素振りブログ。

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悔いなき選択

2016年04月20日 21時47分17秒 | 日記
今頃ですけど、進撃の巨人の限定版単行本にオマケでついていたDVDの「悔いなき選択」前後編を見たんですが。

まぁ、予想はしてたよ。

ゴロツキ時代のリヴァイの仲間、リヴァイと一緒に調査兵団に入ってて。
今、居ないんだものな。

つーことは。

辞めたか。

喰われて死んだか。

2択ですよね。
で、高い確率で後者になるのは想像に難くないというか。

だからま、覚悟はしてましたよ。
リヴァイの昔の仲間、女の子の方は活動的で可愛かったけど、この子多分死んじゃうんだろーなー、と。

で。

予想通りの結末でしたが。
そこに至るまでの流れがねー;

えげつないわ。

ある目的を抱えて調査兵団に入ったリヴァイを含むゴロツキ3人組。
目的を果たすために、初めての壁外調査を利用しようとリヴァイが考え。
当初、これは危険度が高いから俺一人でやる、とリヴァイは言うんですが。
他の仲間が「俺たちを信頼してくれ」と、リヴァイを助けるために俺たちも行く、と言うんですわ。

で、信頼して承諾し。

結果、仲間二人死亡。

途中でさ、二人は初めての巨人討伐を難なく成功させて。
こいつら、リヴァイほどじゃないにしろ、強いじゃん。
連れて行ってくれって言うだけあるな、と思ったんですが。

甘かったよ。

目的を果たすために単独行動を開始したリヴァイ。仲間たちに見送られながら、視界の悪い雨の中を馬で突っ切って行くと。
途中で奇行種の巨人とすれ違ったことに気づく。
あわてて戻ってみれば。
仲間たちの生首(♀)、下半身を食いちぎられた死体(♂)
それを見せられたリヴァイの絶望。
仲間たちを信頼した選択の結果がこれかよと。
仲間たちを信頼しさえしなければ、死ななかったかもしれない。

仲間を信頼したからといって、必ず最高の結果がついてくるというわけじゃないんだよな。
当たり前だけど。

この厳しさが進撃の巨人ですわな。

仲間たちを死なせてしまったリヴァイに対し、エルヴィン(このときは分隊長)が「後悔はするな。後悔は後の決断を鈍らせ、他人に決断を委ねるようにさせる」「後悔は経験とし、後の決断に活かすようにせよ」と言い放つ。

このあたり、今月の巨人でエルヴィンが新兵たちに言った「これまで死んで行った兵士たちの死を無価値にするかどうかを決めるのは、生者だ」って言葉に通じるものがありますやね。
後悔するような出来事をただの後悔で終わらせ、後の決断を鈍らせる足枷にするか。後悔ではなく経験とし、後の決断の精度を高める道具に昇華するかは、その出来事の経験者に委ねられている。
それと同じように、死んでいった者の死が無意味、犬死になるのは、彼らの死を残されたものが無駄だったと断じ、そこから何も学ぼうとしないとき。すべては生者が死者から何も引き継がなかったかどうか。それにかかっている。
前向きな思考です。残酷だけど。