外ではかすかに虫の声ちりちりちり
本は独りで読むものだ

暦の上ではもう秋
過去に読んだいろいろな物語を思い出させる、しかし、まったく新しい物語
私が思い出したのは『コレラの時代の愛』と『嵐が丘』
そして『彼女を見守る』は私の好きな本のリストに加わった
1958年に茨城県で起きた殺人事件。捜査にあたった当時42才と25才二人の刑事。のべ20日間撮影した渡部雄吉。
ずいぶん前に図書館にリクエストしていてやっと今日順番がまわってきたのだ。
ビリー、またあなたに会いに来た。
作品を「書く」ということはなんと凄いことなのだろう。殺し屋は小説を書く。現実の自分がどんなであっても書いている間は自由なのだ。
海兵隊の連中が一人のために全員で歌うところが馬鹿げていてすごく好きだ。しかし読み進むのが怖い。彼の幸運を祈る。
追記 6/5 読むのが次第に辛くなってきた
主人公の殺し屋が、迎えに来た男たちに連れられて依頼主の所へ行く場面から始まる。第一章を読んだ段階で私は主人公が好きになっている。いや考えたら最初っから好きだった。これは困ったことだ。ああ、まだ上巻なのに。