St.MARYマスターズ通信

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「東北弁っていいな」(通信付録第1号)

2016-03-09 20:24:39 | 320さん通信

「東北弁っていいな」        

                          伊藤 充夫 

「なけ・わく」(あなた食べなさい・私食べます)。「どさ・ゆさ」(どこに行くのですか・お風呂に入りに行きます)。たった四文字で会話になる。東北の冬は寒く(さびぃ・しばれる)頭からすっぽり角巻き(北国の女性用防寒コート、地吹雪体験ツァー等で着ている)をかぶっても口が凍るような所で、必要最小限の言葉を交わす。でも、温かみとぬくもりが伝わってくる。

しかし、戦後、標準語・共通語を使うことが国の方針となり、東北弁がズーズー弁だ、訛っていると言われ、東北人の多くが言葉に対する劣等感や、コンプレックスを抱いたり、物凄く悩んだりすることが多かった。

1、そんな中東北弁を広めた人々がいた

ア、 高橋 圭三さん(岩手 花巻市 元NHK アナウンサー)共通語と全く違う花巻のアクセント。でも温かい柔らかな喋りで、のど自慢や紅白歌合戦の司会を務めた。また、「どうも・どうも圭三です」と「話しの泉」「私の秘密」などでお茶の間の人気を集めた。

イ、 桂 文生 師匠(宮城 石巻市 落語家)言葉はもちろん、アクセントの違う江戸弁の世界に飛び込んで修行。「東京は田舎者が集まって出来た街」と開き直り、東北弁を駆使した喋りと、泥臭さを信条に活躍している。

ウ、 長岡 輝子さん(岩手 盛岡市 女優)NHKの朝ドラ『おしん』で、「おしん」の奉公先、酒田市の大店の女主人役で出演。また、岩手弁で宮沢 賢治の詩や、童話の朗読会を長年続けている。

  エ、 吉 幾三さん(青森 金木町 歌手 地吹雪ツアーや、津軽鉄道のストーブ列車で有名な町です)1977年『俺は ぜったい プレスリー』で一躍有名に「俺は田舎のプレスリー・百姓のせがれ・生まれ青森五所河原・いっぺん来てみなが・・・・・」 1984年には、ヒットするとは思ってもいなかった『俺ら 東京さ 行ぐだ』が大ヒット「テレビも無ェ ラジオも無ェ、 俺ら東京でベゴ飼うだ・銀座に山買うだ・・・・・」

  オ、 ダニエル カールさん(米国)自称:山形弁研究家

    山形の中学・高校の英語の先生として来日した。山形のいずばんめんごいシェンシェ様をよめごにした。山形弁を喋る英語の先生とタレント。

カ、   藤沢智子さん(宮城 仙台市 東北放送アナウンサー)

『いずいを全国に広める会の会長』会員は会長一人かも。 「この靴いずいど思ってだきゃ、石っこひゃてだんだ」こんな風に使う。 

☆    このほかにも、千 昌夫さん(岩手 陸前高田市)あき 竹城さん(山形 米沢市) 西田 俊行さん(福島郡山市)等多くの方々いる。

2、こんな東北弁わかりますか

  青森県 「あずましー・・・心地よい」 「じょっぱり・・・頑固者」 「め・・・うまい」 「けっぱる・・・がんばる」 「かちゃくちゃね・・・散らかる」

岩手県 「ごろじる・・・ご覧になる」 「ばつこ・・・末っ子」 「おずげ・・・味噌汁」 「きゃっぱり・・・川に落ちる」 「かまりっこ・・・香る」

秋田県 「とじぇね・・・寂しい」 「しぇんち・・・便所」 「おんざる・・・お出でになる」 「えがらもがら・・・よろよろ」 「むったり・・・一心に」

山形県 「むさがり・・・婚礼」 「たがぐ・・・持つ」 「わらわら・・・急いで」 「すなこえ・・・歯切れが悪い」 「あがらっしゃえ・・・お入りなさい」

福島県 「ずなぇー・・・大きい」 「さすけねー・・・きにしないで」 「ほまち・・・へそくり」 「ざんぞ・・・陰口」 「しょっちゃげる・・・破れる」

宮城県 「ちょす」 「ごしゃぐ」 「ほでなす」 「しずね」 「おしょすい」 「ねっぺ」 「えがす」 「ねぷかげ」 「とじぇんだ」  「かばねやみ」 「みだぐねぁ」 「たろっぺ」 「ひわしね」 「びっき」 「ぎゃろこ」 「やばつい」 「むずる」 「ふだだ」

「めんこい」 「わっぱが」 「じゃす」 「どでんする」 「ほでまず」 「おみょうぬず」 「しびらっこい」 「ねまらいん」 

3、マスターズで東北弁を使うと

   先生「おめ、なすてレッスンおぐれで来た」 生徒A「ほだたて、朝方雪こ降ったんで、ぬわはぎしてきたのしゃ」 先生「ほだが」。先生「かがとさ、めがだかげれば、安定すて滑るし、あんべぃいいぞ」 生徒B「んだ・んだ」 生徒C「んだな」 先生「んだべ」 生徒D「んだげんど、なすておらうまぐいがねんだや」 先生「すかげわりし、まえかがみだもな」 生徒A「んだね」 生徒D「んだらなじょすたらいいのしゃ」    先生「はねでみろ」 生徒D「こうがい」 先生「ほらでぎだべ」 生徒D「んだな、でぎだ」 生徒のみんな「いがったな、やればでぎるでねの」

 

☆ 終りに、東日本大震災の時『津波てんでんこ』この言い伝えどおり、おのおのが高台を目指し、津波から命拾いした人がいる。てんでんこは、行動は各々別でも、お互いの心が通じている。「てんでんばらばら」ではない。東北弁で使う「てんでんこ」の「こ」には「こころ」がある。

伊奈 かっぺいさんが(青森市)「東北弁で話すと二倍おもしろくなる。その東北弁をよく理解していると三倍楽しめる」と言っている。私たちも、びゃっこずずでいいがら、東北弁・仙台弁を使ってみっぺすね。 

※ いろいろな話題を提供したいと思っています。ご感想・ご意見・ご要望を頂ければ幸いです。


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