ときめ句ノスタルジッ句昭和親父の温故知新

思うままに、俳句と唄を、昭和の匂いをぷんぷんさせて。

空蝉の琥珀から生まれし如く

2019-08-27 | 昭和の親父
     


     琥珀から生まれし如く蝉の殻


     空蝉の太古を偲ぶ琥珀色



     


     空蝉を裏に隠せし一葉かな


     葉の裏に息したるごと蝉の殻



     


     みんな何処へ逝くのだらう空蝉よ


     空蝉や古賀メロディーをつま弾きぬ





野の花をいたはる如く晩夏光

2019-08-26 | 俳句
     


     倒れたる野の花つつむ晩夏光



     


     晩夏光伸びきる草のシルエット



     


     鉄塔の仁王立ちなる晩夏かな



     


     晩夏光わが影長き大コンパス





秋めけばさらりと解けるふどしかな

2019-08-26 | 昭和の親父
     


     ふんどしのさらりと解けて秋めける



     


     ふんどしの解れ毛羽立ち秋めける



     


     ふんどしを解けば掛りて秋めける



     


     ふんどしのはらむ寂しさ秋めきぬ