まだ何モノでもない24歳ロン毛
今までに作ったもん持ってきな!
お嬢ともどもハナで笑ってやろうと思っていたら、、
お、いいやんか(笑)
昔の自分がそうだったので。
やったこともない事に人生をかけるため上京する。
それは楽しいか楽しくないかではなく、
結局、楽しくする(なる)のであって、
意地悪な質問ではあるが、聞いてみた。
革ジャン縫ったことないのに、
全て革ジャンからなんですよ。
革ジャンが好きだからバイクに乗って
革ジャンを縫うためにレザークラフトをやってるんです。
はい合格。
お嬢の事を姉さん
俺をオヤジと呼ぶところから始めなさい(笑)
ここには男前な工場長や師匠、
酒癖の悪い凄腕パタンナーもいないけど
天才肌のお嬢と、凡人極まりない叩き上げの愛犬家おじさんはいる(笑)
若いから、
自分が培った全ての技術と知識は伝える。
お嬢の助けもかりながら
コイツを一人前にして九州に帰す。
それが革ジャン職人としての限界が見えてきた自分のやるべきこと
だから俺が爺さんになったら仕事くれよ(笑)
そして現在はアパートを探している模様
オンライン内見というハイカラなスタイル!
おいおい、隣に俺みたいなの住んでたらどーするよ(笑)
思い起こせば二十数年前、
不動産屋の姉ちゃんに
「ロックな家ねぇスカ?」
当時で築40年オーバー平屋で長屋のボットン便所!
でもミシン踏み放題で縁側にGSX-Rも置けた。
隣にはボケた婆ちゃん、夏はウジ虫。
だがこれでいい。
ここから始めようと思ったもんです。
悲しいかな経験上、家賃の安いとこには安いヤツが集まる。
そんな居心地の悪い環境で過ごすことも若い時には必要。
がんばれ若者。
日付はレザークラフトを始めた頃(多分)
そして即この世界では食えねぇと思った。
でも屋号は決まってるという(笑)
P高J低
プライドは高いが自己肯定感というか自分に自信が持てない男。
ある程度ソコソコ何でもソツなくこなしてきたが、
経験上、様々な分野において上には上がマウンテンな事やナチュラルボーン天才がいる事を知っているからこそ
こんな俺がチヤホヤされるぐらいだからこんなん誰でもできるわ。
と早い段階で悟った。
あれから21年
ユーチューブで懇切丁寧に作り方を教えてくれるし、
フリマサイトで安けりゃ売れる
販売においては限りなくプロと素人の差がなくなった。
でも忘れんな
技術は置いといて、材料代だけだろうが、お金貰ったらプロなんだよ!
と、あの頃から思ってはいた
そんな中、1着のライダースジャケットとの出会いから、この道へ進み今に至るのだけど。
おいおい君は俺か?
と言わんばかりに。
募集もしていないのに、内容はともかく勝手に履歴書を送りつけたてきやがった事と、
直筆の手紙が入っていたことは合格。
九州からであることも超合格。
かつての自分がそうだったように「正々堂々真正面から道場破り」
仕事も恋愛も断られてから始まるのよ
何よりそんな奴は気持ちがいいじゃないの。
俺は26のとき上京した
彼は24
てっぺん獲ろうと思うんならもう若くはない。
つい九州人をひいき目に見てしまうけれども
九州では実現できない仕事が多かった。
自分は、誰もが思う地元に店を出したい!の挫折組である。
若者は基本的に育ったらどんどん独立して貰って結構。
それが商売敵になるのであれば責任は育てた側にある。
自分が知るMADE IN JAPANの縫製技術はまぎれもなく世界一
自分は47歳。
20代の「俺」がいなければ業界の未来はないのです。
今の業界を見渡すと
目的が明確な子ほど
ウチに来るのが一番の近道。
すっかり老眼になってしまったけど
若いヤツの夢にとことん付き合って自分も夢を見るのさSilvet♪