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市ヶ谷日記

喜寿を超えた老人です。日々感じたことを、過去のことも含めて、書き記しておこうと思います。

赤坂に出現した奇妙な「ガラスの檻」

2017-05-13 | 独吟

 久方振りに赤坂を歩いていたら、ガラスで囲まれた奇妙な建築物が目に入った。中では十数人の人たちがタバコを吸っている。

 写真がその「ガラスの檻」である。

  恐らく歩きタバコをなくすために、街中でタバコを吸いたくなった人たちのために設けられたものであろう。公道の一画を占めているので、道路を管理する国又は東京都、あるいは条例で「みなとタバコルール」を定めている港区が設置したものである。

 喫煙については、「害あって益なし」という考えが定着している。それゆえ、国及び地方公共団体は、喫煙習慣をやめさせる方向であらゆる行政施策を進めるべきである。

 しかるに、この「ガラスの檻」は、タバコの害が一般公共に及ばないようにするための施設ではあるが、タバコを好む人の利便をはかり、喫煙を助長するためにも役立っているのではないか、と考えられる。少なくともこの施設の発案者は、喫煙は悪ではなく、他者への迷惑を除けばそれでよい、と考えているようである。

 赤坂の「ガラスの檻」は、繫華街の一等地を占拠し、非常に目立つ存在である。檻の中でタバコを吸う人たちは、意志が弱くて悪習を断ち切れないでいる哀れな見世物と化している。しかも、この「ガラスの檻」は、醜悪であり、日本の恥でもある。

 いずれにしても、国民の納める税金で設置し、運営すべき施設ではない。

 

 

 

 

 

 

 


安倍首相の元気の源は「オプシーボ」か?

2017-04-26 | 独吟

 今、安倍首相の勢いが止まらない。向かうところ敵なしである。こうした安倍首相の国内外における目覚しい活躍を支えているものは何か。

 政官界では、安倍首相の元気の源は超高価薬品として話題となっている小野薬品工業の「オプジーボ」である、という噂が飛び交っている。

 安倍首相はかつて持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、内閣総理大臣の座を降りた苦い経験がある。この病気は国指定の難病で治療方法が確立されていないが、首相自ら本年1月の新春対談において「その後、良い薬ができて、体調は万全である」と述べている。

 ところで、「オプジーボ」は特定のがんに効く薬剤として2014年7月に薬事承認を受け、同年9月に発売された薬である。それゆえ、オプジーボが首相の病気にどうして効くのか、あるいは首相の病気が公にされているものとは違うのか、疑義は残るが、首相が元気に活動している事実は明らかである。

 日本の免疫研究の第一人者であり、オプジーボ(一般名ニボルマブ)の開発に寄与した本庶佑・京都大学名誉教授は、文藝春秋(平成28年5月)の対談記事において、オプジーボのような免疫系治療薬の無限の可能性についていろいろ示唆している。原因が分からず治療方法のない難病に苦しむ人々に、安倍首相の元気が一筋の光明となる日の近いことを予感させる。


防衛大臣スキャンダルは日本国民の安全安心より重要であるのか?

2017-03-22 | 独吟

 稲田防衛大臣がここ数日国会で質問攻めにあっている。

 一つは南スーダンに派遣されている陸上自衛隊の日報問題、もう一つは森友学園とのかかわりをめぐっての問題である。いずれも防衛大臣にまつわるスキャンダルに関してである。

 日報問題は、あくまでも推測であるが、その内容が内閣の命運を左右しかねないトップシークレットに属するものであったことから、防衛大臣を通り越して政府上層部へ報告され、非公開にすることが決められたものと考えられる。そのことが後になって何かの手違いで表沙汰になり、混乱が生じているだけである。稲田大臣には申し訳ないが、自衛隊制服組からの信頼が希薄なために起きた不祥事であり、野党がいくら責め立てても、総理の任命責任に疑問符をつけるのが精一杯である。

 森友学園をめぐる問題は、稲田大臣が弁護士としてかかわったことであり、記憶違いから誤って答弁したことを「国会で虚偽の答弁をした」と絶叫するのはどうかと思う。弁護士は職業がら極悪非道な人物とも接触をすることがあり得るわけで、籠池氏の裁判に立ち会ったこと自体を非難することはできない。また、籠池夫妻から合わせて1万2千円の政治献金を貰ったことを攻めるのも、滑稽と言うほかない。

 むしろ筆者が心配するのは、トランプ米大統領の誕生などで激しく揺れる国際情勢にどう対応すべきか決めなければならない時に、こんなつまらない問題で国会が論争していてよいのかということである。

 今、国民の最大の関心事は核実験とミサイル発射を繰り返す北朝鮮の脅威である。何かのはずみで北朝鮮が核攻撃をしかけてくれば、阪神淡路大震災や東日本大震災はおろか、第2次世界大戦で失われた以上の犠牲を覚悟しなければならない。しかも、北朝鮮による暴挙の確率は、金正男暗殺事件からも分かるとおり、大地震発生の確率よりも高いと思われる。稲田防衛大臣そして自衛隊の制服組には、国民の安全安心を守るためより重要な職務に専念してもらいたいと考える。

 それにしても、民進党の蓮舫代表や辻元議員、社民党の福島副党首など女性議員のはしゃぎ方は異様である。明日に迫った3月23日の証人喚問で、籠池泰典氏に振り回されていた国会が正常化し、これら女性議員による稲田防衛大臣いじめが終焉することを期待したい。


「金正男」事件は、他所事では済まない

2017-02-18 | 独吟

 「金正男」暗殺事件は、北朝鮮の暗部を全世界に曝け出した。

 権力者と複数の女性の間に産まれた異母兄弟が、父親の残した権力をめぐって、誰がそれを継承するかの争いである。決定のプロセスが、話しあいとか、投票とかでなく、プレーヤーの抹殺であることが、この事件を陰惨なものにしている。

 この事件について、我々日本人は誰しも、聞きたくもない、見たくもないこととし、日本人に生まれてよかったと思うかもしれない。しかし、この事件をグローバル(地球的)に見た場合、我々日本人も関わりないものとして看過するわけにはいかない。何故なら、世界のほとんどの人々が、日本人と半島人を区別していないからである。

 顔つき、身体つきがそっくりである。しゃべる言葉はアルタイ語系で外国人には同じように聴こえる。食事はコメが主食でほとんど同じである。こうした類似性から、多くの外国人は、サムソンやヒュンダイを日本企業と誤認しているのと同様に、日本人と半島人を同じ文化、同じ性情を持つ民族と見做している。そのうえ、かつては同じ国家を戴いていた国民であったこともあるのである。

 日本のマスメディアは、連日、長時間かけてこの事件に関連する事象を放送している。おおむね興味本位であり、この事件により我々日本人に降りかかる災厄について語ろうとしない。しかし、日本人と半島人を区別しない普通の欧米人には、今回の事件が神の摂理に悖る極めて野蛮な行為と写り、彼らの我々日本人を見る眼が厳しくなることを覚悟しなければならない。実に辛いことであるが、我々日本人、そして将来の日本人は、当分の間、この濡れ衣を心ならずも耐えていくことになる。


北朝鮮のミサイル発射が安倍首相の「日米同盟を強固・強靭なものにする」を後押し

2017-02-15 | 独吟

 注目の日米首脳会談が終わった。

 筆者はブログで、日米首脳会談は波乱なく終了し、2月13日には株価が暴騰する、と予想していた。実際には、その一営業日前の2月10日に日経平均が470円急騰し、翌営業日の13日には80円の上昇にとどまった。しかし、両日合わせて550円値上がりし、日経平均が久々に1万4千円を超えたのであるから、予想はおおむね的中したと言ってよい。

 また、筆者は、この首脳会談の最も重要な課題が北朝鮮対策であると考え、そのこともブログで触れておいた。実際の会議で北朝鮮のことがどのように話し合われたか知る由もないが、実質的な会議が終わり、両首脳の交わりが佳境に入ったところで、北朝鮮がミサイルを発射したというニュースが飛び込んで来た。

 このミサイル発射のニュースは、北朝鮮の脅威を全世界に知らしめる上で、これほど効果的、かつ、タイミングのよいものはなかった。トランプ大統領ならびにアメリカ国民は、北朝鮮が、①トランプ政権下のアメリカに対し敵意を抱いていること、②日本海および太平洋をまたいでアメリカ本土を直接攻撃できる能力を持ちつつあること、③核弾頭搭載のミサイルにより瞬時に数百万を超えるアメリカ国民を殺傷できること、を否が応でも知ることとなった。

 今、アメリカでは、イスラム教徒への対応について国論が二分し、各地で紛争が起きているが、北朝鮮問題は深刻さにおいてこれを上回る危険性をはらんでいる。大規模テロであっても犠牲者は高々数百人であるのに対し、北朝鮮の核攻撃は数百万人を超える犠牲者を生むおそれがあるからである。 

 トランプ大統領も、その閣僚たちも、今回の北朝鮮によるミサイル発射を覚知し、北朝鮮への対応をより真剣に考えるであろう。そして、経済制裁や軍事的威嚇では態度を変えさせることのできない北朝鮮を動かすには、地政学的に北朝鮮と密接な関係を持つ日本との同盟関係をさらに強固なものとし、発展させることの必要性を痛感したはずである。

 それにしても、安倍首相の強運には驚くほかない。筆者がかつてのブログで記したように、一昨年前半の集団的自衛権については尖閣諸島周辺での中国艦船による示威行為が結果として安保関連法の成立を促進し、昨年6月の消費税率引上げの再度の先送りの際には、熊本地震やイギリスのEU離脱といった激変が安倍首相を助けることとなった。

 今回の日米首脳会談では、最終日における北朝鮮のミサイル発射がこの会談の意義を非常に高いものにし、安倍首相ならびに日本国民に想定以上の成果をもたらした。安倍首相が単に運に恵まれているだけなのか、あるいは先見の明に秀でた指導者であるのか、どうでもよいが、安倍首相をリーダーにいただく日本国民が幸せであることは確かである。

 このブログをしたためている最中に、「金正男、暗殺か」の臨時ニュースが流れた。これが恐ろしい事態の幕開けになるかもしれない。頼りのトランプ政権が未だ十分な態勢を整えていない現在、そして隣の韓国ではこともあろうに大統領が職務停止中である現在、安倍首相の安全保障に向けての努力だけが頼りである。安倍首相の獅子奮迅の活躍を期待したい。