美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

太陽系でもユニークな気象怪物、木星の成層圏に吹く風

2021-03-28 16:02:13 | news
1994年に木星へ衝突したシューメーカー・レビー彗星がもたらした物質を観測することで、木星大気の中層にあたる成層圏で吹く風の強さが初めて計測された。
【2021年3月25日 アルマ望遠鏡/ヨーロッパ南天天文台】

太陽系最大の惑星である木星では表面の大気で強烈な風が吹いているが、その風速を観測するのは、雲などによって目に見える形にならない限り難しい。低層の風は、白と茶色の縞模様を成す雲で可視化され、上層の大気は極域のオーロラが手がかりになる。しかし、その中間にあたる成層圏には目印がなく、どのような風が吹いているかは謎だらけだった。
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アストロ天文ニュース

火星の水は地殻に閉じ込められている

2021-03-23 21:07:10 | news
太古の火星にあった水の大半は地殻の鉱物に閉じ込められているとする研究が示された。大気から宇宙へと散逸したという定説に見直しを迫る結果だ。
【2021年3月23日 NASA JPL/カリフォルニア工科大学】

数十億年前の火星表面には豊富な水が流れ、湖や大洋を形作っていたことが地質学的な証拠からわかっている。当時の火星には、100~1000mの深さで全球を覆えるほどの大量の水が存在したと考えられていて、これは大西洋の海水の量の約半分に達する。しかし、現在の火星の表面には膨大な量の水は見当たらず、両極の極冠などに水の氷がわずかに存在するのみだ。
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火星の火山から伸びる雲の秘密

2021-03-16 22:21:51 | news
火星のアルシア山山頂付近からは、最長1800kmの雲が伸びることがある。探査機マーズ・エクスプレスの監視カメラにより、その全貌がとらえられた。
【2021年3月16日 ヨーロッパ宇宙機関】

火星のアルシア山は、平原から測ると標高が20kmにも達する大火山だ。その山頂付近からときおり雲が伸びている様子が、火星上空を周回する探査機によってとらえられている。一見、火山が噴火しているように見えるが、実際には火山活動が起こっているわけではないらしい。
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彗星は地球型惑星の炭素の供給源かもしれない

2021-03-16 17:36:09 | news
NASAの航空機望遠鏡「SOFIA」による赤外線観測から、2016年初めに地球に接近したカタリナ彗星は炭素が豊富なことがわかった。彗星が地球型惑星の炭素の供給源である可能性を示す結果である。
【2021年3月15日 NASA】

太陽系の最外縁部であるオールトの雲からやってくる長周期彗星は長い間凍結状態にあり、熱の影響をほとんど受けていないことから、太陽系初期について知る機会を与えてくれる。NASAの航空機望遠鏡「SOFIA」の観測によると、地球など太陽系の内側の惑星に彗星が炭素を供給した可能性があるという。
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「幻の物質」が明かす太陽系の起源

2021-03-10 16:41:01 | news
短寿命のため現在の太陽系に残っていない放射性核種ニオブ92が太陽系形成時にどれだけ存在していたかが高精度で求められた。これにより太陽系の材料に2種類の超新星が関わっていることも判明した。
【2021年3月9日 国立極地研究所】

隕石に含まれる元素の割合は、太陽系誕生から惑星形成に至るまでの過程について多くを物語ってくれる。隕石の起源である小惑星は、太陽系形成時に固まった鉱物を変化させることなく保持してきたと考えられるからだ。ただし、元素の中には一定の寿命で放射線を出して別の元素に変化してしまう放射性同位体がある。特に寿命が短いものは、太陽系形成時は存在していても現在は残っておらず、消滅核種と呼ばれる。
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恐竜を絶滅させた小惑星の物質をクレーター内で発見

2021-03-02 21:39:53 | news
6600万年前の生物大量絶滅を引き起こした小惑星に由来するイリジウムが、衝突クレーター内の海底から検出された。クレーター内でイリジウムが見つかったのは初めてだ。
【2021年3月1日 東京工業大学】

約6600万年前(中生代白亜紀の終わり)、恐竜やアンモナイトなど多くの生物種が姿を消す全地球的規模の大量絶滅が起こった。この大量絶滅は、直径10km程度の小惑星が地球に衝突して引き起こされたことがほぼ確実と考えられている。
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