「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される」と夏目漱石の著作にある。
冒頭の部分しか知らない。
私はひたすら歩いていて、疲れてどうしようもなく、
引き返すこともできず、ぼんやりした頭でこう考えた。
ここを歩いているのは姫さま。
姫さま、と呼ぶのは爺や。
爺やは突然現れる。

「姫さまさぞお疲れでございましょう、爺やがおぶってさしあげましょう」
「世話になるのう、頼むぞ爺」
「さ、どうぞ姫さま、冷たい物でもお飲みくだされ、どちらの路を行きましょう」
「どちらでもよいのだが、沼が見たいからその上を飛んでいっておくれ」
「はは、かしこまりました」

ああ、足が痛いんだけどなー。
あれこれ巻いたり貼ったり押えたりしてるんだけどなー。
なんでこんな所まで来ちゃったかなー。
携帯もつながらないしなー。

RICOH CX2で撮影