マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
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『 Seven Years in Tibet 』

2011年06月30日 | Una pelicula favorita

  セブン・イヤーズ・イン・チベット

 主演 ブラッド・ピット(Heinrich Harrer)
 デイヴィッド・シューリス(Peter Aufschnaiter)
 B・D・ウォン(Ngawang Jigme)
 ダニー・デンゾンパ(Regent)
 ヴィクター・ウォン(Chinese Amban)
 インゲボーガ・ダプクテイナ(Ingrid Harrer)
 ジャムヤン・シャムツォ・ワンジュク(Dalai Lama(14 years))
 ラクパ・ツァムチョエ(Pema Lhaki)
 ジェツン・ペマ

 スタッフ
 監督 ジャン・ジャック・アノー
 エグゼクティブプロデューサー リチャード・グッドウィン
 マイケル・ベスマン
 デイヴィッド・ニコルズ
 製作 ジャン・ジャック・アノー
 ジョン・エイチ・ウィリアムズ
 イエン・スミス
 脚本 ベッキー・ジョンストン
 原作 ハインリヒ・ハラー
 撮影 ロベール・フレス
 美術 アト・ホアン
 音楽 ジョン・ウィリアムス
 編集 ノエル・ボワソン
 衣装(デザイン) エンリコ・サバッティーニ
 字幕 戸田奈津子
 製作年 1996年
 製作国 アメリカ

 
 1939年秋、ナチス統制下のオーストリア。有名な登山家ハラー(ブラッド・ピット)は
身ごもった妻イングリッド(インゲボルガ・ダプクナイテ)も顧みず、彼は同国人の
ペーター・アウフシュナイダー(デイヴィッド・シューリス)と共に、ヒマラヤ山脈の
最高峰、ナンガ・パルバットを目指して旅立った。 幾多の危機を乗り越えながら
彼らの探査行は続けられたが、思わぬ雪崩によって断念せざるを得なくなる。
 その頃、第二次大戦の戦火は日増しに激化し、情勢はハラーたちにとって思わぬ方向に
進んでいた。 彼らはイギリス軍のドイツ宣戦布告によってイギリス植民地のインドで
捕らえられ、戦犯の捕虜収容所に送られてしまう。 ハラーは何度となく無謀な脱走を
試みるが、すぐに連れ戻される。 そんなある日、故国に残したイングリッドから
離婚届けが届いた。 自己中心的な生きかたをしてきたハラーにとって、初めて味わう
大きな悲しみと挫折だった。 彼は鉄条網に体をぶつけ、自らを傷つけることで
感情の捌け口を見いだそうとする。 収容所生活も2年を超えた42年9月。 作業員を
運ぶインド人に化けた2人は、監視の目を欺いて脱出し、そこからハラーは単独で
逃亡した。 追跡を逃れて過酷な自然環境の中での逃避行を続け、ついに
アウフシュナイダーと再会を果たした。 足掛け2年に渡る長い逃避行を経て、45年
2人は外国人にとって禁断の地チベットのラサに辿り着いた。 黄金宮に輝くポタラ宮殿。
 世界の屋根とうたわれるヒマラヤ山脈の壮大な眺め。 宗教のもとに生きるラサの
人々の純潔な精神。 ハラーにとっては心洗われることの連続だった。 犬のエサを
盗み食いしようとした時に助けられた、政治階層のツァロン(マコ)はハラーたちの
よき理解者となり、あらゆる援助の手を差し伸べてくれた。 また、チベットの貴族
ンガワン・ジグメ(B・D・ウォン)の特別な計らいで、若く美しい仕立屋ペマ
(ラクパ・ツァムチョエ)の元を訪れ、洒落た服を仕立ててくれた。 ハラーたちも
ラサの人々に大して自らの知識を惜しみなく与えた。 そんな中、ハラーはダライ・ラマ
の母親(ジェツン・ペマ)の家に招待される機会を得、彼はそこで若き宗教指導者
ダライ・ラマ(ジャムヤン・シャムツォ・ワンジュク)の家庭教師を依頼される。

            

 西洋文明に大して大きな興味を示すダライ・ラマに、ハラーは英語や地理などを
教えながら、深い友情と魂の交流を重ねていく。 二人の精神の絆が深まるにつれ
利己主義だったハラーは初めて無私の境地を体験し、心の変化をなし遂げていく。
 しかし、それまで微妙な関係にあった中国政府とチベットの間の緊張が、急激に
高まっていく。 中華人民共和国が成立し、突然やって来た中国全権大使
(ヴィクター・ウォン)の要求に、ダライ・ラマは平和的な精神性を説き、宗教を否定する
全権使節を怒らせる。 ダライ・ラマは中国の侵略によってチベット人の多くの命が
無残に失われる夢にうなされるが、不幸にもそれは現実となった。 51年、激動の中で
ハラーはチベット滞在に終止符を打つ。 ラサを去るにあたり、ペマと結婚して
チベットに家を構えたアウフシュナイダーとの別れのバター茶を酌み交わすハラー。
 そして、自分の魂を変えてくれたダライ・ラマとの別れ。 ダライ・ラマは、即位した
説きから大事にしていたオルゴールをハラーに友情の証としてハラーに与え、愛用の
望遠鏡で去っていく彼の姿をいつまでも見守るのだった。




 私は何故この映画を見に行ったのか、ということですが、中国の記事でも
書いていますけれど、『天空の寺院、ポタラ宮殿』を見たかったのです。
 しかし当時、悪天候の為に近くの飛行場まで飛行機が飛ばず、航行再開に
4,5日かかると言われ、旅の日程上無理と判断した為、行く事が出来なかったのです。
 
 まあ、この映画を見た時は、チベットの壮大な自然を描いた映像美の素晴らしさ
ヨーヨー・マの奏でる美しい音色に心を洗われました。
 オーストリアの登山家ハインチッヒ・ハラーと友達との友情も美しく、無言で
ヒマラヤ山脈の登山・旅を続けていく2人のシーンが印象的だった。
 ブラピ、この役にピッタリはまってましたね。 かっこ良かったですよ。

 旅を続けている時、第二次世界大戦が勃発し、インドでイギリスの捕虜となる。
 しかし、彼は脱獄しチベットへたどり着いたのですが、当時14歳のダライ・
ラマと出合いがあり、交流により次第に人間らしい心を取り戻すという内容です。

 ダライ・ラマを演じていた少年は、すごく澄んだ綺麗な瞳が印象的で、神秘的な
イメージを受け、チベットの宗教や、その文化にも感動しました。

 中国政府は当時、この映画のチベットでの撮影を認めなかったそうですね。 
 再三、上映を取りやめるように抗議と圧力をかけたといいます。 勿論、今に至って
チベットの独立を認めていない中国ですから、尚更です。
 ハラーとダライ・ラマの交流は訴えるものが伝わってきましたし、どんなに境遇が
違っても、人間は分かり合えるものだなと思いました。

 ラストシーン、友人から差し出された2杯目のお茶と、ダライラマとの別れのシーン
ブラピとその息子が山に登るシーンはあまりにも美しくて感動的でした。

 何か、1人きりで静かに考えたい時、穏やかな心で見て欲しい映画です。


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