小野薬品工業と米国のブリストル・マイヤーズが製造販売している「ニボルマブ」(商品名:オプジーボ)は画期的な薬剤である。その開発者である本庶佑・京都大学名誉教授はノーベル賞の有力な候補であることは間違いない。
人間を含む動物の身体には、生命を維持するため、がん化した細胞を排除する免疫機構が備わっている。一方、がん細胞は、この免疫機構からの攻撃を無力化することにより、動物体内で増殖し続ける。免疫機構ががん細胞に勝てばがんは治癒し、負ければ死に至る。
これまでのがん免疫療法は、免疫機構を強化し、がん細胞が増殖するのを防ぐことに力点が置かれていた。免疫機構は正常な細胞をも攻撃するため、免疫機構を強化する薬剤は激しい副作用がつきものであった。
これに対し、本庶教授の方法は、ニボルマブの投与によりがん細胞の持つ免疫機構からの攻撃を無力化する能力を阻害し、免疫機構が本来の働きをすることができるようにするものである。まさに発想の転換であり、今後におけるがん治療のコペルニクス的変化を予兆させる発見と言っても過言でない。
台湾発祥の「Vサイン」で旅を楽しく!
ここでの「Vサイン」は、勝利を意味するサインでも、平和を意味するサインでもない。トイレを意味するサインである。 旅行をする日本人が多くなったが、道中もっとも悩ましいのはトイレの...