祖母は私の事を心配していた。私は鼻が利かないから。ストーブに寄りかかっていてセーターの背中が焦げていても匂わない、いやだよこの子はこんなに焦げ臭いのにカチカチ山になっちゃうよ。ガスくさいのも分からないから危ないよ。
でも私は、ガス中毒ってガスが臭すぎて中毒になるんだから私は平気だ大丈夫なんて思ってた。
それからよく言われたのは、この子はこんな歳からこんなに悲しがりやでどうするんだって。大人になれないんじゃないかって。
でもね、悲しがりやは嬉しがりやでもあるんだよ、だからたくさん悲しんだらたくさん嬉しがるよ。
おばあちゃん、心配してくれてありがとう。なんとかまあやってるよ。