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美多哲夫★新・月の起源★

月はゆっくり地球に接近して激突したが、奇跡的に破壊を免れて、地球を回る衛星となった。

リュウグウは一様にスカスカでデコボコ

2020-07-04 18:38:07 | news
「はやぶさ2」によるリュウグウ表面の温度データとモデル計算から、リュウグウの岩石は全球的にきわめてスカスカで凹凸が激しいことが裏付けられた。
【2020年7月3日 JAXAはやぶさ2プロジェクト】

「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに到着して約1か月が経った2018年8月1日、「はやぶさ2」は高度5kmまで降下して、リュウグウの表面を中間赤外カメラで自転1周分、つまりリュウグウの丸1日(約7.6時間)にわたって連続観測した。
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アストロ天文ニュース

リュウグウの6割は有機物かもしれない

2020-06-26 14:51:58 | news
「はやぶさ2」が得たリュウグウの観測データに基づく計算から、リュウグウは60%以上が有機物で構成されているという結果が得られた。元は彗星の核だった可能性もある。
【2020年6月25日 岡山大学】

小惑星探査機「はやぶさ2」が探査を行ったリュウグウは「C型小惑星」に分類されていて、炭素質コンドライトと呼ばれる隕石にスペクトルが似ている。炭素質コンドライトは有機物や水を数%含む始原的な隕石で、リュウグウもこのタイプの隕石と同じような組成であると考えられてきた。
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アストロ天文ニュース

火星の風が引き起こす微弱な振動

2020-06-24 14:50:01 | news
NASAの火星探査機「インサイト」の地震計に記録された微弱な振動の解析から、火星の微動の発生メカニズムが初めて明らかになった。
【2020年6月22日 九州大学】

2018年11月に火星に着陸したNASAの「インサイト」は、火星の内部を探査する初の探査機だ。「インサイト」は着陸地点のそばに高精度の地震観測装置「SEIS」を設置し、探査機本体にも温度計や風向・風速計などを備えている。これまでの探査で、火星内部で発生した地震(火震)が数百回検出されているほか、風による振動などもとらえられている
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アストロ天文ニュース

ソーラーオービター、太陽に初接近

2020-06-20 13:55:13 | news
ヨーロッパ宇宙機関の太陽探査機「ソーラーオービター」が6月15日に初めて太陽へ接近し、表面まで7700万kmの距離に到達した。
【2020年6月19日 ヨーロッパ宇宙機関】

今年2月10日に打ち上げられたヨーロッパ宇宙機関の太陽探査機「ソーラーオービター」は、6月15日に初めて近日点(楕円軌道上で太陽に一番近づく点)を通過した。このとき太陽の表面からの距離は約7700万kmで、地球・太陽間距離の半分にまで迫っている。近日点通過後の1週間は探査機に搭載された6基の望遠鏡を含む10種類の科学機器の動作確認が行われており、撮影された画像は7月中旬に公開される予定だ。
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アストロ天文ニュース

冥王星の大気崩壊が急速に進行

2020-06-19 09:40:12 | news
2019年7月に起こった冥王星による恒星の掩蔽を観測したデータの解析から、掩蔽観測時の冥王星の大気圧が2016年と比べて約20%低下したことが明らかになった。
【2020年6月18日 京都大学】

冥王星は、太陽系外縁部のカイパーベルトに存在する直径2400km程度の準惑星だ。太陽から約50億km、地球と太陽との距離のおよそ30倍も離れた軌道を公転している冥王星は、太陽系探査において長らく謎に包まれた未到のフロンティアだった。
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アストロ天文ニュース

予測より速く土星から遠ざかるタイタン

2020-06-16 20:32:48 | news
探査機カッシーニの観測データから、衛星タイタンが年間11cmの割合で土星から遠ざかっていることがわかった。これは従来の予測の100倍も速い。
【2020年6月15日 NASA JPL】

月は1年間に3.8cmずつ地球から遠ざかっている。月の重力の影響で地球の表面がわずかに伸び縮みし、これによって地球の自転にブレーキがかかる一方で、その分のエネルギーが月の公転半径を大きくすることに使われるからだ。
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アストロ天文ニュース

模擬実験で示唆、生命の材料は隕石の衝突で作られる

2020-06-14 09:07:21 | news
生命の材料となるアミノ酸が、太古の地球や火星の海に隕石が衝突した際に大気成分から合成された可能性が実験によって示された。
【2020年6月12日 東北大学】

生命の起源につながる材料は、太古の地球で生成したものと地球外から飛来したものがあると考えられてきた。このうち地球外からの有機物は、隕石や彗星塵に含まれていたと考えられているが、その量や種類はわかっていない。
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アストロ天文ニュース

太古の火星は温暖化と寒冷化を繰り返していたかもしれない

2020-05-29 19:02:36 | news
NASAの火星探査車「キュリオシティ」が、太古の火星に水が数百万年も流れ続ける温暖な時期があった証拠と湖が凍ってしまう寒冷な時期があった証拠を発見した。
【2020年5月27日 NASA】

太古の火星に水が存在したことは確実視されている。火星上空を周回する探査機や地表に着陸した探査車などによって、水が干上がったことで形成された地形や鉱物が続々と発見されているからだ。さらには有機物も見つかっている。水と有機物とくれば、生命が存在したのか(そして今も生き残ってるのか)と考えたくなるところだが、過去の火星がどのような環境だったのかを調べるのは容易ではない。特に、湿潤な環境を維持できるほど温暖な気候であったかどうかは重要な問題である。
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アストロ天文ニュース

望遠鏡と探査機の連係プレーで木星大気の深部を見通す

2020-05-16 22:32:35 | news
ハッブル宇宙望遠鏡、地上のジェミニ天文台、そして木星を間近で観測する探査機「ジュノー」による多波長の同時観測で、木星の大気構造に関する長年の謎が解き明かされた。
【2020年5月15日 NASA/ジェミニ天文台】

ガリレオが人類で初めて望遠鏡で木星を観測してから400年以上が経つ。太陽系最大のこの惑星については天文学者からアマチュア天文ファンまで、地上の天体望遠鏡から宇宙望遠鏡、探査機まで数多くの観測研究が行われてきたが、縞模様や目玉のような大赤斑といった特徴的な模様を作り出す大気については未だ謎が多い。
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アストロ天文ニュース

隕石が物語る40億年前の火星環境は地球と似ていた

2020-05-13 18:28:19 | news
40億年前の火星に起源を持つ隕石から、有機窒素化合物が検出された。現在の火星は乾いた苛酷な環境で、こうした化合物はすぐに破壊されてしまう。太古の火星は、水や多様な有機物に富む、初期の地球のような惑星だったのかもしれない。
【2020年5月12日 JAXA宇宙科学研究所】

火星の環境に関しては、火星を直接訪れた探査機によって数多くの知見がもたらされているが、火星の試料を地球で直接分析することも研究の上では欠かせない。それが可能なのは、火星で形成された岩石が隕石の衝突などで火星重力圏から飛び出し、地球へ飛来した「火星隕石」が見つかっているからだ。
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アストロ天文ニュース

ボリソフ彗星からの水が示す活動性や太陽系彗星との相違

2020-05-08 20:30:06 | news
史上2例目の恒星間天体であるボリソフ彗星が水分子を放出する様子が観測された。太陽系の彗星とは異なる特徴がいくつか見つかっている。
【2020年5月7日 NASA】

2019年8月30日に発見されたボリソフ彗星(2I/Borisov)は、その後の追観測によって、2017年10月に発見されたオウムアムア(1I/'Oumuamua)に続く史上2例目の恒星間天体(太陽系の外からやってきた天体)であることが明らかになった。また、早い段階から彗星活動が確認され、史上初の恒星間彗星でもあることがわかっている(参照:「観測史上2例目の恒星間天体、新発見のボリソフ彗星」)。ボリソフ彗星は2019年12月8日に近日点を通過し、現在は太陽から約3.8天文単位の距離(火星軌道と木星軌道の間)にあって、太陽から遠ざかりつつある。
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外来のボリソフ彗星、太陽系の彗星と異なる組成

2020-04-25 14:58:34 | news
史上初めて発見された恒星間彗星「ボリソフ彗星」を観測したアルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡のデータから、ボリソフ彗星は太陽系の彗星と比べると一酸化炭素の量が非常に多いことが明らかとなった。
【2020年4月24日 アルマ望遠鏡/HubbleSite】

2019年8月、観測史上2例目の恒星間天体として発見されたボリソフ彗星(2I/Borisov)は、周囲に噴き出したガスと塵が観測されたことから彗星であることが判明している。2017年10月に発見された史上初の恒星間天体「オウムアムア」が発見時すでに太陽から遠ざかりつつあり、詳しい観測ができなかったため、彗星なのか小惑星なのか、別の種類の天体であるのかさえ同定できなかったのとは対照的だ。
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アストロ天文ニュース

地球とよく似たサイズと温度の系外惑星、見落としからの発見

2020-04-23 08:46:59 | news
運用を終了したNASAの探査衛星「ケプラー」の観測データを見直したところ、これまでケプラーが発見したどの系外惑星よりもサイズと温度が地球に近くハビタブルゾーンに位置する天体が新たに見つかった。
【2020年4月22日 NASA JPL】

米・テキサス大学オースティン校のAndrew Vanderburgさんたちの研究チームが、NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」(2018年10月に運用終了)が取得したデータの見直しを行い、はくちょう座の方向約300光年離れた恒星の周りに地球サイズの系外惑星「Kepler-1649 c」を発見した。
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土星の大気はオーロラに加熱されている

2020-04-15 22:59:22 | news
2017年に運用終了した土星探査機「カッシーニ」のデータから、土星の上層大気が高温に保たれている謎を解く手がかりが得られた。
【2020年4月13日 NASA JPL】

地球の大気の最上層部は「熱圏」と呼ばれ、密度はきわめて薄いが、太陽からのX線や紫外線で加熱されるために温度が約2000℃にもなっている。これは木星から海王星までのガス惑星でも同じで、いずれも上層大気は高温に保たれている。
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天王星の衛星の起源に新説、地球とも木星とも異なる形成モデル

2020-04-11 22:08:19 | news
天王星の衛星は総質量が天王星に比べてとても小さく、遠く離れた位置で天王星と同じく大きく傾いた軌道を回っている。こうした特徴は、地球のような岩石惑星とも木星のようなガス惑星とも異なる、氷惑星である天王星ならではのモデルで説明できるかもしれない。
【2020年4月10日 京都大学/東京工業大学】

太陽系の惑星の多くは、太陽の周りを回る軌道面に対しておおむね直立して自転しているが、天王星の自転軸は直立方向から98度とほぼ横倒しになっている。そして天王星の主要な衛星5つ(アリエル、ウンブリエル、タイタニア、オベロン、ミランダ)も天王星の自転に沿って、横倒しの軌道を回っている。
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