素振りブログ。

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こんな時代だからこそ、ってのがなお良いよね。

2014年06月12日 18時53分15秒 | 日記
あっしは信長は好きな武将では無いのですが。
今週の群青戦記で秀吉が未来から来た主人公に「先の世では偉大な武将として語り継がれている」と教えられ

「そうか」

と感涙するシーンが激しく良かったです。
下克上の世の中で、成り代われると判断したら即座に裏切るのが普通なのに。
そんな中で上様に惚れて、真に忠義を捧げるに至った彼だからこそ、未来で自分の主君が称えられているということが嬉しくてたまらないんだろうなと。
くそ、泣ける。

個人的な好悪でいっても、秀吉はわりと好きな人物ではあるんですけどね。
日本に居ながらにして、大陸制覇を狙うなんてスケールでっかいですやん。
(まぁ、愚行なのは間違いないとは思いますけど。日本海を渡った上で、相手方のホームで戦って、そして明を滅ぼして日本の本拠を北京に移せる体力が当時あったとは思えないし)



いちゃもんをひとつ。
ちょっと細かいんだけど、今週のイノサン。

「アレクサンドル大王閣下が崩御なされた!」

いやいやいやいや;

敬称おかしいから;

王につける敬称は陛下ですよ;
編集の人、気づかなかったんかい;

日本語、乱れてるなぁ;

いちゃもんついでに豆知識なんですけどね。
閣下の語源。

元々「閣下」の「閣」は、楼閣の「閣」なんですよ。
偉い人って普通、不躾に名前で呼んだりしないじゃないですか。
社長相手に●●さん、なんて普通呼びませんでしょ?
社長、って役職で呼びますやね。でねぇと怒られる。
無礼者!って。
ノリとしてはそれと一緒で。

え?何が?って?

閣下の「閣」は楼閣の「閣」(2回目)
御殿と呼べるようなお屋敷に住める偉い人を対象に、その人の名前を呼ばず、お屋敷を指して呼んだ事が始まりだそうです。
で、ついでにお屋敷そのもの全体を指すとちょっと無礼だから、お屋敷の下の方を指す雰囲気で「閣下」

それが語源だとか。

で、他に「殿下」「陛下」という敬称があるわけですが。
世間一般で言うと、国の中枢を担う役職で、努力したらなれるかもしれない地位の人の敬称が「閣下」
王族という努力ではどうにもなんない、血筋の人で、国家元首では無い人の敬称が「殿下」
王族でかつ国家元首、そしてそのお后の人限定の敬称が「陛下」

なわけですが(間違ってないよね?)

「殿下」の「殿」はお屋敷の足元、軒下あたりを指す言葉だそうです。
「閣下」よりも偉いから、屋敷の下の方、だとひょっとしたら無礼かもしれない。
もっと下の方を指す雰囲気で「殿下」

そして「陛下」の「陛」は、「殿」にかかる階段を指す言葉だそうですわ。
あまりにも偉い人なので、屋敷そのものを指すことすら畏れ多い。だから屋敷の下の下の方の「殿」にかかる階段の、さらに下の方を指して「陛下」

ですってー。
面白いすよなぁ。

だからこそ、敬称は正しく使いたいものですね。
(奥に秘められた意味に敬意を込めて)


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