路地裏シルベットのアンオフィシャルblog

革ジャン職人の仕事と生態。 公式ブログでは書けないハピネス&マッドネスをお届けします。

2千円

2018-10-28 23:16:24 | 日常


うんともすんともイェイとも言わなくなった
戦友みたいな複合機

プラスティックバディなのに使いやすいように切った貼ったしていた(笑)

壊れたらイヤだから純正インクを使いつづけたさ。

でももうお前は答えてはくれない。

初めて会ったのは香椎のヤマダ電機だったな。
お前と
二段トレイの便利そうな若い奴と迷ったさ。

紹介してくれた小太りメガネはお前の事が嫌いだったんだろうな

二段トレイをやたらと褒めちぎり大幅値引きするからと。

しかし
「いや、俺はこれでいい」

そう言って
俺たちの暮らしは始まった。

なぜお前を選んだか、
それは2,000円安かったから(笑)


プレハブ時代から路地裏に移って、埼玉に一緒に出てきた。

お前と一緒に頑張って
たくさんたくさん型紙作ったから
今は2,000円では迷わなくなったよ。


とうとうお前との別れの朝
ダンボールにくるまって今おまえはまどろみを続けてる

そしてお前を抱き上げる
今までありがとう
そう囁いた瞬間、
走る電流。
崩れ落ちるおっさん。

あぁ、ギックリ腰。


お客様を立たせ
座って接客する週末の革ジャン職人43歳


今日は帰れないから
ここで歯くいしばって転がります
JEALOUSYを眠らせて。






指名料は無料

2018-10-19 04:14:27 | お仕事
嫁さんと出会った日とか、
その他もろもろ覚えている

まぢキモいんですけどぉ(語尾上がる)

とお嬢に引かれるが、

しょうがない
俺はイカレたロマンティストだもの
まさを

むかし勤めてたお店で、
いつまでたってもお客様を覚えきれない奴がいた。

それは簡単なことで
お客様に興味を持ってないからだ。

なぜか突き抜けた人々が集うSilvetではお客様を覚える事は超たやすい(笑)




お嬢にとっての第1号の職人指名

群馬のS様ご指名ありがとうございました!

私も十数年前になりますが、
はじめてのオーダーや
はじめての職人指名のお客様は未だに覚えています。

彼女にとって
これからも忘れない仕事となるでしょう。

革ジャンの職人指名も受けられる力量になっており、
私同様、お客様に育ててもらえる職人になってもらいたいもんです。

その傍ら、
私は福岡の青年との約束を果たす。

美談っぽい話になるとダサいから割愛しますが、
M家の幸せと発展を祈り、
再会を楽しみに
今日も歯くいしばって寝ます!








黒霧ソーダ割りと仲間たちとビール瓶

2018-10-11 12:32:31 | 日常
仕事しかねぇ
というか隙あらば仕事という
面白みのない男なので、

福岡時代は、かろうじてあった行きつけの飲み屋ってのがこっちにはないのです。

大阪から
新潟から
利根川沿いから
友達がやってくる。

んじゃあ飲もうかと。

歳を重ねると舌も肥えてくるのだけど、
店を知らない私は、
何度か行ったことのある
味は普通、でも静か。
という店に行ったのであった。

久々の再会に酒もススム。

連休中でも相変わらず
静かな店内。

しかし、
隣のおじさん3人
俺らよりちょい上かな。

下衆い、下衆過ぎるハナシがヒートアップして、仲間割れもしやがって、ちょっと黙ってられない状況に。

俺たちは、
元武闘派2人と穏健派の私(笑)

このままだとやばいなぁと
場所変えるかい?
と席を立つことにした。

帰り際が要注意だ。
なんせ丸くなったからといえ、●▼$☆§だから。

私の隣の大阪マッチョは黙り込んでプルプルしている。その歪んだ自尊心こなごなにしてやるよと言わんばかりに。

すると、対面の利根川さんが、ビール瓶を持って立ち上がった!立ち上がってしまった!

や、やばい。
利根川さんの東京ドーム消化器事案や大宮パトカー連行事案など数々の出来事が頭をよぎる。

ビール瓶片手に隣のテーブルへ。
明らかに怯えた三人

ドスンッ!

「これ余ったから飲んでくんねぇか」

わざとなのか、
天然だからなのか、
ことの真意は聞かなかったけど。

やっぱりこの人は
俺の ダサかっこいいナンバーワンなのである。

おそるべし
利根川ヒロシ

久しぶりに歯くいしばって寝なかった夜でした。

ありがとうございました!

なんて日だ

2018-10-05 03:01:26 | 日常
これな俺が初めて踏んだミシンの抑え金なんよ。

これ初めての革包丁。

これは師匠からもらったヘラ。

あ、はぁ
わたし道具には興味ないんで!

仕事中に絡むおじさんを一刀両断!
やるやんお嬢。



この仕事は型紙作るのに、
とにかくコピー機が必要なのである。
Silvet立ち上げ前、こいつを買った。
絶望的にお金がなかった時代。
無職になった時、下の子が生まれた。

もう戦友のような奴。

本日をもちまして殉職しました。

今までありがとう。
大飯食らいで、
無線LANが使えることに気づいたのは最近だったけど(笑)
お前と過ごした5年半は忘れない。

こんな夜は

袖を眺めながら


ギネスで洗い流すのだ!

スペシャルサンクス
小串泰三(博多区吉塚在住 自営業者)