美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

外来のボリソフ彗星、太陽系の彗星と異なる組成

2020-04-25 14:58:34 | news
史上初めて発見された恒星間彗星「ボリソフ彗星」を観測したアルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡のデータから、ボリソフ彗星は太陽系の彗星と比べると一酸化炭素の量が非常に多いことが明らかとなった。
【2020年4月24日 アルマ望遠鏡/HubbleSite】

2019年8月、観測史上2例目の恒星間天体として発見されたボリソフ彗星(2I/Borisov)は、周囲に噴き出したガスと塵が観測されたことから彗星であることが判明している。2017年10月に発見された史上初の恒星間天体「オウムアムア」が発見時すでに太陽から遠ざかりつつあり、詳しい観測ができなかったため、彗星なのか小惑星なのか、別の種類の天体であるのかさえ同定できなかったのとは対照的だ。
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アストロ天文ニュース

地球とよく似たサイズと温度の系外惑星、見落としからの発見

2020-04-23 08:46:59 | news
運用を終了したNASAの探査衛星「ケプラー」の観測データを見直したところ、これまでケプラーが発見したどの系外惑星よりもサイズと温度が地球に近くハビタブルゾーンに位置する天体が新たに見つかった。
【2020年4月22日 NASA JPL】

米・テキサス大学オースティン校のAndrew Vanderburgさんたちの研究チームが、NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」(2018年10月に運用終了)が取得したデータの見直しを行い、はくちょう座の方向約300光年離れた恒星の周りに地球サイズの系外惑星「Kepler-1649 c」を発見した。
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土星の大気はオーロラに加熱されている

2020-04-15 22:59:22 | news
2017年に運用終了した土星探査機「カッシーニ」のデータから、土星の上層大気が高温に保たれている謎を解く手がかりが得られた。
【2020年4月13日 NASA JPL】

地球の大気の最上層部は「熱圏」と呼ばれ、密度はきわめて薄いが、太陽からのX線や紫外線で加熱されるために温度が約2000℃にもなっている。これは木星から海王星までのガス惑星でも同じで、いずれも上層大気は高温に保たれている。
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天王星の衛星の起源に新説、地球とも木星とも異なる形成モデル

2020-04-11 22:08:19 | news
天王星の衛星は総質量が天王星に比べてとても小さく、遠く離れた位置で天王星と同じく大きく傾いた軌道を回っている。こうした特徴は、地球のような岩石惑星とも木星のようなガス惑星とも異なる、氷惑星である天王星ならではのモデルで説明できるかもしれない。
【2020年4月10日 京都大学/東京工業大学】

太陽系の惑星の多くは、太陽の周りを回る軌道面に対しておおむね直立して自転しているが、天王星の自転軸は直立方向から98度とほぼ横倒しになっている。そして天王星の主要な衛星5つ(アリエル、ウンブリエル、タイタニア、オベロン、ミランダ)も天王星の自転に沿って、横倒しの軌道を回っている。
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「みお」を、みおくろう!水星探査機「ベピコロンボ」地球スイングバイ観測キャンペーン

2020-04-08 18:58:33 | news
4月10日に地球スイングバイを実施する水星探査機「ベピコロンボ」の観測キャンペーンがJAXAベピコロンボプロジェクト・日本惑星協会・日本公開天文台協会の協同で実施される。観測に必要な情報をまとめた特設サイトも公開された。
【2020年4月2日 日本惑星協会/日本公開天文台協会】

2018年10月20日に打ち上げられた日欧共同の水星探査機「ベピコロンボ」は、2025年12月の水星到着に向けて地球・金星・水星で合計9回のスイングバイを予定しており、その第1回となる地球スイングバイが4月10日に実施される(参照:「水星探査機「ベピコロンボ」、4月10日に地球スイングバイ」)。「ベピコロンボ」が打ち上げ後に地球へ接近するのはこれが最初で最後であり、管制局などの関係者にとっては、水星到着時に分離するJAXAの探査機「みお(MMO)」およびヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機「MPO」の観測機器の動作確認など重要な瞬間である。同時に、それ以外の天文ファン・宇宙開発ファンにとっても「ベピコロンボ」の姿を地球から直接とらえる最後の機会となりそうだ。
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