素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

マカイノハナ感想

2014年09月13日 07時15分35秒 | 日記
今週の新GAROですが。(ファミ劇
サブタイ「残像」

よくもまあ、三十分で詰め込んだもんですね。
しかもかなり無理なく仕上げてますし。

今回のホラー・マトウは子連れで、曰く「自分の娘だ。もう死んでしまったけど」と。
最初は「きっと奴の最後に残った人としての想いの残滓だ」と、そのマトウの娘の幻影を斬る事を躊躇うんですが。
(雷牙が例え幻影であっても子供を躊躇無く斬ることが出来ない男と踏んで、盾として使用するわけですな。マトウ)

自分の本当に守りたいもの、マユリが危ないと知り、マトウの娘の幻影を斬る覚悟を決め、娘の幻影ごとマトウに一撃を加えるわけです。

人には優先順位がある。
人を救いたい、人が大事だということは、究極こういうことなんだよな。

と、思っていたら。
マトウ、最初娘の幻影を二度と召喚できなくなったことを嘆くんだけど、慟哭していたと思ったら一瞬後笑い出し。

「結構気に入ってたのに」

「本当にボクの娘だと思った?」

「本当はね、あの子はボクがホラーになって、一番最初に食べた人間なんだ」

「実の父親の目の前で、食ってやったんだぁー!」

きっさまああああ!

雷牙激怒。視聴者も共感。

こいつは許せないですよ。
喰らっただけでは飽き足らず、死後もその存在を幻影を玩具にすることで貶めていたわけですな。

こういうクズ描写、視聴者の感情が置いてけぼりになったら失敗なわけですが。
たった三十分でちゃんと乗せてくれましたね。

悪行を並べ立てるだけじゃ不十分なんですよ。
最初、仲のいい親子を装って、幻影でごっこ遊びを行い、その後真相を暴露する。

これが効いてると思いますね。

今回の序盤にマトウが男を斬るシーンありましたが。
もし、あそこがそっくり「親子が襲われて、父親の目の前で娘が食われる、だけで終わるシーン」に入れ替えられてたら。
その後、マトウがただ暴れるだけだったら。

マトウの邪悪さが伝わりにくかったと思うんですよ。
やってることはほぼ一緒なんですよ?罪深さもそんなに変わらないと思います。
でも、それが視聴者にしっかり伝わるように構成しないとさ、怒りも伝わらないから。

こいつはこんなに悪い奴なんだぞ。さあ怒れ、みたいな。
まるで上から目線の脚本は良くないですよね。
やっぱ視聴者の感情を操ったり、誘導してこその脚本よ。

まるで凄まじき戦士にでも成りかねない勢いで雷牙はマトウをフルボッコにしてましたけど。
上記理由で理解できますわな。



そしてとうとう。
今回でエイリスを復活させようと封印を解いた黒幕が明らかになりましたが。

クロウの師匠かよ!!
てことは、今回の黒幕は魔戒騎士!?
てっきり「まーた魔戒法師か。また嫉妬で大暴れか?」と思い、「魔戒法師の道徳教育はどうなってんの?コンプライアンス遵守の精神は?」「嫉妬深い人間のクズのみが魔戒法師を目指すのか?」となじってたもんですが。
(最後のは言いがかりだろ)
とんだ風評被害でしたね。

まあ、悪いのはシグマ。
ぼくわるくないもーん。