市ヶ谷日記

喜寿を超えた老人です。日々感じたことを、過去のことも含めて、書き記しておこうと思います。

「アベノマスク」の効果。大量のマスクが市場に出まわる。

2020-04-26 | 独吟
 品薄であったマスクが最近、大量に店頭に並ぶようになった。薬局やスーパーだけでなく、様々な業態の店で売られている。筆者の近所にある古美術商でも、50枚入り一袋3,500円で売られるようなった。この店は三年前に開店したばかりの中国人経営の店である。
 何故、今まで在庫切れであったマスクが市場に出まわるようになったのか。答えは簡単である。政府が全世帯に2枚ずつマスクを配布することに踏み切ったからである。アベノマスク効果と言ってよい。
 アベノマスクについては、小さすぎるだの、汚れているだの、調達方法が不透明だのとケチを付けられていたが、安倍首相がコロナ対策に本気であることを知らしめる上で意味があった。マスク需要の増加を見越して大量の在庫積み増しに努めていた、いろいろな業態の人たちが、売れ残りを心配し、急遽市場に出したのである。
 緊急経済対策に基づく「布製マスク二枚の全世帯配布」は、怪我の功名かもしれないが、大成功であったという評価が下されることになろう。


(我が家に配布されたマスク)

日本のコロナ対策、世界はどう見ているか

2020-04-14 | 独吟
 日経CNBCにおけるロビン・ハーディング氏(フィナンシャルタイムス東京支局長)の発言は、傾聴するに値する。彼は、
 ①日本のコロナ対策は他国に比しうまくいっている(クラスター対応等)。
 ②世界は、日本の戦略(完全なロックダウンを避け、経済をある程度動かしているや
      り方)に注目しており、日本が成功すれば、他国は直ぐに真似るであろう。
 ③コロナ終息には、ワクチンの開発が不可欠である。ワクチンがなければ、直ぐに復
  活する。
と述べている。
 日本国内では、マスメディアを中心に、安倍政権に対して罵詈雑言をあびせたり、補償をどうするのか、といったことに熱を上げているが、コロナ対策は未知の敵を相手にした戦争であり、日本国民が心を一つにして臨まなければならない。


愛知県は「3大都市圏」の地位を福岡県に譲る。

2020-04-07 | 独吟
 遅まきながら政府が発動する新型コロナウィルスの「緊急事態宣言」は、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象とすることになったようである。これらの都府県は、人口稠密で経済活動の盛んな所であり、コロナウィルスが猛威を振るっている地域でもある。
 筆者は80歳を過ぎた老人であるが、昔、学校で学んだ知識では、日本の3大都市圏は首都圏、近畿圏、中京圏であり、この順に人口が多く、そして経済の活発な地域とされていた。したがって、新型コロナウィルスによる惨禍も著しいことが予見され、当然に緊急事態宣言の対象になるべき地域であると思われていた。
 ところが、今回の宣言においては、中京圏に属する県は対象からが外れている。これは想定外のことであり、この地域の行政を司る首長さんの政治姿勢に大いに関係があるように思われる。先頃、政府が小中学校の休校を求めた時、愛知県の大村知事は激しい言葉で政府の方針に盾突いたが、これが今回の地域指定に大いに関係していることは誰しも認めるところであろう。コロナ対策に不熱心な知事が治める地域を指定することに、政府が躊躇するのは当たり前である。
 しかし、緊急事態宣言の対象から愛知県が外れ、代わりに福岡県が入った影響は大きい。コロナ対策それ自体はマイナス・イメージを引きずっているが、愛知県が日本を代表する都市圏から外れ、代わりに福岡県が3大都市圏の地位を獲得したのである。