子供を狙った事件の報道が相次いでいる。
3人の子を持つ身としては、他人事ではない。
まぁ、まずは心の準備、ということで本を買って読んでみた。
Say “No!” “やめて!”といおう -悪い人から自分をまもる本-
自分で自分の身を守るための知識を子供に与えるための本である。
子供にも読めるよう、漢字にはすべて振り仮名がついている。
しかし、大人にも読みごたえのある本だった。
最初の章に「チェック」がある。
「チェック1」は質問形式。どれを選ぶか、というもの。
質問1、歩いている人から「道をおしえてくれる?」と聞かれたら?
①行き先が近いならそこまでつれていってあげる
②聞こえないふりをして通りすぎる
③近所のお店や、近くにいる大人の人に聞いてもらう
こんな質問が五つ、続く。
回答・解説ページは、どの選択肢を選ぶのが正解、という書き方ではない。
どう書いてあるのかは、ぜひ、この本を読んで欲しい。
その次の「チェック2」がなかなかすごい。
「どんな人なら信用できる?」と年齢も性別もさまざまな人の絵が描かれている。
上品そうなおばさん。学生服のお兄さん。白いブラウスに赤いイアリングのお姉さん。
背広ネクタイ眼鏡のおじさんは2パターン入っている。
身だしなみのきちんとした穏やかな笑顔の中年男性と、ネクタイがゆるんだ変な目つきの男性。
他にもいろいろ、合計12人の人物像が描かれている。
「声をかけてくる人もさまざまです、どの人だったら答えてあげてもよさそうですか?
あなたの目で信用できそうな人をえらんでください。だいじょうぶだと思える人は何人いますか?」
ララ(長女、6才)にこの本を渡したとき、読んですぐ、このページを開いて私のところに持ってきた。
「おかあさん、どの人なら信用できると思う?」
それだけ印象に残ったページなのであろう。
回答・解説ページはこうなっている。
「少しいじわるだけど、この質問では<ゼロ>または<えらべない>と答えた人が安全感覚の高い人といえます」
人は外見で判断できない。確かに、もののわかった大人は誰もがそう思っている。
見かけでは人を判断できない、という内容が述べられたあと、
同じページに、目立つようにしっかり書かれている。
それでも「ほんとうにこまっている人がいたら親切にしてあげたい」
「悪い人より良い人のほうがずっと多いはずだよ」と感じたあなた。
それはまちがいではありません。
そのやさしい心はもちつづけてください。
そして、この本を読んで、どうしたら安全に、親切にできるかを、
お父さん、お母さんといっしょに考えてみましょう。
いやな時代であるが、こういう時代であることに文句を言っても仕方がない。
人間は、怖いものである。怖いだけのものではない、のだが。
この時代だけの問題とも思えない。
「子供の身は昔から危険にさらされていたのが、問題にされていなかっただけ」という見方もある。
ずっと昔なら「神隠し」と言われていたような失踪者の大半は今なら「誘拐事件」「行方不明者」なのだろう。
長女は来年、小学校にあがる。
登下校の安全をどうやって確保するか、が当面の問題になるだろう。
(文中、引用はすべて岩崎書店「Say “No!” “やめて!”といおう」より)
3人の子を持つ身としては、他人事ではない。
まぁ、まずは心の準備、ということで本を買って読んでみた。
Say “No!” “やめて!”といおう -悪い人から自分をまもる本-
自分で自分の身を守るための知識を子供に与えるための本である。
子供にも読めるよう、漢字にはすべて振り仮名がついている。
しかし、大人にも読みごたえのある本だった。
最初の章に「チェック」がある。
「チェック1」は質問形式。どれを選ぶか、というもの。
質問1、歩いている人から「道をおしえてくれる?」と聞かれたら?
①行き先が近いならそこまでつれていってあげる
②聞こえないふりをして通りすぎる
③近所のお店や、近くにいる大人の人に聞いてもらう
こんな質問が五つ、続く。
回答・解説ページは、どの選択肢を選ぶのが正解、という書き方ではない。
どう書いてあるのかは、ぜひ、この本を読んで欲しい。
その次の「チェック2」がなかなかすごい。
「どんな人なら信用できる?」と年齢も性別もさまざまな人の絵が描かれている。
上品そうなおばさん。学生服のお兄さん。白いブラウスに赤いイアリングのお姉さん。
背広ネクタイ眼鏡のおじさんは2パターン入っている。
身だしなみのきちんとした穏やかな笑顔の中年男性と、ネクタイがゆるんだ変な目つきの男性。
他にもいろいろ、合計12人の人物像が描かれている。
「声をかけてくる人もさまざまです、どの人だったら答えてあげてもよさそうですか?
あなたの目で信用できそうな人をえらんでください。だいじょうぶだと思える人は何人いますか?」
ララ(長女、6才)にこの本を渡したとき、読んですぐ、このページを開いて私のところに持ってきた。
「おかあさん、どの人なら信用できると思う?」
それだけ印象に残ったページなのであろう。
回答・解説ページはこうなっている。
「少しいじわるだけど、この質問では<ゼロ>または<えらべない>と答えた人が安全感覚の高い人といえます」
人は外見で判断できない。確かに、もののわかった大人は誰もがそう思っている。
見かけでは人を判断できない、という内容が述べられたあと、
同じページに、目立つようにしっかり書かれている。
それでも「ほんとうにこまっている人がいたら親切にしてあげたい」
「悪い人より良い人のほうがずっと多いはずだよ」と感じたあなた。
それはまちがいではありません。
そのやさしい心はもちつづけてください。
そして、この本を読んで、どうしたら安全に、親切にできるかを、
お父さん、お母さんといっしょに考えてみましょう。
いやな時代であるが、こういう時代であることに文句を言っても仕方がない。
人間は、怖いものである。怖いだけのものではない、のだが。
この時代だけの問題とも思えない。
「子供の身は昔から危険にさらされていたのが、問題にされていなかっただけ」という見方もある。
ずっと昔なら「神隠し」と言われていたような失踪者の大半は今なら「誘拐事件」「行方不明者」なのだろう。
長女は来年、小学校にあがる。
登下校の安全をどうやって確保するか、が当面の問題になるだろう。
(文中、引用はすべて岩崎書店「Say “No!” “やめて!”といおう」より)