炎 急性~からの移行
    慢性硬化性下顎骨骨髄炎 初めから慢性
    Garreの下顎骨骨髄炎 成長期

3.下顎骨周囲組織への炎症の波及
  ・口底蜂窩織炎 舌の挙上(二重舌)、嚥下障害、流唾、苦悶様顔貌、Ludwigのアンギーナ
    顎下隙←→舌下隙、オトガイ下隙→側咽頭隙→…

4.歯性全身感染症
  ・菌血症
  ・敗血症
  ・歯性病巣感染 結節性紅斑、掌蹠嚢胞症

5.特殊性炎(肉芽腫性炎)
  ・顎放線菌症
  ・結核性リンパ節炎
  ・口腔結核
  ・口腔梅毒

歯原性腫瘍

2004-10-04 03:06:24 | メモ書き
良性
 (1)上皮性腫瘍
    ・エナメル上皮腫
    ・歯原性石灰化上皮腫
 (2)混合腫瘍
    ・複雑歯牙腫
    ・集合性歯牙腫
 (3)間葉性腫瘍
    ・歯原性線維腫
    ・粘液腫
    ・良性セメント芽細胞腫

悪性
    ・悪性エナメル上皮腫
    ・歯原性嚢胞の悪性化

口腔顔面の嚢胞

2004-10-04 02:40:36 | メモ書き
性状:無痛、膨張性、発育緩慢、球状、羊皮紙音、波動
検査:試験穿刺、病理組織検査、X線(顎骨嚢胞)、CT・MRI・US(軟組織部嚢胞)

1.顎骨嚢胞 ←羊皮紙音、波動 PartschⅠ法、PartschⅡ法
 (1)歯原性嚢胞
    ()炎症性 コレステリン結晶
     ・歯根嚢胞 最多
       根尖性、根側性、残存性
     ・歯周嚢胞
    ()発育性(濾胞性歯嚢胞)
     ・含歯性 二番目に多い
     ・原始性 角質
     ・萌出性
     ・角化性
    ()石灰化歯原性嚢胞
((2)顔裂性嚢胞)
 (3)鼻口蓋管嚢胞 切歯孔
 (4)術後性上顎嚢胞 上顎洞チョコレート状、粘稠
 (5)偽嚢胞
    ()単純性骨嚢胞
    ()脈瘤性骨嚢胞
    ()静止性骨嚢胞 下顎角

2.軟組織部嚢胞 小さくても摘出
 (1)類皮嚢胞 表皮+付属器、類上皮嚢胞 表皮 舌下、オトガイ下、角質
 (2)鼻歯槽嚢胞(鼻口蓋嚢胞)
 (3)歯肉嚢胞
 (4)粘液嚢胞(貯留嚢胞)最多
    ()粘液瘤 下唇、口腔底、舌、頬粘膜
    ()ガマ腫 舌下部
    ()顎下腺嚢胞
 (5)先天性頸嚢胞 頸部
    ()鰓嚢胞
    ()甲状舌管嚢胞

【馬尾 ばび】

2004-10-02 03:05:02 | とりとめのない疑問
解剖学用語。
cauda equina(ラテン語)
horse tail(英語)
「脊髄腰仙骨膨大部および脊髄円錐から発生し,第一腰椎より下方の脊柱管内にあるクモ膜下腔を通る脊髄神経根束.第一腰椎より下方へ向かう脊髄神経根線維のすべてをいう」(ステッドマン医学大辞典)

これじゃぁ何のこっちゃなので、わかりやすく説明してくれと友達に頼んでみた。
「脊椎-つまりセボネの中には神経が通ってます。これを脊髄と言います。脊髄は脳から、あるいは脳へ向かう神経の束で、肉眼で見ても太いものです。脊髄は腰のあたりでは束がばらけてしまい、
神経の「束」、というより、むしろ「馬のしっぽ」のような形になっています。これを「馬尾」
といいます。」(Thanks to しんぺい)

話は移って、しっぽの話。ヒトにはしっぽの名残ともいうべき尾骨が残っている。カエルの解剖実習で

 「ねぇねぇ、これがおこつ?」

と言った友達もいたが、びこつ。ヒトがまだサルだった頃は、この尾骨が大活躍していたのだろう。動物園で、しっぽを器用につかって木にぶら下がったていたり枝から枝へと飛び移っていったりするサルを見ていると、素直にすごいと思ってしまう。それが今やこんなちっぽけなものになってしまって、筋肉も付いていないばかりかひとつの骨の塊りになってしまっているのだから、動かそうにも動かせない。

なんて考えながら、ふと思う。サルのしっぽはきっと筋肉で動くのだろう。が、ウマのしっぽってどうなってるの??あのふさふさのポニーテールの中にまさか筋肉や骨は入っていまい。しっぽの根元に、しっぽを動かすための骨と筋肉があるのだろう。とするとウマのしっぽも、ヒトと同じまでとは言わないまでも、ちっぽけな骨と筋肉しか持っていないのだろうか。そうすると、あのふさふさが気になってくる。あれは髪の毛みたいに、皮膚から生えてる付属器??いや、ますますわけがわからなくなってきた。ヒトは限られた部分に毛が生えている。髪の毛と眉毛と睫毛と体毛、といったところだろうか。しかしそれらは、差こそあれ似たようなものに見える。が、ウマはどうだろう。しっぽとタテガミは似たようなものに見えるのだが、体毛は全く異種のものに見えてしまう(と書いたけど、これはただのイメージであって、実際は同じようなものなのだろうという気がする)。話を元に戻すとして、そもそもウマのしっぽって、サルのしっぽって、どこまで筋肉や骨が入っているのだろうか。そして、キリンの首は長いけれども骨の数が多いのではなくて一つ一つの骨が長いのだ、というのと同じように、サルのしっぽは長いけれども骨の数が多いのではなくて一つ一つの骨が長い、のだろうか。鳥類の尾骨はどうなっているのだろうか。などなど。

そんなとりとめのない疑問でした。