路地裏シルベットのアンオフィシャルblog

革ジャン職人の仕事と生態。 公式ブログでは書けないハピネス&マッドネスをお届けします。

カスタムマシン

2017-05-16 02:23:02 | 日常


ミシン屋さんがパーツを加工してくれています。

革ジャン専用というミシンは存在しないので、仕事内容や力量に応じてカスタムしていくのはバイクによく似ています。

現在は15年連れ添うミシン二台と、革すき機一台。
そして去年購入した一台と暮らしています。

工業用ミシンの造形は美しく、
いまだにそれだけで肴になるのです!
私にとってミシンとGSXに囲まれた空間はこの上なく幸せで、これからは一年に一台増やすのが目標です。

さぁ段取りも終わったし、
寝て起きたら縫製祭!
私が一番メシを食わなくても平気になるセクションです!

職人の1日

2017-05-14 08:19:45 | お仕事
オーダーメイドが完成するまで。

仕様デザイン打ち合わせ

採寸

材料発注

型紙製作

裁断

革すき(各部を適切な厚みに削る)

芯張り(伸ばしたくない所、経年で自然に伸びて欲しい所、張りをもたせたい所など用途にあった芯材を張ります

縫製

掃除、検品

眺めてニヤニヤする

納品

の流れで1着に向き合っているのですが、
コレを素材選び(開発)から1人で担うのが私が思うところ真の「1人1着縫い」

効率は悪いですが、
ブレない品質を維持できます。

それぞれ性質の異なる作業なので
型紙製作は夜型
その後の行程は漁師さんなみの超朝方で仕事をしています。



そんな午前4時に
馬革に包丁を入れる。

至福の時間でございます!


俺のGW その2

2017-05-10 10:35:09 | お仕事
現在ウチが使っている
姫路の新喜皮革さんのフルタンニンなめし馬革。
先日お伺いして馬愛をヒシヒシと喰らってまいりました!

仕上げ方は2種類あり、
染色仕上げの素上げと、それに顔料を拭いた顔料仕上げがあります。

特に馬革は傷が多いのですが、
素上げは顔料で隠れない分裁断が大変(>_<)
通常のSANDYのデザインは前身と背中にヨークと呼ばれる切り替えがあるのですが、一枚もので作りなさい!というオーダーです。



細身のお客様なのでsizeもフルオーダー


裏地も綿風ポリがよく合います


右が今回の出来たてホヤホヤ
左は着用1年弱
どちらも素上げのホースハイド


ご覧の通り最初は赤茶っぽい黒が、だんだん深みのある黒に変化します。
たまらんです!

納品前にがっつり見つめながら工房の片隅で晩酌させていただきました!

今回はホースハイドでのフルオーダー一発目!
ホースハイドの吊るしは2着ほど作りましたが、、

大変な事に気付いたんです!

馬革のUP価格
間違えとるやんけ〜〜(;_;)

だってうちのは、フルタンニンはフルタンニンでもドラムじゃなくてピットで鞣した馬革なんですもの。
耐久性も経年変化も全く違うんだもの!

という事で、
馬を使ってのオーダーご検討の方は是非今年中の方がよいて思います!
よろしくお願い致しますm(__)m

今年のGWもガッツリ働きました!
そしてGWが明けてもガッツリ働いてます(笑)

クレイジーでダイナマイトな人

2017-05-09 10:04:41 | お客様
ろくに広告展開もしておらず、
口コミでお客様が来ていただけるというオーダー屋としてすごく健全に成り立ってます。

しかも福岡市の中心部から離れたへんぴな路地裏にあるんです。

私、元来人と話すのが得意ではない箱入り職人タイプ(笑)
独立開業にあたりソコが一番の不安でした。

フタを開けてみると、
ソラミタコトカ?
接客が楽しい!

私の事を苦手な人はまず近寄らないし、
こんな名も無き路地裏に好き好んで超遠方からいらっしゃる人は総じて人間自体が面白いんですな。



青森から来てくれたお客様と飲酒へ!
面白すぎるのを通り越してイカレテいましたこの方(笑)
久々の衝撃!
危うく唯一の行きつけの飲み屋を出禁になるとこでした(笑)

オーダーメイドはお客様と私のタイマン。
経験と技術があればより小さい規模の方が良いモノが作れて当然です。

そんな出会いと仕事の日々に
私は夢と希望しかないんです。

わざわざ遠方からありがとうございましたm(__)m
刺激的すぎるGW明けの1日でした。



俺のGW その1

2017-05-08 11:54:44 | お仕事


お持ち込み頂いた革ジャンはアパレル系のシュッとした革ジャン。
立ち姿勢はとてもカッコ良いのですがバイクに乗るとジャみります(ジャミラ)

そこで、このデザインを引き継ぎつつセパハンで快適に走れる革ジャンつくりたまえ!と。

そりゃもう
Silvetの真骨頂!

燃えて萌えて楽しく作らせて頂きました。


バックショットはZOOEYそのものですが、お客様のスリムな体型も相まって、
素晴らしいシルエットになってます!

長い納期に付き合ってくださったお客様に
ただただ感謝です!