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美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

シミュレーションで推算、フォボスに積もる火星表層物質の量

2020-01-18 07:53:42 | news
火星への小天体衝突で衛星「フォボス」に物質が運ばれる現象のシミュレーション研究から、フォボスには従来の見積もりの10倍以上の火星表層物質が混ざっていることが示された。
【2020年1月17日 東京工業大学】

日本は「はやぶさ2」に続く次世代サンプルリターン計画として、火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」を対象とした火星衛星探査計画「Martian Moons eXploration; MMX」を進めている。2024年に探査機を打ち上げ、2029年に衛星のサンプルが地球に帰還する計画だ。
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アストロ天文ニュース

太陽に最接近したボリソフ彗星

2019-12-20 09:54:25 | news
観測史上初の恒星間彗星であるボリソフ彗星が12月8日に太陽に最接近した。その最接近前後の姿をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像が公開された。
【2019年12月17日 HubbleSite】

今年8月に発見されたボリソフ彗星(2I/Borisov)は、当初はありふれた彗星の一つと思われていたが、その後の観測により太陽系の外からやってきた天体であることがわかった(参照:「観測史上2例目の恒星間天体、新発見のボリソフ彗星」)。恒星間天体としてはオウムアムアに次ぐ2例目の天体であり、恒星間彗星としては初めての天体である。
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アストロ天文ニュース

パーカー・ソーラー・プローブの初期成果、太陽の折れ曲がる磁場や塵の穴を観測

2019-12-19 10:32:55 | news
NASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が3回の太陽フライバイで得た最初の科学成果が発表された。
【2019年12月12日 NASA/カリフォルニア大学バークレー校】

2018年8月12日に打ち上げられたNASAの太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」は、太陽コロナの中に突入して太陽半径のわずか8.5倍にまで接近しようという史上初の探査機だ。遠日点(軌道上で太陽から最も離れる点)が金星軌道のやや外側に達する楕円軌道を回りながら、2025年までに太陽へのフライバイ(接近通過)を24回繰り返し、徐々に近日点を太陽に近づける予定だ。これまでに3回のフライバイを終えており、従来の理解を大きく変える複雑で活動的な太陽の姿を早くも明らかにしつつある。
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アストロ天文ニュース

オーロラを発生させる高エネルギー電子が大気圏に降り注ぐ仕組みを解明

2019-12-08 17:56:27 | news
ジオスペース探査衛星「あらせ」と地上の大型大気レーダーによるオーロラの同時観測から、地球周辺の宇宙空間で生まれた電磁波が南極と北極上空の深いところまで高エネルギーの電子を降り込ませていることが、世界で初めて明らかにされた。
【2019年12月6日 国立極地研究所/データサイエンス共同利用基盤施設】

北極や南極の空を美しく彩るオーロラは、高度約100~300kmに現れる大気の発光現象であり、地球の周りの宇宙空間から磁力線に沿って大気圏に降り込んでくる約0.1~数十キロ電子ボルト(keV)のエネルギーを持つ電子が極域大気に衝突することによって発生する。
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アストロ天文ニュース

「ウルティマ・トゥーレ」の正式名が「アロコス」に決定

2019-11-16 18:28:59 | news
今年1月1日に探査機「ニューホライズンズ」がフライバイ探査を行った、「ウルティマ・トゥーレ」の愛称で呼ばれてきた太陽系外縁天体「2014 MU69」の正式名が「アロコス」と発表された。
【2019年11月15日 ジョンズ・ホプキンズ応用物理研究所】

太陽系外縁天体「(486958) 2014 MU69」は、2014年6月にハッブル宇宙望遠鏡(HST)による観測で発見された小天体だ。2015年7月に冥王星にフライバイ(接近通過)した探査機「ニューホライズンズ」は、冥王星の次にこの2014 MU69を目指した。そして3年半後の今年1月1日、ニューホライズンズは2014 MU69をフライバイし、2つの塊がくっついた雪だるまのような不思議な形状を明らかにした。これは直接探査された天体としては史上最も遠いものである。
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アストロ天文ニュース

世界初、金星全領域の雲の動きを可視化

2019-11-02 07:43:57 | news
探査機「あかつき」による赤外線観測データから、金星の雲の最も高い部分における温度変動の分布と動きが可視化された。雲の動きが昼側と夜側で違うことなどが明らかにされている。
【2019年10月31日 立教大学】

金星は地球と似た大きさの地球型惑星だが、環境は地球と大きく異なっている。地表は高温高圧であり、二酸化炭素を主成分とする濃い大気の上空には厚い硫酸の雲が浮かんでいる。また、金星には自転の60倍も速い「スーパーローテーション」と呼ばれる高速風が吹いている。
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アストロ天文ニュース

太古の火星の水質を再現、生命に適していたことが判明

2019-11-01 07:42:35 | news
探査車キュリオシティが取得したデータから火星のゲールクレーターにかつて存在した湖の水質が復元され、その塩分やpHが生命の誕生と生存に適したものであったことが明らかにされた。
【2019年10月30日 金沢大学】

火星に約35億~40億年前、広範囲にわたって液体の水が存在していた証拠が、探査車や周回探査機によって発見されている。液体の水があれば生命が存在した可能性も考えられるが、生命の存在を検討するうえでは塩分やpHといった水質、周囲の環境も考慮する必要がある。
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アストロ天文ニュース

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したボリソフ彗星

2019-10-25 12:58:35 | news
ハッブル宇宙望遠鏡が鮮明にとらえた、観測史上2例目の恒星間天体であるボリソフ彗星の画像が公開された。
【2019年10月23日 HubbleSite/ヨーロッパ宇宙機関】

ボリソフ彗星(2I/Borisov)は今年8月に発見されたばかりの新天体だ。その運動の様子から、ボリソフ彗星は太陽系外からやってきて太陽系外に去っていく恒星間天体であることがわかっている。2017年に発見されたオウムアムアに次ぐ、観測史上2つ目の恒星間天体である。
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アストロ天文ニュース

シミュレーションで探る地球型惑星形成の条件

2019-10-22 18:13:10 | news
太陽系内の地球型4惑星の形成に関する数値シミュレーション研究により原始惑星系円盤のモデルが調べられ、とくに水星と火星の質量と軌道を再現するような条件に対して示唆が得られた。
【2019年10月21日 近畿大学/国立天文台天文シミュレーションプロジェクト】

「地球型惑星」である水星、金星、地球、火星は、約46億年前に原始惑星系円盤の中で微惑星が互いに衝突を繰り返すことによって誕生したと考えられている。しかし、地球型惑星の起源と進化については解明されていないことも多い。たとえば、地球の水がいつ、どこからどのようにもたらされたのか、地球に巨大天体が衝突し月ができるきっかけになった「ジャイアント・インパクト」はいつ起こったのか、各惑星の大きさや軌道が何によって決まったのか、といったことだ。
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アストロ天文ニュース

土星に20個の新衛星

2019-10-17 22:19:45 | news
すばる望遠鏡の観測によって土星の衛星が新たに20個発見された。土星の衛星の総数は82個となり、木星の衛星数79個を上回った。
【2019年10月15日 カーネギー研究所/すばる望遠鏡】

米・カーネギー研究所のScott S. Sheppardさんたちの研究チームが今月、2004年から2007年に行ったすばる望遠鏡の観測から土星の衛星を新たに20個発見したと発表した。衛星の直径はいずれも約5kmだという。この発見によって、これまでに見つかった土星の衛星の数は82個(この他に3個も過去に報告されている)となり、木星の衛星数79個を上回って太陽系最多になった。
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アストロ天文ニュース

エンケラドスの氷粒子から新たな有機物を検出

2019-10-10 22:47:54 | news
探査機「カッシーニ」の観測で、土星の衛星エンケラドスから噴出する氷粒子にアミンや酢酸、アルデヒドなどの有機物が含まれていることが明らかになった。
【2019年10月8日 NASA JPL】

土星の衛星エンケラドスには、氷でできた地殻と多孔質の岩石からなる核の間に、液体の水をたたえた内部海が存在すると考えられている。内部海の海水は核の岩石に染みこんで熱せられ、海底から熱水として再び内部海に噴出している。この熱水は内部海の水と混ざり、氷地殻の割れ目から水蒸気や氷の微粒子となって宇宙空間に噴き出している。
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アストロ天文ニュース

アルマ望遠鏡で探る、木星の嵐の内側

2019-08-30 14:28:04 | news
アルマ望遠鏡を用いた木星の電波観測により、渦巻く雲から50km下までの大気の様子がとらえられ、雲の下に広がるアンモニアガスの3次元分布図が作成された。
【2019年8月29日 アルマ望遠鏡】

木星を観察すると、茶色と白の帯や渦巻く雲、巨大な嵐である「大赤斑」などが見られる。木星の大気は主に水素とヘリウムで構成されており、メタン、アンモニア、硫化水素、水などの微量ガスが含まれている。表層の雲はアンモニアの氷でできており、その下には硫化水素アンモニウムの粒子の層が、さらに深いところには液体の水を含む雲がある。
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エウロパ探査ミッション「エウロパ・クリッパー」の継続を承認

2019-08-23 15:33:56 | news
NASAが実施予定の「エウロパ・クリッパー」ミッションについて、計画の継続が承認された。木星の衛星エウロパを探査する計画で、早ければ2023年に探査機が打ち上げられる。
【2019年8月21日 NASA JPL】

木星の衛星エウロパは1610年にガリレオが発見した天体で、地球の月よりやや小さいながら双眼鏡でも見ることができる。
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アストロ天文ニュース

木星の中心核は激しい天体衝突の痕跡かもしれない

2019-08-21 22:57:10 | news
探査機「ジュノー」の観測から、木星に低密度で巨大な中心核が存在する可能性が示唆されている。この核は、形成から間もない木星に地球の10倍ほどの天体が正面衝突した結果作られたものかもしれない。
【2019年8月19日 アストロバイオロジーセンター/ライス大学】

太陽系最大の惑星である木星は、質量の90%以上が水素とヘリウムでできた巨大ガス惑星だ。その深部には岩石と氷成分からなる中心核が存在すると考えられているが、詳細は未だ謎に包まれている。木星の中心核の存在の有無および大きさは、木星誕生を紐解く重要な鍵になるとされている。
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冥王星の14の地名を新たに承認、ローウェル領域、ライト山など

2019-08-16 09:29:40 | news
国際天文学連合が新たに承認した、冥王星の地形14か所の公式名称が発表された。
【2019年8月15日 国際天文学連合】

NASAの探査機「ニューホライズンズ」は2015年7月に、史上初めて冥王星とその衛星「カロン」をフライバイ(接近通過)して観測を行った。
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