マガジン感想

魔女に捧げるトリック

「魔女狩りを止めたい」

気持ちは分かる。分かるけど。
歴史の流れを保護する意味合いでは、多分止めちゃいけないんだよねぇ。
どういう影響出るかわかんないし。

人は一人で生きてないから、本来死んでたはずの人が生きていれば、必ず何かしら世界に爪痕を残していくはずなんですよ。
一人か二人助けるだけならいざ知らず、本来は魔女狩りで死んでた人を全て救うとなると、どれほどの影響が出るか……

タイムパトロールが居るなら、乗り込んできて片っ端から対象者を殺処分する案件になりそうですねぇ。

あと、手食。

だから、ヨーロッパの庶民の料理、まな板みたいな皿に乗せて提供されるのかと。
読んでて納得し、面白かったです。

そりゃ手で食べるなら、ああいう平べったいものに乗せた方が取りやすいよな。
ナイフやフォーク使うなら、食べ物が零れそうで不向きだけど。

で、作中でフォークが一般化したのが１８世紀とあって。
日本の場合は古事記が編纂された７世紀の段階で、古事記で「スサノオが箸が川を流れてきたのを見て、上流に人が住んでいると知るシーン」あるので、そのときにはすでに箸を使っていたはず。

この差って、どこから来るんでしょうね？
いや、別に手づかみがレベル低い食べ方だとは言わないですけど。
最終的に、ヨーロッパの料理はナイフ、フォーク、スプーンで食べる料理になったわけじゃないですか。
つまり、そっちの方がいいや、って思ってしまったってことですよね？
じゃあ、ヨーロッパの方の手食って、未完成だったと思うべきなのでは無いのかな、と。
それなのに、１８世紀までフォークが一般化されなかった。
何で？

イスラムの方の手食は、パンを箸やスプーンのように使う、作法が確立されてて、これはこれで文化として洗練された食べ方だ、って思える状態なんですけども。
ここまで作法を確立させてしまえば、そりゃ手食続けるよな的な。そういうものを感じるんですけども。



なれの果ての僕ら

女怖いな。
絶対、雨宮さん、喜んでるよね。
邪魔な女が始末された！ネズ君を手に入れられる！って。
嫌いな人に「桐嶋」って書いたのがなんでか良くわかったわ。
恋敵で、好きな人を奪った女だったからか。
こうなってくると、友人の小清水が死ぬ原因を作ったネズを詰らなかったのもこれが原因かと疑わしくなってきますね。
この女、ひょっとしてとんでもない恋愛脳なんじゃないの？
恋愛脳……ひらたくいうと、人間としての情、責任よりも、目当ての交尾相手を得ることに重点を置く動物めいた思考形態。