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移転しました(2014/1/1)

2013-11-25 | ヒストリ:近代MTS

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/d0/80fd44e60e77a0a1f95833d605968f28.jpg?random="26a06ae653cd22b1f1cfd1852ef138a7"

そろそろ片付けた方がいい気がしてきた。
山が崩れそう。
 
上から上村将軍言行録、財部彪日記、小林躋造覚書、海軍経営者山本権兵衛、今村均回顧録、山本権兵衛、水交社記事(山本権兵衛の追悼号)、薔薇のつぼみ、一族再会、海軍の父山本権兵衛、ふだん着の原敬、岡田啓介回顧録、古風庵回顧録、歴代海軍大将全覧、佐藤鉄太郎海軍中将伝。

『上村将軍言行録』、偶に本棚から出してペラペラ捲るんだけど結構面白いよー。
でもこの本見る度に思い出すのは買った値段だ(笑)高かった…
横浜の古本屋で上村さんと佐藤鉄太郎の伝記とが隣あって並べられているのを見つけて一緒に買ってしまった。つい。
どちらかというと追悼文集というか、思い出文集みたいな感じなのだけど、書いている人たちが広瀬武夫と期の近い方々ばかり。
竹下勇とか森山慶三郎とか鈴木貫太郎とか佐藤鉄太郎とか山本英輔とか、知っている人の名前ばかりなんである…!いやあ良いよねこういうの!

小林躋造が加藤友三郎の甥だという事を最近知った。
地味に驚いた。思わず覚書を出したのだけれど、略歴にも解説にもそんなこと一言も触れられてない。おい。
『歴代海軍大将全覧』は何でこの本買ったんだろうと今となってはそう思う。あ、そういう人いたわねーという事を思い出すには便利だけど。
先入観というか、ちょっと偏ってるよね、人物の見方が。まあ、あの人たちなんでさもありなんというかんじだけど。

『薔薇のつぼみ』は副題「宰相山本権兵衛の孫娘」、山本の長男清の長女満喜子の話。
この父子が大ゲンカして娘が海外に行ってしまうのだけれど、その原因が掛軸2幅。
ひとつが西郷隆盛の讃があるもの、もうひとつが乃木希典の讃があるもの。
あれ、と思ってさ。要するに読んでて引っ掛った。
何故かというと見た事があるような気がしたんだよ、この掛け軸。
水交社記事に写真載ってる^^;
しかも山本本人が認めた来歴まで載っている。
家に来た乃木が西郷の讃のある富士の絵を見て感銘を受け、その後に富士の絵に自分の讃を入れた軸を山本に送ってきた。
これが発送日が自刃前日で到着したのが自刃した当日っていうのがね…
 
両者の命日が9月であることから、9月にかける軸はこのふたつだったそうです。
大事にしてたんだろうな、と思うんだけど。
山本没後この2軸は満喜子の手に渡っていたのですが、それを戦後、清が「見たいという人がいるから貸してくれ」と借り上げて売却してしまった。
満喜子曰く、父は自分が贅沢がしたいために色んな物を売った。彼女は祖父の形見などはひとつも持って無い。

山本満喜子は山本に滅茶苦茶かわいがられた孫娘で、孫娘の方も滅茶苦茶じいちゃんが好きだった。いつも一緒にいたい(笑)
そのじいちゃんが西郷と乃木を偲ぶためにかける軸をそんな風にするなんてという怒りも多分にあったんだろうなあ…
山本清が驚くほどの放蕩者で、そういう父の姿も嫌いだったようだし。
お金の不始末とか財部彪にツケが回ってくんのよね。
財部の日記には「清君」って君付けで書かれてるんだけど、不始末の尻拭いで多分めちゃくちゃ腹が立ったんだろう、「清」って呼び捨てで書かれているところがあった。
一ヶ所かな?定かでない。

とにかく、『薔薇のつぼみ』を読むたびに山本清の印象が悪くなっていく…orz



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