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マガジン新連載・オリエント

2018年06月02日 11時07分43秒 | 日記
前作のマギが好きだったので読んだのですが。
マギは「リーダーはどうあるべきか?」だとか「意見の多様性の大事さ」だとか「偉くなるだけが幸せじゃない」だとか。
かなり響くものがあった作品だったから、大高忍先生なら俺を裏切らないだろうと思い、連載を追うことを決めました。

第一話の感想ですけど。

昔、突如世界を征服するために降りてきた悪鬼「鬼神」
それに立ち向かった「戦国武将」「武士」
しかし武将や武士たちは鬼神に負け、今の世の中では武将や武士たちは悪鬼であり、鬼神は神であると洗脳教育が行われている。
そんな中、主人公たち二人だけは「武士こそ英雄。悪鬼は鬼神」という真実を知っており、武士が蔑まれている世の中で武士を目指そうとしている。

面白かったですわ。

自分たちが尊敬し、目指すものが蔑まれる悔しさ。
でもその悔しさを口にすることができない情けなさ。
(口に出したら周りの人間に総スカンを喰らって村八分にされるかもしれないから)

こういう心の動き描かせるとホントオイシイ作家さんですね。
前作のマギでも表面上は「皆仲良く」だの「適材適所。皆それぞれの場所で頑張ればいい」みたいなことを言っていても、心の奥底では非魔導士の人間を「魔導士の血を啜る寄生虫」だと憎んでいたマグノシュタット学長の心の動きなんか面白かった。
人の弱さと、その弱さを克服する人の姿が熱いです。
今週のでも、村八分を恐れて自分の夢を堂々と口にしないのは、村八分にされて孤立するよりみっともなく、惨めで、恥ずかしいことだと気づくのが熱かった。
打ち切られずに続いて欲しいですね。


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