美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

イオの大気の半分近くは火山由来

2020-10-31 20:11:24 | news
火山活動があることで知られる木星の衛星イオをアルマ望遠鏡が電波で観測した結果、二酸化硫黄を主成分とする薄い大気の30~50%は火山から供給されていると見積もられた。
【2020年10月29日 アルマ望遠鏡】

木星の衛星イオは、太陽系の衛星の中で最も火山活動が活発な天体だ。イオの大きさは地球の3分の1ほどだが、表面には400以上の活火山が見つかっており、そこからは硫黄を含むガスが放出されている。イオの表面に見られる黄や赤などの鮮やかな模様は、そのガスが凍りついてできたものだ。
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アストロ天文ニュース

シアン化水素の観測で調べる海王星の大気循環

2020-10-29 21:35:01 | news
海王星の大気上層に存在するシアン化水素は、赤道付近で帯状に広がっていて中緯度で少ないことがアルマ望遠鏡の観測により明らかになった。
【2020年10月28日 東京大学】

太陽系で最も外側を回る惑星の海王星は、木星、土星、天王星と同様に水素とヘリウムを主成分とする大気を持つが、他の惑星とは異なり、成層圏上部にシアン化水素(青酸ガス)が多く存在している。これはシアン化水素に特有の電波を検出して判明したことだ。
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水星探査機「ベピコロンボ」、最初の金星フライバイ

2020-10-25 18:14:48 | news
2025年の水星到達を目指す探査機「ベピコロンボ」が、10月15日に軌道調整のための金星フライバイを行うとともに、カメラでとらえた金星の姿を地球へ届けた。
【2020年10月20日 ヨーロッパ宇宙機関】

2018年10月20日に打ち上げられた「ベピコロンボ」は、JAXAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)による国際水星探査計画だ。JAXAが開発した水星磁気圏探査機「みお(MMO)」とESAが開発した水星表面探査機「MPO」が一緒に水星までの道のり航行し、2025年に水星を周回する軌道に入る予定となっている。
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「恒星としての太陽」からわかること

2020-10-16 21:00:44 | news
4機の太陽観測衛星の膨大な観測データから、太陽面上を黒点が通過したときの明るさの変化が調べられた。太陽を点光源として扱うことで他の恒星にも適用できる手法だ。
【2020年10月15日 JAXA宇宙科学研究所】

太陽の「フレア」は磁気嵐を引き起こし、地球やその周囲での人類の活動にまで影響を及ぼす。このフレアは黒点上空のコロナに蓄積された磁気エネルギーが突発的に解放される現象と考えられており、太陽に限らず恒星で起こる現象だ。近年は太陽と類似した恒星で太陽をはるかに上回る巨大フレア(スーパーフレア)が発見されていて、スーパーフレアも強力な磁場が密集した黒点が関わる現象と考えられている。
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天体衝突で表面全体を削られた水星の過去

2020-10-15 20:59:15 | news
太陽系の惑星が形成される最終段階において、水星には表面全体を削るほど小天体が降り注ぎ、揮発性元素を含む物質を供給した、と結論づける計算結果が発表された。
【2020年10月13日 東京工業大学地球生命研究所】

太陽系の惑星は、小さな塵が時間をかけて成長・集積を繰り返すことで形成されたと考えられている。約45億年前には惑星はすでに現在の大きさまで成長していたが、この時点では周囲にまだ小さな天体が多数残っていた。小天体は数億年かけて水星、金星、地球、火星に降り注いだとみられ、この過程は「後期集積」と呼ばれる。
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火星南極の地下湖、再観測でも確認

2020-10-08 17:51:55 | news
2018年に探査機マーズエクスプレスがとらえていた火星の地下湖らしき地形が、さらなる観測で再び確認された。実在すれば、液体の水が火星で見つかるのは初めてだ。
【2020年10月5日 Nature News/ヨーロッパ宇宙機関】

2018年、ヨーロッパ宇宙機関の火星探査機「マーズエクスプレス」の観測から南極の氷の下に大きな湖が検出されたことが発表された(参照:「火星の南極の地下に液体の水を検出」)。火星の表面では液体の水は見つかっておらず、このニュースは驚きを持って迎えられると同時に疑う声もあった。
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北半球にも新鮮な氷が存在するエンケラドス

2020-10-04 20:15:57 | news
南極から氷と水蒸気が噴出していることで知られる土星の衛星エンケラドスにおいて、北半球でも新鮮な氷が見つかった。こちらでも地質活動が起こっているようだ。
【2020年9月28日 NASA/ヨーロッパ宇宙機関】

2004年から2017年までの13年間、土星とその衛星を周回したNASAの土星探査機「カッシーニ」だが、観測データの解析は今もなお続いており、新しい発見も報告されている。
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彗星でも「オーロラ」が発生する

2020-10-01 20:08:18 | news
探査機「ロゼッタ」の観測によれば、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を包むガスの中では、地球などのオーロラと同じ仕組みで遠紫外線が発生している。
【2020年9月28日 ヨーロッパ宇宙機関/NASA JPL】

地球のオーロラは、太陽から流れ込んでくる荷電粒子(太陽風)が磁気圏を経て大気に衝突することで、大気中の粒子を輝かせる現象である。同様の原理で発生するオーロラは、他の惑星や衛星でも観測されている。そして、どうやら彗星でもオーロラの一種が発生しているようだ。
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