美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

地球近傍小惑星ファエトンの姿をレーダーで観測

2017-12-28 13:58:59 | news
アレシボ天文台で地球近傍小惑星「ファエトン」のレーダー観測が行われ、表面の地形や正確な直径などが明らかになった。
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小惑星「ファエトン」((3200) Phaethon)は毎年12月中旬に見られるふたご座流星群の母天体とみられている天体だ。小惑星番号を持つが、その正体は揮発成分が枯渇した彗星核であると考えられていて、地球軌道に近づく地球近傍天体としても知られている。
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アストロ天文ニュース

オウムアムアは「厚い有機物で覆われた雪玉」か

2017-12-26 10:17:49 | news
10月に発見された恒星間天体オウムアムアには彗星らしき活動は見られず、岩石質であると考えられているが、これとは異なるモデルも提唱されている。
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10月19日に米・ハワイのパンスターズ1望遠鏡で観測史上初の恒星間天体「オウムアムア」が発見されて以来、各国の望遠鏡でこの天体の観測が続けられている。オウムアムアは9月に太陽からわずか 0.25天文単位(約3700万km)の距離を通過していて、表面は摂氏300℃以上に熱せられたと考えられるが、彗星のような尾やガスの放出などは全く観測されていない。
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アストロ天文ニュース

木星の赤道ジェットの逆転現象

2017-12-22 20:56:01 | news
NASAの研究チームによる観測から、木星の赤道域で起こる周期的な風向きの変化のしくみが明らかになった。こうした東西交互のジェットは地球や土星でも見られるもので、太陽系内外の惑星大気の理解につながる成果だ。
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1883年、インドネシアのジャワ島とスマトラ島の中間に位置するクラカタウ火山が噴火し、その噴出物が成層圏内に吹く西向きの風によって運ばれているようすが観測された。さらにその後の気球観測から、風の流れる方向が周期的に逆転していることも判明した。約28か月の周期で起こるこうした風向きの変化は「準2年周期振動(Quasi-Biennial Oscillation:QBO)」と呼ばれ、成層圏下部からその下の対流圏(大気の最下層)との境界部まで発生する。QBOは、オゾンや水蒸気、大気汚染物質の移動に影響を及ぼすだけでなく、ハリケーンの発生とも関連している。
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アストロ天文ニュース

巨大な嵐が引き起こす土星大気の動悸

2017-12-21 20:51:13 | news
地球にも見られる、惑星大気の赤道域の成層圏で起こる準周期振動について、土星では中緯度域で発生した巨大な嵐の影響で乱れることが観測データから示された。
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地球と木星と土星は一見大きく異なっているようだが、赤道領域上空の大気では非常によく似たパターンの現象が起こっており、数年の周期で温度や風向きが変化する。惑星の「鼓動」のようなこの現象は、地球では「準2年周期振動(Quasi-Biennial Oscillation:QBO)」と呼ばれており、似たような現象であることから土星の場合は「準周期振動(Quasi-Periodic Oscillation: QPO)」 、木星の場合は「準4年周期振動(Quasi-Quadrennial Oscillation:QQO)」と呼ばれている。
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4種類の光点が示すケレスの地質活動

2017-12-21 10:36:05 | news
ケレスの表面には数百か所の明るい領域が見られる。大きく4種類に分けられる領域の形成過程や時間変化の研究から、ケレスが地質学的に活発な天体であることが示された。
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NASAの探査機「ドーン」は2015年3月以来、準惑星「ケレス」の周回探査を行っている。全体的に暗いケレスの表面には、明るい物質が存在する領域がこれまでに300か所以上見つかっており、それらは、4つのカテゴリーに分けられている。
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「暗い太陽のパラドックス」に迫る新しいモデル

2017-12-19 20:31:17 | news
太陽の光が弱かったはずの数十億年前にも地球が凍結していなかったという「暗い太陽のパラドックス」の謎に迫るシミュレーション研究が行われ、温室効果を生み出すじゅうぶんな量のメタンが地球や地球に似た系外惑星で生成される確率が明らかになった。
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標準的な太陽モデルによると、20億年前の太陽の明るさは現在の75%程度しかなく、年齢とともに明るくなっていると考えられている。もしこの理論が正しければ、当時の地球は全球凍結状態だったことになるが、実際には液体の水が存在していたことを示す強い証拠が発見されている。アメリカの天文学者カール・セーガンたちはこれを「暗い太陽のパラドックス」と呼び、当時の地球大気はアンモニアによる温室効果を生み出していたと考えた。
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深さ300kmにも達する木星の大赤斑

2017-12-16 14:05:34 | news
探査機「ジュノー」の観測により、大赤斑の根元が雲頂から約300kmもの深さにまで達していることが示された。また、木星にはこれまで知られていなかった2つの放射線帯が存在していることが明らかになった。
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大赤斑は木星の南半球に存在する巨大な楕円形の嵐である。半時計周りに回っており、その風速は地球上のどんな嵐よりも強い。1830年代から継続的に観測されてきた巨大な嵐は、おそらく350年以上前から存在してきたと考えられている。
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地球に大量の物質と貴金属をもたらした大規模衝突

2017-12-13 19:52:34 | news
約40億年前の太陽系で起こっていた天体衝突の再現シミュレーションから、これまで考えられていた量の2~5倍の物質が衝突によって地球にもたらされ、金やプラチナなどの貴金属も衝突を起源としている可能性が示された。
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天体衝突は太陽系の進化における重要なポイントと考えられている。地球の月は地球に天体が衝突して誕生したと考えられているが、さらにその後にも地球には多くの天体が降り注いだ。
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太陽系外縁天体の地下海は潮汐加熱で延命

2017-12-09 18:21:45 | news
太陽系外縁天体の地下海の寿命が、衛星との重力作用で起こる潮汐加熱によって延ばされている可能性を示す研究結果が発表された。
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太陽系の外側、海王星よりも遠いところには、冥王星やその衛星「カロン」をはじめとする「太陽系外縁天体(TNO)」が多数存在している。これらの天体の表面温度は摂氏マイナス200度以下で極低温の氷の世界だが、これまでの探査から、凍った表面の下に液体の層がある可能性を示す証拠が得られている。天体の密度が地下海の存在する他の天体と似ていることに加えて、天体からの反射光の分析により水の氷とアンモニア水和物が存在する兆候が見られたからだ。これらの物質は低温環境や宇宙線の影響のため表面に長く存在できないはずであり、それらが見られるということは地下から氷火山活動によって噴出したと考えられる、つまり地下に液体があるかもしれない、という考えである。
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水のない息詰まる成層圏を持つ系外惑星

2017-12-07 20:58:22 | news
ホットジュピターの一つ「WASP-18 b」は、一酸化炭素が充満し水がほとんど存在しない成層圏に包まれているようだ。
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惑星大気中の成層圏の形成は、日焼け止めのような役割を果たす分子に起因するものだ。これらの分子は主星からの紫外線などを吸収し、そのエネルギーを熱として放出する。地球では成層圏中のオゾンがその物質であり、成層圏の存在が知られているわずかな系外惑星では一般に酸化チタンが吸収剤となっている。
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カッシーニが探査終了2日前に撮影した「土星への別れ」

2017-12-01 20:37:15 | news
今年9月に13年間の探査を終了した探査機「カッシーニ」 が、土星大気への突入の2日前にとらえた画像が公開された。
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今年9月15日、土星探査機「カッシーニ」は土星の大気に突入し、周回開始から13年に及んだ探査を終了して土星の一部となった。
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