今日は末っ子ルルのお誕生会、だった。
友達を自宅に招いてのお誕生会は小学生になってから、というのが我が家のルール。
なので、小1のルルにとっては今回が人生初めての「友達と一緒のお誕生会」という記念すべき一日である。
・・・という割にはかなり気の毒な状態である。
2週連続(先週、リリのお誕生会をやった)で、第3子ともなると、親としても手を抜きまくる…もとい、そこまで準備に情熱を傾けてられない。
そもそも、ルルの誕生日は来週。
でも来週後半は別件(私の実の妹の結婚パーティ、海外である)で私が不在。
なので前倒しして、ぜんぜん違う日である今日にお誕生会を開くことになった。
ケーキに7本のローソクを立てながら「ぼくホントはまだ6さいなんだよ」と言っていたルル、ごめんねー。
それに、ここのところ仕事が超多忙で、昨晩も私が仕事で不在だったため、招待するはずの友達(の親)への連絡もほとんどできず。
「お誕生日に誰を呼びたい?」といちおう希望は聞いたが、親の都合で却下されまくり、結局呼ぶのは学童保育で一緒の男の子だけ、ということになってしまった。
友達への招待状まで一緒に作成した上の子たちとは、えらく違う。
まぁ、男の子だからか、事前に手紙を書いて招待したりとかいうことに一切興味を示さなかったので、本人の責任もあり(笑)今年はこれでいいか、と。
で、その学童で一緒の男の子たち、4名。
保育園からずっと一緒なので、親も子もお互いよく知った仲である。
小1と小2の兄弟が一組、いる。カズシとムサシという。(もちろん仮名)
ウチの学童2人によると、この小2のお兄ちゃん、カズシが最近、学童で問題児と化しているらしい。
昨年はリリ(次女、現在小3)のお誕生会に弟と一緒に来てくれた。
でも今年(先週!)はリリが呼ばなかった。
「カズシ、学童で最近キモいんだよ、呼びたくない」と毒舌娘リリは言う。
まぁ、本人が呼びたくないというものを無理に呼ぶことはないか、女の子中心のお誕生会だし、どうせ翌週にルルの誕生会があるしそこで呼べばいいや、とこちらも軽く考えてしまった。
だがたぶん、カズシはリリのお誕生会に呼ばれなかったことがショックだったのだろう。
ルルが「ぼくの、お誕生会やるから、来て!」といっても「行きたくない」という返事だったらしい。
リリとルルが何度も確認したが「行きたくない、ぜったい行かない」という返事しかなかったらしい。臍を曲げ、天邪鬼になってしまったカズシ。
そうなると、困るのはムサシである。
ムサシはルルと学年もクラスも一緒、大の仲良しであり、兄に絶対服従の弟でもある。
「カズシが行かないのなら、行かない」と言い始めた。
ええと、それだと、ルルの友達が2人しか来ないことになる。
生まれて初めて友達を呼んでのお誕生会が、それでいいのか?
ルルの意向を再確認した。
お誕生会にムサシに来て欲しいか?・・・答えはもちろん「きてほしい」。
ムサシはカズシと一緒じゃないと来ないらしいけど、カズシも呼んでいいか?
・・・「いいよ、カズシもよんで」という答え。
さて、あとは臍を曲げてるカズシを説得するだけ、である。
午前中に学童保育に出向き、学童の先生に事情を説明してまずムサシを呼んだ。
なになに?と興味津々で寄ってくる他の子達を追い払い、ムサシだけと話した。
私「今日、午後からルルのお誕生会があるって知ってるよね。
ムサシはお母さんに、ルルのお誕生会があるって話、した?」
ムサシ「してない」
私「じゃあ、私が今からお母さんに電話して、ムサシのお母さんがいいって言ったら、ルルのお誕生会に来たい?」
ムサシ「・・・うん。」
私「でも、カズシが行かないって言ってるから、ムサシは困ってるんだよね。
カズシが行くっていうのなら、ムサシは行く?」
ムサシ「うん!」
よし、堀はすべて埋めた。これから本丸攻めじゃ!
カズシ1人を呼び、向かいあって正座。
あらたまった話をする雰囲気で、でも極力同じ高さの目線で。
私「今日、午後からルルのお誕生会があるって知ってるよね。
ルルはムサシと保育園からの仲良しだから、ムサシにお誕生会に来て欲しいんだって。
カズシも学童のお友達だから、カズシもお誕生会に呼びたいって。
でも、カズシたちのお父さんお母さんには今日、お誕生会があるってこととか、なんにも言ってないんでしょう?
もし、これから私がカズシのお母さんに電話して、お母さんがいい、って言ったら、カズシはルルのお誕生会に来たい?」
カズシは「うん」と言った。
実にあっさりと本丸落城。
そりゃそうだよなぁ。本心では来たいに決まってる。
でもこれで許すつもりはない。
臍を曲げてスネて、本心を偽ることの愚かさ、を知ってもらわなければ。
説教モードに入る。
私「ルルに誘われたときには『行かない』って言ったんでしょう。
ホントに、ルルのお誕生会に来たいの?来てくれるの?」
カズシは「うん、行きたい」と言った。
私「そうだよね。
ルルのお誕生会にカズシが来てくれた方が、ルルもムサシも楽しいし、カズシだってお誕生会に出るの、楽しいよね。
最初から、そういうホントの気持ちを言えば良かったんだよ。
でも、カズシも小学校2年生になって、いろんなこと考えるようになってるんだよね。
ホントは行きたい気持ちがあっても、口では『行きたくない』って言っちゃったんでしょう。」
カズシはちょっと目をそらして「うん」と答えた。
バレちゃった、というような表情。
私「ホントの気持ちと違うことを、口で言っちゃダメだよ。
自分が損するよ。
小さい頃は、すなおにホントのことばっかり言えるけど・・・
大きくなってくるとホントの気持ちとは違うことを口が言うようになってきちゃうんだよね。
バカとか大キライとか、そういう悪い気持ちはホントでも相手にそのまま言っちゃダメだよ。
だけと、ルルがお誕生会に来て、ってカズシに言って、カズシが行きたい、っていうのは悪い気持ちじゃないよね。
良い気持ちなんだから、正直に言わなくちゃ。
そこで、行きたい、ってカズシが言えば、カズシも楽しいお誕生会に来れるでしょう。
ルルもムサシもみんな一緒に楽しいことになれるんだよ。
悪い気持ちは言わない方がいい。
でも、良い気持ちはちゃんと伝えてくれないと、みんなも困るし、カズシもつまんないことになるんだよ。」
・・・なんか、学童保育の先生になった気分である(笑)
その場でカズシのお母さんに電話して了解をもらい、カズシたちはお誕生会にやってきた。
男児5人だと家の中では退屈して暴れまわるだけ、となるので、さっさとケーキを食べてからオキちゃん劇場のイルカショーを見せに行った。
さて来年はどうなることやら。
友達を自宅に招いてのお誕生会は小学生になってから、というのが我が家のルール。
なので、小1のルルにとっては今回が人生初めての「友達と一緒のお誕生会」という記念すべき一日である。
・・・という割にはかなり気の毒な状態である。
2週連続(先週、リリのお誕生会をやった)で、第3子ともなると、親としても手を抜きまくる…もとい、そこまで準備に情熱を傾けてられない。
そもそも、ルルの誕生日は来週。
でも来週後半は別件(私の実の妹の結婚パーティ、海外である)で私が不在。
なので前倒しして、ぜんぜん違う日である今日にお誕生会を開くことになった。
ケーキに7本のローソクを立てながら「ぼくホントはまだ6さいなんだよ」と言っていたルル、ごめんねー。
それに、ここのところ仕事が超多忙で、昨晩も私が仕事で不在だったため、招待するはずの友達(の親)への連絡もほとんどできず。
「お誕生日に誰を呼びたい?」といちおう希望は聞いたが、親の都合で却下されまくり、結局呼ぶのは学童保育で一緒の男の子だけ、ということになってしまった。
友達への招待状まで一緒に作成した上の子たちとは、えらく違う。
まぁ、男の子だからか、事前に手紙を書いて招待したりとかいうことに一切興味を示さなかったので、本人の責任もあり(笑)今年はこれでいいか、と。
で、その学童で一緒の男の子たち、4名。
保育園からずっと一緒なので、親も子もお互いよく知った仲である。
小1と小2の兄弟が一組、いる。カズシとムサシという。(もちろん仮名)
ウチの学童2人によると、この小2のお兄ちゃん、カズシが最近、学童で問題児と化しているらしい。
昨年はリリ(次女、現在小3)のお誕生会に弟と一緒に来てくれた。
でも今年(先週!)はリリが呼ばなかった。
「カズシ、学童で最近キモいんだよ、呼びたくない」と毒舌娘リリは言う。
まぁ、本人が呼びたくないというものを無理に呼ぶことはないか、女の子中心のお誕生会だし、どうせ翌週にルルの誕生会があるしそこで呼べばいいや、とこちらも軽く考えてしまった。
だがたぶん、カズシはリリのお誕生会に呼ばれなかったことがショックだったのだろう。
ルルが「ぼくの、お誕生会やるから、来て!」といっても「行きたくない」という返事だったらしい。
リリとルルが何度も確認したが「行きたくない、ぜったい行かない」という返事しかなかったらしい。臍を曲げ、天邪鬼になってしまったカズシ。
そうなると、困るのはムサシである。
ムサシはルルと学年もクラスも一緒、大の仲良しであり、兄に絶対服従の弟でもある。
「カズシが行かないのなら、行かない」と言い始めた。
ええと、それだと、ルルの友達が2人しか来ないことになる。
生まれて初めて友達を呼んでのお誕生会が、それでいいのか?
ルルの意向を再確認した。
お誕生会にムサシに来て欲しいか?・・・答えはもちろん「きてほしい」。
ムサシはカズシと一緒じゃないと来ないらしいけど、カズシも呼んでいいか?
・・・「いいよ、カズシもよんで」という答え。
さて、あとは臍を曲げてるカズシを説得するだけ、である。
午前中に学童保育に出向き、学童の先生に事情を説明してまずムサシを呼んだ。
なになに?と興味津々で寄ってくる他の子達を追い払い、ムサシだけと話した。
私「今日、午後からルルのお誕生会があるって知ってるよね。
ムサシはお母さんに、ルルのお誕生会があるって話、した?」
ムサシ「してない」
私「じゃあ、私が今からお母さんに電話して、ムサシのお母さんがいいって言ったら、ルルのお誕生会に来たい?」
ムサシ「・・・うん。」
私「でも、カズシが行かないって言ってるから、ムサシは困ってるんだよね。
カズシが行くっていうのなら、ムサシは行く?」
ムサシ「うん!」
よし、堀はすべて埋めた。これから本丸攻めじゃ!
カズシ1人を呼び、向かいあって正座。
あらたまった話をする雰囲気で、でも極力同じ高さの目線で。
私「今日、午後からルルのお誕生会があるって知ってるよね。
ルルはムサシと保育園からの仲良しだから、ムサシにお誕生会に来て欲しいんだって。
カズシも学童のお友達だから、カズシもお誕生会に呼びたいって。
でも、カズシたちのお父さんお母さんには今日、お誕生会があるってこととか、なんにも言ってないんでしょう?
もし、これから私がカズシのお母さんに電話して、お母さんがいい、って言ったら、カズシはルルのお誕生会に来たい?」
カズシは「うん」と言った。
実にあっさりと本丸落城。
そりゃそうだよなぁ。本心では来たいに決まってる。
でもこれで許すつもりはない。
臍を曲げてスネて、本心を偽ることの愚かさ、を知ってもらわなければ。
説教モードに入る。
私「ルルに誘われたときには『行かない』って言ったんでしょう。
ホントに、ルルのお誕生会に来たいの?来てくれるの?」
カズシは「うん、行きたい」と言った。
私「そうだよね。
ルルのお誕生会にカズシが来てくれた方が、ルルもムサシも楽しいし、カズシだってお誕生会に出るの、楽しいよね。
最初から、そういうホントの気持ちを言えば良かったんだよ。
でも、カズシも小学校2年生になって、いろんなこと考えるようになってるんだよね。
ホントは行きたい気持ちがあっても、口では『行きたくない』って言っちゃったんでしょう。」
カズシはちょっと目をそらして「うん」と答えた。
バレちゃった、というような表情。
私「ホントの気持ちと違うことを、口で言っちゃダメだよ。
自分が損するよ。
小さい頃は、すなおにホントのことばっかり言えるけど・・・
大きくなってくるとホントの気持ちとは違うことを口が言うようになってきちゃうんだよね。
バカとか大キライとか、そういう悪い気持ちはホントでも相手にそのまま言っちゃダメだよ。
だけと、ルルがお誕生会に来て、ってカズシに言って、カズシが行きたい、っていうのは悪い気持ちじゃないよね。
良い気持ちなんだから、正直に言わなくちゃ。
そこで、行きたい、ってカズシが言えば、カズシも楽しいお誕生会に来れるでしょう。
ルルもムサシもみんな一緒に楽しいことになれるんだよ。
悪い気持ちは言わない方がいい。
でも、良い気持ちはちゃんと伝えてくれないと、みんなも困るし、カズシもつまんないことになるんだよ。」
・・・なんか、学童保育の先生になった気分である(笑)
その場でカズシのお母さんに電話して了解をもらい、カズシたちはお誕生会にやってきた。
男児5人だと家の中では退屈して暴れまわるだけ、となるので、さっさとケーキを食べてからオキちゃん劇場のイルカショーを見せに行った。
さて来年はどうなることやら。