マーサの昔話

デジカメでの景色や花、動物などの写真
海外体験談、今日の一品、糖分控えめ?なおやつ等‥‥‥

『 THE LAST EMPEROR 』

2011年05月31日 | Una pelicula favorita

  ラストエンペラー

 主演 ジョン・ローン(Pu Yi (adult))
 ジョアン・チェン(Wan Jung)
 ピーター・オトゥール(Reginald Johnston (R.J.))
 イン・ルオ・チェン(The Governor)
 ヴィクター・ウォン(Chen Pao Shen)
 デニス・ダン(Big Li)
 坂本龍一(Amakasu)
 リチャード・ヴゥ(Pu Yi (3years))
 タイジャ・ツゥウ(Pu Yi (8years))
 ワン・タオ(Pu Yi (15years))
 マギー・ハン(Eastern Jewel)
 リック・ヤング(Interrogator)
 ウー・ジュン・メイ(Wen Hsiu)
 ケリー・ヒロユキ・タガワ(Chang)
 池田文彦(Yoshioka)
 イエード・ゴー(ArMo)
 リサ・ルー(Tzu Hsui)
 高松英郎(General Hishikari)
 立花ハジメ(Japanese Translator)

 スタッフ
 監督 ベルナルド・ベルトルッチ
 製作 ジェレミー・トーマス
 脚本 マーク・ペプロー
 ベルナルド・ベルトルッチ
 撮影 ヴィットリオ・ストラーロ
 音楽 坂本龍一
 デヴィッド・バーン
 コン・スー
 編集 ガブリエラ・クリスティアーニ
 衣装(デザイン) ジェームズ・アシュソン
 字幕 進藤光太
 製作年 1987年
 製作国 イタリア=中国


 1950年、ハルビン駅では次々と中国人戦犯たちが送りこまれていった。 800人を越える
その人の中には“清朝最後の皇帝”--愛新覚羅溥儀(ジョン・ローン)の顔もあった。
 彼は人目を避けてトイレに入り手首を切った。 様ざまな過去が彼の脳裏をよぎった
まだ何もわからぬ幼少(リチャード・ヴゥ)の頃、光緒帝は帰らぬ人となり、実質的
支配者だった西太后(リサ・ルー)は、溥儀を紫禁城に迎え、皇帝にと考える。
 紫禁城での生活は、外へ出ることは禁じられ、心の支えは乳母(イエード・ゴー)だけ
だった。 7年後、溥儀(タイジャ・ツゥウ)は、中国全土に革命の嵐が吹き荒れる中で
孤独だった。 そんな頃、家庭教師としてやって来たレジナルド・ジョンストン
(ピーター・オトゥール)から数学やテニスなど西洋の文化を学ぶ。 やがて15歳に
なった溥儀(ワン・タオ)は17歳の婉容(ジョアン・チェン)を皇后に、12歳の文繍を
第二の妃に迎えた。 1924年、中華民国の軍人である馮玉祥のクーデターで、溥儀は
紫禁城を追われ、ジョンストンが、婉容、文繍(ウー・ジュン・メイ)、女官らと共に
英国大使館に保護することになる。 一方、戦犯管理所センターでは、罪の告白が続く。
 溥儀は、日本の甘粕大尉(坂本龍一)との日々を思い出していた。 

        

 天津の租界地で、プレイボーイの生活を楽しんでいるころ、蒋介石率いる国民党が
上海を攻略。 溥儀の身を案じた甘粕は、日本公使館へ逃亡するように指示する。 
 民主主義に日覚めた文繍は離婚を申し出、溥儀の元を去り、かわりに日本のスパイ
であり婉容の従姉のイースタン・ジュエル(マギー・ハン)がやってきた。 
 やがて友人のジョンストンも帰国したが1932年、全世界の非難にも関らず溥儀は
“傀儡政府”である満州国の執権になり2年後皇帝となった。 

        

 溥儀が東京を訪問中、婉容が運転手チャン(ケリー・ヒロユキ・タガワ)と誤ちを犯し
身寵ってしまう。 チャンは射殺され、子供が秘かに始末される。
 1937年、南京大虐殺。 主要都市を制圧した日本軍だが1945年、ソ連軍が宣戦布告。
 同年、8月15日、日本は無条件降伏を宣言、玉音放送を聞きながら、甘粕はピストル
自決を遂げ、日本へ脱出しようとした満州国皇帝は、長春の空港でソ連軍の捕虜と
なった。 1959年、10年の収容所生活を経て、溥儀は特赦される。 一市民となった
溥儀は、一転して生まれ変わったのだ。 庭師になって北京で暮らしはじめた溥儀は
あの紫禁城を訪れる。

 

 私の母が紫禁城を見たいというので、当時、二人で見に行ったのがこの映画でした。
 映画を見て、私は、実際に行ってみたくなり、その後、中国へ旅に行ったのですが
今と違って、北京は未だ、人民服を着ている人も多くて、街の様子とかが戦後の日本
(昔の戦争の映画を見た記憶で)を見ているような、そんな感じがしました。
 もっとも北京より上海の方がもっと凄かった!!ですけど・・・

 激動の時代を生きた、満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の人生を実話に基づいて製作され
皇帝からただの人間に戻った一人の男の生涯を、絢爛たる歴史をバックにベルトルッチ監督好みに
アレンジされた映画です。 映像、音楽も美しかったですね。 哀しい溥儀の気持ちが
溢れ出たような音色。 龍一さんはやっぱり天才だな。 壮大な中国、紫禁城の美しさに
感動し、この映画を見てしまったら、実際行ってみたいと思うのは、私だけでしょうかね?
 鑑賞後は、しばらくその情景の美しさが目に焼き付いて離れませんでした。

 


 長い映画ですが、飽きずに見られるのもこの映画の魅力かもしれませんね。
 イギリス人家庭教師役で、ピーター・オトゥールが出てたのも良かった。 全体的に
映像が美しく、女性が見たい映画かもしれません。
 
 最後のシーン、溥儀が、紫禁城に行って、回りをきょろきょろ見回しながら
玉座に登り、後ろに隠してある“こうろぎが入っている籠”を取り出し、側にいた子供に
手渡すシーン。 子供が虫籠をもらって、再び玉座に座っている筈の老人、溥儀を見ると
もう、そこには誰もいなかった・・・あのシーンはいつ見てもうるうるします。

         


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