路地裏シルベットのアンオフィシャルblog

革ジャン職人の仕事と生態。 公式ブログでは書けないハピネス&マッドネスをお届けします。

くっそエロい

2017-10-31 03:30:57 | お仕事
先週から訳あって夜型勤務しております。

ホースハイドのフルオーダーを縫っているのですが、、、

私のアイホン4s‼︎のカメラじゃ伝わらないでしょうが、くそエロくてたまらない深夜。

悶々として
眠気なんか来やしねえ
バッキバッキの深夜。

刻一刻と表情を変えるのが馬革(フルタンニンピットなめし)
だからこそ、凄まじく気を使い縫製するのですが、
いったいどの表情が本当のお前なのか?
と恋愛に通ずるところがあります?!

などと独り言を呟きながら
歯食いしばって
屁こいて
寝ます。


滑走路と私

2017-10-28 03:14:02 | 日常
長崎で生まれたこんな男やさかい?
若い頃からよ〜く年長者の方々に説教されて生きながらえてきました。

そして今は、こんな自分の所にも各分野で独立開業を志す若者が相談に来てくれたりします。

自分の経験と照らし合わせながら話をするのですが、、、

あっ!
今なんか気持ちいいかも!!
なんて気づくわけです(笑)

苦労話を織り交ぜ、そんなあめぇもんじゃねえぞと持論を述べるわけです。

あ、そーいえば説教するだけして消えてった人もたくさんいました(笑)



あれは五年前、
Silvet立ち上げ直前でした。
とあるもつ鍋屋で大阪(豊中)のマフラーメーカーの社長さんにババちびるほど説教されました。

悔しかったのでそのまま当時のプレハブ工房に戻り働きました。
すると朝イチで説教主の方が来てくださった!!

そこが前途の方々との違い。

それがあるから勘違いをせず今があります。
だからどんなに忙しかろうと、
福岡に来られたら会いに行きたいのです。


今は、うんこ漏らすほどは説教されなくなりましたが、
経営の才覚が全くない自分は目から鱗の時間でした。


最強のごま麺も堪能したので
仮眠したらまた頑張ります!

ビームス田中社長
ビッグバンの方々
ストラテジーの皆様
某有名一流革ジャンメーカーの店長さん
カッツアーマー様
本日はありがとうございました。

俺にパンツを見せてくれ!

2017-10-21 11:58:57 | 日常
先週
店舗の電動シャッターが壊れたのである。

電動シャッターの修理など相場が読めないのである。

友人や家族は50マン100マンとか脅すのである。

ネットで調べると震えた。
しかし金払えばなんとかなる事なのなら、また死ぬ気で働きゃいいので

意を決しシャッタ屋さんに見積もりに来てもらい、
翌日Faxが唸りだした!

出口を覗き込む。
¥160,000!と見える。
オウ、ポカホンタス…>_<…
そして僕は途方にくれる。



銀行に行き修理に備えた。
しかし俺はシャッター職人さんの下半身に釘付けだ!

178センチ85〜87キロ
この背筋はやっかいだ。
職業柄ほぼsizeは合っているはずである。

年の頃は32、3といったところか、
お子さんはきっとかわいい女の子さ。

しかし俺は彼の耳がソフト餃子なのを見逃さなかった!
元ラガーマンかレスリングに違いない。
強豪校ならフランカーかフッカー
それ以外ならNo8だろう
動きの重心が低い。

短く刈り込まれた茶髪
スニーカー
とにかくセンス良くまとまっている。

30分程で修理は終わった。
営業さんから請求書を渡され、振込でお願いしますと。
ああ、まかせとけ覚悟はできている!
心の中でそう呟いた。

脚立を担ぎ帰ろうとするシャッター職人さんに向かって、ずっと我慢していた言葉をかすれるように投げかけた。

「パンツを見せてください!」

「マジすか、今すか!」
赤面する彼。

そっと彼の背後に回り、尻ポケのタグを確認した。
そう、
彼が履いていたカーゴパンツがとにかくカッコ良かったのだ。

「コレ、ナフコ※で3,000円っすよ!」

俺は来週ナフコに行くだろう。
しかしでかい出費やな〜と請求書を見る。

¥16,000 ‼︎

一桁間違えていた。
ありがとうシャッターの神様。

※ナフコ
九州で最強クラスを誇るホームセンター
品揃えもさる事ながら、
レジのおばちゃんのキャラも最強クラスを揃えている。







ホースハイドウィーク

2017-10-20 08:53:44 | お仕事
ホースハイドの裁断を一気にこなす。

こちらは
素上げのホースハイドのトップに顔料を吹いた仕様。

素上げ程の色の経年変化はないものの
耐久性を考えバイクメインの方にはこちらをおすすめしています。

それにしても馬の裁断は難しい。
馬のUPチャージには含まれないこの作業時間(笑)
なぜ難しいかというと、
牛とは違って読めない部位が多め。

コードバンという尻部分を除けば、皮革としては牛の方が優秀。
だからウチはピットでなめされた馬しか怖くて使いたくないのです。

この裁断はSANDYフルオーダー。
小柄細身の方ですが640DSを使用します。その贅沢さがうちの保険でもあります。

さあ本日で2着仕留めたる!



仕入れに震える

2017-10-18 03:21:26 | お仕事
オリジナルのステアハイドですが、
10枚発注のしたつもりが、

15枚いらっしゃった!

サービスか!
ふと請求書を見る、、、、_| ̄|○

ただより高いもんはないと歳をとるにつれわかるもんです。

つもり発注ではなく、
かもしれない発注をしなきゃいけませんね(?)
それでもまたすぐ発注しなかゃならないという、まぁなんというか、愛しさと切なさと打たれ強さ(俺)

その15枚を一枚一枚検品し、用途別に分けるのです。

今回はキズがやや多め。
裁断はやや時間食うなぁと思いつつも、あの頃を思い出すと素晴らしいクオリティです。

そして相変わらず、革が入荷した日はこいつらの横にマット引いて一夜を共にするのです。


そして間髪入れず、ホースハイドの裁断にはいる

どーすかこの感じ!


ZOOEYフルオーダーで使う革量は700デシオーバー。
なかなか贅沢です!

1着作るのにどれだけの革を使うかとかは、業界ではグレーなとこですが、品質や経年変化に直結する大切な要素です。

今日も歯食いしばって
ステアとともに寝ます。