大阪で5万人超もの署名を集めた「原発住民投票」の賛否が、twitterでちょっとした議論になりました。
で、ぼくも意見を書いたり、また意見を頂いたりしたので少しその事についても書いておこうと思います。
原発住民投票に否定的な意見というのはだいたい「もし、推進派が勝ったらどうするんだ?」というもの。
たしかにそういうリスクはあるのですが、しかし、今年にも、遅くとも来年には必ずある解散総選挙を考えてみてくださいと。
脱原発派が果たして総選挙で勝つことができるしょうか?
民主・自民の2大政党は再稼動をやりたくてしょうがない消極的脱原発派というか、原発存続派。
現在、キャスティングボートを握る公明党もどっちつかずで消極的脱原発派といっていいでしょう。
自民党には電事連関係の原発推進派がウヨウヨいるし、民主党も電事連から献金受けてるし・・・。
民主はいちおう「発送電分離」とか、いろいろ言ってますが、どこまで本気でやれるのかと思う部分もありますし・・・。
自民が勝てば原発存続どころか原発推進に逆戻りしてしまう可能性だってありますね。
が、しかし、次の総選挙ではその自民党が第1党になる可能性が限りなく高いわけですよね。
民主党は大敗確実なのは目に見えてるわけで。
脱原発を主張する政党で、議席を伸ばす可能性があるとすれば、みんなの党、橋下氏の維新の会くらいでしょうか。
社民、共産は議席を伸ばす事ができるでしょうか?
それは限りなく難しいでしょう。
社民は議席減、共産は現状維持が精一杯ってところじゃないでしょうか、冷静に見て。
いや、社民・共産にはもっと頑張って欲しいんですけどね。
風が吹いてない以上、大きく勝つことも小さく勝つことも難しい。
結局は、みんなの党や維新の会や、社民党や共産党が勝ったとしても、脱原発派が圧倒的多数を得ることはできないし、原発存続派が勝ってしまう事になってしまう。
仮に、新党ができたとしても過半数取るのは難しい・・・。
と、いう事は「民意は脱原発でなく、原発存続を選んだ。」
って、原発推進派はここぞとばかりに喧伝する事は目に見えてると思うんですよね。
そこをどうするのか?
本当にどうすればいいんでしょうかねえ・・・。
悩んでしまうところですが、やはり、それでも声をあげ続けていかなければならないと思うんですよね。
行動にしたって、もうありとあらゆる手段を駆使して原発をやめさせる世論を作っていかなければならないと。
その意味では原発住民投票もありだし、脱原発デモも、放射能がれき拒否や、学校給食の問題など、もうできる事は全部やって脱原発や、放射能問題を少しでも前進させる事が重要なように思います。
決して選挙が全てではありません。
選挙だけでなく、動く人が一人でも増えていくことで、流れを変える事はできると思います。
現に、食品の放射能「粉ミルク」の問題では、国の基準を大きく下回っていてもメーカーが回収したり、放射能がれき問題にしても、次々と拒否する自治体が増えてますし、原発問題も国の思惑だけではそう簡単に動かせないようになってきています。
総選挙で脱原発を期待するだけでなく、今から自分たちのできる事を着実にやっていく事が重要だと思います。
■いちおう、橋下氏は脱原発を主張してはいますが・・・。
橋下市長の原発住民投票の否定的発言について。- 2012.01.10
(Podcast)ぽぽんぷぐにゃんラジオ 2012年1月13日(金)