杉並区堀ノ内妙法寺名物揚まんじゅう 手打ちそば清水屋 おかみのブログ。1月16日清水屋にとって家族がつながっている記念日でもある。初代の結婚記念日・長くいた職人さんの結婚記念日・二代目の自分たちの結婚記念日・そして義母の命日が重なっていて忘れられない日でもある。
嫁いできて、清水屋の家風に戸惑い、何度荷物をまとめたことか、、、。(笑い)しかし自分の帰るところがなく頑張るしかない日々をただ黙々と仕事をこなしていたある日、生命会社の社員が私宛に生命保険の受取をお願いしますと訪ねてきました。父親がコツコツためてくれていて私を受取人にしてあったのだそうです。
ちょうど自分も仕事に追われ続けていて何故か清水屋の家風に馴染めず思い切って家出をしようと考えていました。でも何処に~?その頃商売はどうしたらいいのか?自分なりに商業界という雑誌を購入しては勉強していて、温泉場での数日の勉強会が熱海であり、そこに行ってのんびり温泉につかって身の振り方を考えようと、清水屋の休みを利用して申し込見ました。
が、しかし行ったのはいいのだが講師の先生方がすごかった。日本で活躍されている今は、亡きダイエーの中内社長さん、北海道のお菓子屋の社長さん、金沢の芝寿司の社長さん、そうそうたるメンバーの朝はやくから講義があり、夜にはそれぞれの講師の部屋を訪ねてはお話を聞くと言う人達ばかりで、ろくに寝る間も温泉にゆっくり入る時間もないほど皆さん真剣にお話をされていました。
同じ部屋にいる方々も女社長さんで背負う場合の難しさと、楽しさとをコンコンと話されている姿に自分がとても恥ずかしくなってきました。清水屋に不満を抱き何も努力をしてもないのに逃げ出すなんて、、、、、、と。次の日から講義をしっかり聞いて、業者の方々の品物も見せていただき、たくさんの方に名刺をいただき3日間の家出は帰ったら自分が学んだことを頑張ってやってみようと決意を新たにし、何もなかったように清水屋に帰りました。(笑い)
この3日間が自分にとって商売とは?商品とは?製造とは?販売方法とは?お客様にはどう向き合ったら良いのか?課題が多くってこれまたどうしたら?と、今度はテレビにヒントが有りました。
細腕繁盛記という、お嫁に行った先で小姑に意地悪をされながらも自分の旅館に来てくださるお客様にいかに喜んでいただけるかと頑張る主人公に心が通じて一緒になって涙を流しウンウンとうなずきながら夢中になって見ていました。お客様の対応、板前さんとの対応、家族と向き合っても通じない中での頑張りが私にはとても勉強になりどんどん物語の中に引き込まれて行きました。
自分が今、がんばれているのは、このときに覚えた旅館に来ていただく、おもてなしの心構えが商売全てに通用しているということを理解できたからだと思っている。ただ物語の主人公は暗く感じていたので自分は元気で明るく楽しく働き、お客様には笑顔で接しようと心に誓いました。
なぜ、今こんなことを思い出したのか自分でも不思議~。旦那さんと二人三脚で頑張ってきた日々、三代目に託した清水屋の存続の望み、少々疲れてきた自分たち夫婦が少しでもお世話になった皆さんに喜んでいただけるように~と思えるようになった今、きっと自分たちは幸せに毎日を過ごしているんだと。。。。。。懐かしい日々の記憶でした。
杉並区 堀ノ内 妙法寺名物揚まんじゅう 手打ちそば清水屋 営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜・水曜日 ※縁日・祝祭日は休まず営業 住所:東京都杉並区堀ノ内3-48-3
TEL:03-3311-0725 / FAX:03-3311-0725