72歳の百姓です。

農業の経験のお話です.

経済効果?。

2006-09-29 20:24:13 | Weblog
戦後の食糧難に、農家では畑や田んぼの隅々まで、野菜や米、麦を栽培して、食糧難の解消に貢献した。冬には山に行き木の葉を焚き付けに、雑木をくべきに、立ち枯れ松は割木に、槇は炭にして燃料はすべて自給で賄った,夏には芝草を刈り田んぼの有機肥料に活用していた、お蔭で秋には松茸が足の踏み場が無いぐらい生え、農家の経済を潤負わしていた。猪も里に出ることなく奥山で生息していた。昭和45年頃所得倍増内閣が出現、それを機に農家にも日銭稼ぎに、就職、兼業農家が増大して、殆ど専業農家が無くなった.安い化石燃料が普及し誰も山に行かなくなり、雑木が過繁茂、松ノ木は殆ど枯死し、以後松茸にはお目にかからない、今は高嶺の花、猪も人が入れなくなった山が格好の住みかになり、麓の田、畑の農作物が餌食になっている、農家では担い手不足で山どころか、田、畑が各地で荒廃が進み、農家の高齢者では維持が難しい現状です.町にはニ-トやフリ-タ-が溢れている、経済の発展が今後の生活にどの様に影響をもたらすのか?・・・・