とにかく日記

とにかく何でもいいから書く日記。3人の子へは仕送り、更新頻度は下がり、書き続けられるのか?(コメント等は承認制です)

子供の目から見ると

2005-12-16 12:23:52 | 育児
職場の忘年会に着物で行こう、と思い立った。

まず、近所の呉服屋で安物ポリエステルの着物と帯、足袋を買った。
それから10年以上前に通った着付け教室のカバンを押入れの奥から出した。
中に入っていた長襦袢の衿が黄色く変色していたので、付け替え用の半衿も買ってきた。
古い半衿をはずし、夜のうちに新しいのを縫いつけるつもりで。

しかし、子供たちを寝かしつけようとしたら自分も一緒に朝まで寝てしまった。
忘年会は今夜。なのに長襦袢に半衿がついてない。
亭主が朝食を作り、子供たちがねぼけてぼーっとしている間に少しでも、と裁縫道具を出して半衿をつけ始めた。
朝食の支度ができたというので、途中だったが、そのままにして食卓につく。

今日の朝ごはんはパン。
食べているうちに目が覚めたリリ(次女、4歳)が最初に食べ終え、私が出しっぱなしにしていた長襦袢の所に行った。
私はルル(末っ子にして長男、2歳)に食べさせるのに忙しく、食卓を離れられない。
針も糸も出しっぱなしだが、リリが下手に触らなければいいなぁ・・・と心配していたら、リリの声がした。

「おかあさん、おかあさんの針、とってもきれい」

何のことを言っているのだろう?と思ったら、ガラス玉が頭についた待ち針のことだった。
「どうして、おかあさんの針、ピンク色なの?」
針山にも、縫いかけの長襦袢にも、ピンクや白、緑色といった色とりどりの待ち針がついている。
「わかりやすいように、色がついてるんだよ。触らないでよ、見るだけにしてね」と声をかけると、リリはうなずいた。

私にとっては、ごく当たり前の裁縫道具でも、子供の目には新鮮なのだろう。
ガラス玉の待ち針を「きれい」と感じる子供の心。
あわただしい朝の時間が、そこで一瞬、止まったような気がした。

子供たちを保育園に送り出し、半衿をつけ終えてから出勤した。
コメント
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