価格破壊ラーメン

東京の実家の近くでビックリしたことがありました。
ラーメン屋の価格破壊です。

外出した時、ちょうどおなかがすきだした１２時ころ、ちょうどラーメン屋の
看板が目に留まりました。

実家から車で１０分位のところにあり、初めての店でした。
この辺もだいぶ変わり、新しいラーメン屋ができたんだなと思っていましたが
店の前を通り過ぎると、１８０円の表示がありました。

「安い餃子だな」と思いましたがさらに見ると餃子ではなくラーメンの値段でした。
これを見たとたん怖いもの見たさというより、怖いもの食べたさがふつふつと湧き上がり
早速、その店に入ってみることにしました。

「どのくらいまずいのかな？」、ちょっと興味津々です。
その店に入ったとたん、意外とも思える光景がありました。

なんと、お客が一杯です。
「うーん、味を度外視した値段重視の客なのかな」とも思いましたが、
不満を言いながら食べている雰囲気はありません。

「？？？？？？？」。

早速、安いラーメンを頼み食べてみると、「あれっ、うまい！」
とビックリ。

メニューを見ると結構豊富でそのどれもが、３０年ほど前にタイムスリップしたかのような値段です。

たぶん、家族４人くらいで行って、ほかのものを注文しても１５００円もあれば
充分食べることができると思います。

そんなラーメンを食べると、よくやっていけるなと感心します。
えてして外食産業の価格高騰は日常的になっていて、消費者の私たちもそれに
慣らされている感があり高いと判っていてレストランに入ってしまうことが
多々あります。

土地、材料費、人件費などの高騰によりそのコストが商品に上乗せされるのが常ですが
このようなラーメン屋を見ると、「何だ、やればできるじゃん」という思いです。

景気回復が鈍重な中、消費者の立場に立った値付け、企業体制からちょっとだけ
やる気をもらったなと思えるラーメン屋でした。