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2013/12/31 ヒジハラ

シネマ

2013-02-12 | シネマ

ローマ法王が退位されるそうで。
なんというかそうなんだという位しか言葉がないんですが(仏教徒だし)、BBCやらCNNを見ているとやっぱり大事件なのだと感じます。
日本ではあっちやこっちの座主が変わっても一般庶民にとってはそんな大事件ではない気がしますが、お国柄・国民性でしょうか。

『ローマ法王の休日』という映画がありますが、御覧になった方おられます?
昨年上映されたミニシアター系のイタリア映画です。

映画はコンクラーヴェ(教皇選挙)から始まります。
枢機卿の3分の2以上の票が誰かに集まる迄延々と繰り返されるのですが、映画でも中々票が固まらず投票が繰り返される。
もしかしたらこれから御覧になる方もおられるかもしれないので書きませんが、小中学校の学級会を彷彿とさせる場面が…^^;

最終的に選出されたのが全くのダークホースで、しかも「私には無理だ!」と叫んで新しい法王の言葉を待つ信者たちの前から逃げてしまうえらい人間的なおじさん(主人公)。
確かに国の指導者とはまた違う重圧がありそう(なんてありきたりな感想)。
   
邦題があの名作のパロで(原題は「法王が決まった」。ラテン語?)、日本での触れ込みも「コメディ」になっているのですが、これはコメディではないだろう…多分。
前半は確かにコメディだと思うけど。
良いと思える人とそうではない人、好きか嫌いかの両極に分かれる映画だと思う。
目の付けどころは凄く面白いのだけれど、後半がちょっと分かり辛いというか、物足りないというか。
ハリウッド的な映画に慣れ過ぎているというのもあるのかもしれないけれど。
『英国王のスピーチ』のような話を期待する人には不評だろうという気はします。
あの結末には驚いたけれど不満はない。
 
教会関連の歴史物では私の一押しはやっぱり『薔薇の名前』(ショーン・コネリー)だなー。
他にも何か見てるだろうと思うのだけれど、何があったか。一番印象に残っているのが薔薇の名前。
笑いを禁じるなんて衝撃的。

ラテン語と言えば『テルマエ・ロマエ』で阿部寛がラテン語を話しとりました。
上戸彩がどう見ても短期間で独学で勉強して話せるようになったというのは流石にどんだけラテン語のハードル低いんだよwという感じだけれど、あの映画の前半部は面白かった。
原作がそろそろ終わるそうですが、映画は来年のGWに続編が公開されるそうです。
何だか映画の話が続いているので。

『ドラゴンタトゥーの女』
あああーあ!トレイラーがイミグラント・ソングだーと思っていたら映画のオープニングに使われていた。
『ミレニアム』(スウェーデン版)のではなくて去年公開されたハリウッド版、ダニエル・クレイグが出ていた方。
原作は知らないのだけれど、原作ファンにも結構受けがよかったそうで。映画も面白かった。
R15でバイオレンスとセクシャルどちらの方かと思ったらどちらもだった。女子への性暴力シーンは辛い。
そしてダニエル・クレイグにモザイクがかかってたよ…(^^;
結構面白かったのでいずれミレニアムのシリーズも見たいと思っている。

『オーケストラ!』
確かフランス映画だったと思うのだけれど、ロシアの楽団の指揮者(と楽団員)が主人公なのでロシア語で話が進んでいく。
当然出てくる人の設定はロシア人だけれど、…ははは。呑気な人たちだ…
感動作の括りに入るのだと思うのだけれど、途中がだれてしまって見ていて疲れてくる。
最後のオーケストラのシーンと過去の話が繋がっていく辺りだけでいいかなあ。

『?』
確か冤罪を蒙って刑務所から出た後に自分を嵌めた人間と次々と殺していくアクション。
何で見たのか自分でも謎。なんせ題すら覚えていない。

『007 スカイフォール』
Mが!Qが!(察して)
面白い事は面白かったのだけれど、なんというか全体的に雑じゃないかこの映画…
そう思ったのは私だけ?^^;
それにジェームス・ボンドはそれなりにおっさんだけど、そこまでおっさんだった?とゆーか^^;
おっさん(比較的若い)だけど、(正真正銘の)おっさんではないと思ってた。
しかしこの作品ではついに老いが射程範囲に入ってきました…orz 似合わねえ…
一応体力第一的な諜報員という位置付けだから、最前線でいられる年齢は高くはないと思うけど。
色んな分野が新旧交代していく狭間にいる難しさと、「古くても良いもんは良い」的なテイストが入り混じった話だったと思います。
軍艦島出てたね~
実際には撮影出来ずセットを作って撮影したそうですが、あれはセットとは思えない。
でもまあ、007は『ロシアより愛をこめて』と『ゴールドフィンガー』が一番面白いと思うよ…
そういやピアース・ブロスナン(先代)の第1作目『ゴールデン・アイ』にショーン・ビーンが出てるのよ。
敵役です。
 
『マーガレット・サッチャー』
鉄の女、サッチャー首相の伝記的映画。メリル・ストリープ。
サッチャーすごいの一言。こういう人じゃないと10年も首相はやっていられないんだろう。
認知症とはいえまだ生きている人、しかも政治家を映画にするというのは結構難しいと思う。
対象者に対する作り手のスタンスというか、カラーが強く出てくるので。
ただ私があまり知らない事もあって、そこまでは感じずサラッと。
割と見やすい映画だったと思うけど、「ああそこもうちょっとクローズアップして~」と思う所が幾つか。

『ロビイストの陰謀』
ベースド・オン・アメリカの数年前のロビイストの実話!ケビン・スペイシー、バリー・ペッパー。
ブッシュ政権の時の話なので、そんなに昔の話ではない。
アメリカでは共和党の政治家を巻き込み大スキャンダル(ジャック・エイブラモフ事件)になったのだけれど、日本ではあまり報道されずに終わった。
どこまでのロビー活動が合法でどこからが違法なの…
見ていて思ったのは、正論を「正論であるから」という理由だけで法案を通すのはちょっと無理だろうな~と。
そしてこの映画はちょっと疲れた…
ケビン・スペイシー主演の映画では『マージンコール』が今は気になってる。

『リンカーン弁護士』
純然たるマシュー・マコノヒー目的だったのだけれど、これは面白かった!お勧め。
リンカーンという名前の弁護士かと思ったら、リンカーンに乗ってい(てそこを事務所にしてい)る弁護士の話。
どちらかと言うと悪徳。笑。
調べたら原作があって邦訳が2タイトル出ていた。ちょっと読んでみたいぞ!
あとウィリアム・メイシーを久しぶりに見た。
『サンキュー・スモーキング』(アーロン・エッカート)(これもお勧め)以来。

+『ローマ法王の休日』
+『テルマエ・ロマエ』
まだあるけど、それはまたいずれ。

というかローマ法王?ローマ教皇?
歴史的には教皇だよね?でも今はどっちも使っている。
前から疑問だったのですが、ウィキペディアを見たらああそうなんだという感じだった。(気になる人は各自でググって)
 

>なかむらさん (反転して下さい)
脚気の話を読んで頂いたのですね!ありがとうございます。
病気ひとつをとっても色んな歴史があるものだと、私も調べ始めてから驚く事が多くて。
日本での治療方が維新前には確立していた事を思うと、本当にその後の40年ほどは何だったのかと切なくなります。
先人の知恵は大切ですね…


片付ける。

2013-02-10 | シネマ

自分の部屋は窓と電灯を拭いただけで新年を迎えてしまい、今更ながらちょっとずつ大掃除。
掃除と言うか片付け。死ぬ。
いらん本ベッドの下に突っ込んだれと思ったのだけれどベッドももう無理。うわーん!
横積みエリアが更に拡大し、今回で文庫はほぼ全部横積みになり申した。
漫画も大分処分した。
グッバイかわぐちかいじに一条ゆかり。ひかわきょうこさん大好きでした…
WJ系も前に結構処分しました。もう大して読んでなかったし漫画1タイトルが50冊超とか真面目に場所がない。
あと続きが中々出ないものも、もう持ってても仕方がない。
ベッドの下や本棚の見えにくい所にある本や漫画を間引き横積みにしたら本棚に結構な隙間が!ガンバッタ(;▽;)

で、こんなのおいてたんだと思うようなものが。
  
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/fe/b8ea6a5bb1ccc6b274645170c280403a.jpg?random=1d184d29475762b73807d46812d58f44
 
映画のパンフレット。
左からタイタニック、プライベートライアン、娼婦ベロニカ(持ってたんか)、マスク・オブ・ゾロ、ハムナプトラ、ライフ・イズ・ビューティフル、笑いの大学、絆。後者2作は邦画。
今見るとなんで買ったのかよく分からないものが殆ど。
ライフイズは『セントラル・ステーション』(ブラジル映画)と同じ日に同じ映画館で見た。
どっちもとてもいい映画だったのだけれど、前者の奥さん後者のおばさん(主人公)の名前がどちらもドーラ。
前者の子供後者の子供の名前がどちらもジョズエ。笑った。
『セントラル・ステーション』は恐らくあまり知られていないタイトルだと思いますが、これはいい映画です。

奥に見えるのはヒュー・ジャックマンのバイオグラフィー的な何か(笑)
『ヴァン・ヘルシング』の時に出ていたもの。
ヒュー・ジャックマンだと『ニューヨークの恋人』が一番好きです。大好きなタイムスリップもの。
このヒュー・ジャックマンの役が素敵でファンになった。
  
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/bc/284fdd4a6ddb99f2e4db8dd0c6cf969f.jpg?random=1cb9e4296705ed59b814f9ea951c91d9

マーシャルアーツが大好き。少林拳ものとかはまぁあまり見ないけど。
 
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/4d/0cd2564c88e3cacb34202ecba4e42c40.jpg?random=b5e696f2040e246d3f124f375a4cf0bf

男たちの大和が無駄に大きくて置き場に困る。
『坂の上の雲』で広瀬武夫役をされていた藤本さんが出ていたと知って「そうなの?」と目を皿のようにして見たのだけれど、分からなかった。
ちゃんと探したらいそうだけどなーそこまでの根性はない。
亡国のイージスはDVDもある。
しかしこの度の片付けで福井敏晴小説は全てベッドの下から消えました。
ありがとう本当に楽しかったですワンパターン小説(皮肉ではない)。

確か亡国のイージスと『カルタゴの運命』(小説)が同時期に出ていて、もの凄く買うのを迷った挙句イージスにした。
両方とも本の厚さが半端無かった。
カルタゴは図書館にあるのを確認しているのだけれど、未だに読んでいない。
あの厚さ見るとやっぱりちょっと腰が引ける^^;
 
硫黄島の対になる星条旗の方にはバリー・ペッパーが出ている。
プライベートライアンの方にも出ていて、スピルバーグの作品でよく顔を見る印象。グリーンマイルとか。
バリーの出ている作品では直近で『ロビイストの陰謀』(ケビン・スペイシー)を見ました。 
数年前にアメリカで起きた実話。そこそこ面白かった。 
 
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/a2/d20339cb0b4cbc244d7fdfe76778839f.jpg?random=ffcb123dae4a4e2ba43d3ac81afccc94 
 
長州ファイブは上映館が少なくて。みさわちゃんと京都で見た。
プライドはお客がおっさんのみだった。でもこれは良かった。テレビで放送された事あるのかな…多分できないだろうなー…
東条英機を演じた津川さんの話し方や歩き方がそっくりだったそうで、親族の方が号泣されたそうです。
 
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/19/31c06c9a61162aef67819c489c9c301a.jpg?random=f0e8624bfa3ee47730be6cb238683989 

DVDもッ!あるんだぜッ!(笑う所)右のは北斗の拳ティッシュの箱。
もったいなくて中々使えないまま6年。去年思いきって封を開けた。
カラになっても捨てられません。ただの厚紙のくせにケンシロウこの野郎…
黒王号に乗ったラオウのもあったのですが、どうしてそれも買わなかった自分。

北斗の拳が大好きです。
サウザーとシュウが特に大好き(南斗は大体みんな好き)で、大画面で動いて話すこのふたりを見る為に2回映画館に行った。
一緒に行ってくれた人に「サウザーの服の塗り忘れがあったね!腹の所!(いい笑顔)」と言うと「そんなに一生懸命見てない」と言われる始末。
ケンを阿部寛、ラオウを宇梶剛士で、ケンは思いの外良かったのだけれどラオ兄は酷過ぎる。
内海さんでやり直してくれ。
サウザーとシュウの声は変わっていたけれど、安定の大御所なので不満はない。
でもやっぱり銀河さんと森さんがいいなあ…
そしてこの映画、サウザー編の一番肝心な所を全部削ぎ落していたため、その点にかなりの不満が残ったのは確か。
なぜ原作者ふたりが喫茶店で号泣しながら話し合うほど拘った結末を削ったのか、原作者が関わっていたのに理解できない。
結論としてはオリジナルが一番好きだ。
 
映画化以降北斗は商業的過ぎててなあ…
そのやり方について原作者コンビが「売れるもんは売る」と言っていてちょっと嫌になってしまった。
原哲夫のマンガは『鉄のドンキホーテ』から全部持っていましたが、WJを離れてから原作がついても全然面白くなくなり読まなくなり、その内北斗と慶次、影武者を除いて全部処分した。
影武者の続編と言いつつ左近とかもう路線が完全に変わっちゃっててこれ何のファンタジーwwみたいなのになってたし。そんなん求めてない。
蒼天の拳?勿論読んでないよ!設定読んでも興味もわかなかった!(好きな人ごめん)
そして最近『サイバーブルー』がリメイクされている事を知って驚いた。
  
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/b7/fca0490b606c1ae798d52aedea50204d.jpg?random=a8ebb68fd2f2e5fb9c2da6cbac472dab

指輪物語系。
ハマった時期が遅かったので色々と乗り遅れた感満載。
PAVEMENTの「旅の仲間」だけがどうしても手に入らなくて。
個人的にはそれが一番欲しいのに。ボロミア(ショーン)は1部でいなくなるorz
   
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/56/e90e0842766fbdc9defb52ab448d23a9.jpg?random=fb52147d552597835e06f3aa561d26cb 

北村一輝の舞台パンフ。
左は蜷川幸雄の『恋の骨折り損』」(シェークスピア)、奥のは『ささやき色のあの日たち』(地球ゴージャス)、手前右のは『死ぬまでの短い時間』。
舞台として面白いと思ったのは蜷川幸雄のだけです…^^;
本当にかっこよかったことしか覚えていない。笑
 
長州ファイブ以降のパンフからもう少し置いておこう→棄てられないとなっていき、結局あった所にそのまましまわれる。
骨董と同じで人から見りゃ紙クズなのにな。
 


つれづれ

2012-05-16 | シネマ

「恋する彼女、西へ。」をやっとこさ見ました。
…何の話?という感じですか(笑)
見たいんだけど上映館少ないよDVD出てねーよという話を書いて3・4年ほど経過。
去年DVD化されたようです。
大河ドラマ「篤姫」の脚本をされてた方(去年のも書いてたけどな…)の脚本で、まだ篤姫ブームが続いていた頃の上映だったのですぐにDVD化されるかと踏んでいたのですが、思いの外時間が…
もうそういう話はないんだと思ってました^^;
 
ラブストーリーなのですが、男性の方が昭和20年8月3日広島から現代の8月3日広島にやってきた海軍少尉
女性の方は現代のキャリアウーマンという私が大好きな(笑)タイムスリップものです。
海軍少尉です。(大事な事なので2回言いました)

まあ正直に言ってしまうと「昭和20年8月3日広島」という辺りがね…
明治や大正と比べると昭和は笑えないし、特にこの時期と場所…ハッピーな感じで終わるとは到底思えない…
そういう思いはあったのですが、長いこと待っていたので一応見た。

はい。
感想は「ビミョーな感じ」でしたorz
ダメな訳じゃないんだけど、良い訳でもなく、えー…(という感じ) 
見ていてとっても引いてしまったところがひとつ。
ふたりで一緒にちょっといい所にディナーに行く場面があって、そこで海軍さん、犬食いみたいになってたの…
えー………
映画中で海兵卒業したって言ってたから、テーブルマナー習ってると思うんだけど…(※教育カリキュラムにテーブルマナーがある)
あたし斎藤さんから海軍さんのパンの食べ方からシュークリームの食べ方まで聞いたぞ…
結末を見てもそれはどうなんだろう、という感じだったし。うーん?
び、微妙だなあ…!

現代にやって来るタイムスリップもので腹抱えて笑ったのが『タイムスリップ森鴎外』でした。
確か著者が「鴎外が現代に来て何をしたか人には言わないでください」と書いていたので書きませんが、あれはちょっと涙出かかった…
でも同じシリーズの明治維新の方はいまいちだったなあ…
 
GWに「阪急電車」を見ました。
途中からだったんですが、地元も地元なので見るともなく思わず見てしまった。
知ってる所ばっか!地元過ぎて笑える(笑)
びっくりしたのですが、阪急にあんなすごいオバサンいません。
特に宝塚線は上品だと思うんだ…完全に路線間違えてます。
著者は地元の人じゃないんだろうな~という事がありありと…
ああいうのはどちらかというと阪s…げふげふ
地元だからと見たのにあれで嫌になった人も多かろう。
というか、関西のオバサンってみんなああいうイメージなのかしら…^^;


武士の家計簿

2012-02-07 | シネマ

昨日猪山家の甲冑が出てきたというニュースを見ました
「武士の家計簿」の家、貧すれど見事な甲冑 2012/2/6 読売新聞)。
へーと思いまして。

猪山家は『武士の家計簿』の主人公一家ですが、つい先日この映画を見た所だったのでタイムリーで少し笑ってしまった。
甲冑は現在箱根武士(もののふ)の里美術館の所蔵になっているそうで、読売新聞によると元の所有者が判明したのは昨年の秋だったようです。
甲冑の各所に猪山家の家紋があり、しかも槍には「猪山成之」と墨書があったとのこと。 
 
猪山成之は戊辰戦争時、大村益次郎にヘッドハンティングされて新政府入り、後に海軍に入っている。
主計畑で海軍の一番初めの俸給表を作ったのがこの方だったそうです(そして彼の息子のひとりが海兵17期=秋山真之クラス)。
映画は明治10年、多分西南戦争が始まって間もない頃かな、海軍主計大監の成之の回顧から物語が始まり、彼が故郷金沢に帰るあたりで話が終わっている。
またこの成之のナレーションで映画は進んでいました。
映画化も最近の話ですし、人物特定がしやすかったという事もあるんじゃなかろうか。
  
甲冑の存在を『武士の家計簿』の著者が子孫に確かめたという記述があるのですが、あ、ご子孫さまの所在分かってるのか、と。
少し不思議だったのですが、これだけ近い(明治にかかる)時期の家族の資料がなんで古書店で纏めて売られてたんだ。
資料の性格を考えても家族か親族が売却したとしか思えないんですが…うーん、まあ…色々あるんか…

で、映画ですが。
本も読んだし、といいますか本が本当に面白かったので、映画で見てもいまいちじゃないかと思っていたんですが、面白かったです。
程よく内容を忘れていた事もあるかも(笑)
ああした内容を物語に仕立てるってどうなの?と思っていたんですが、ほっこりする所も思わず笑ってしまう所もあり、いやほんと、いい話でした^^

成之の袴着の儀の際、窮乏の為に祝いの鯛を用意できず直之の妻が描いた鯛が膳に乗っている場面がありました。
袴着の儀というのは、男児の成長の一区切り、5歳で行う重要な儀式のひとつです(今で言うと七五三)。
袴をはいて碁盤から飛び降りるというものですが、この時に初めて袴をはく。

両親が直之にハレの日なのだから無理をしてでも鯛を用意すべきだった、恥ずかしい、え、もしかして鯛買えなかった?という言葉を吐いていました(※買えなかった)。
当時武家は収入の大体2倍の借金があったそうで、その殆どが親類との交際費で消えていく。
かといって猪山家は身分の低い家ではなく、原作本によると年収1700万程あったそうです。
直之とその父ふたりが給金取りだったのでまだマシだったのだろうと思いますが、ではその他の家は、と思うと、まあ…

それでも多くの衣類家財道具を売り払っている。お弁当箱まで売り払っている。
勿論笑うどころの話ではなくて本を読んでいても「………」な所。
映画の中で、直之が「えらい所に嫁いできたと思ってない?」と尋ねた時、
「貧乏だと思うと暗くなりますが工夫だと思うと楽しゅうございます」、そう言った直之の妻がすごく素敵でした。
こういう所は映像ならではの良さだなと思った。

家財を売り払う際、直之の元服の時にしか着ていない、母が大事に大事に仕舞っていた加賀友禅を巡る場面。
直之:着てないじゃん
母親:嫌!嫌!これは置いておく。いつか着る!
ここには思わず笑ってしまった。男の反応と女の反応だなーと思って。
いつか着る!分かる(笑)でもその「いつか」は来る事がない事も多い(笑)

いい映画でした。
 
追記:こちらもどうぞ→半次郎+α(下の方)
 
***
 
半年ほど全く触っていなかったツイッターを少し動かしました。
そうしたらいきなりフォローワーが増えた。よ、よく分からん…
前見た時はハーゲン○ッツ(理由が分からん)とショーン・ビーン関係(フォローしたらし返してくれた外国の方)となんでフォローしてれているのかよく分からん人ひとりやったのに。2桁に…
ぶっちゃけツイッターなんてやるつもりないんです。
だからアカウントも誰にも言っていないし言うつもりもない。だって懸賞用とかそんなんだもーん。
アカウント持って1年位だと思うんですが、正直言うと見方もやり方もいまだによく分かりません!(笑)
やる気がないから調べようという気も起こらない。
ブログとかもう時代遅れとか散々言われてますが、私にとっては纏まった文章書くのはブログの方が便利。大した内容じゃない事の方が多気がしますが。まあ人それぞれかなーと。
…要するに140字で纏められないということです…


聯合艦隊司令長官 山本五十六

2011-12-30 | シネマ



昭和14年の夏。2年前に始まった支那事変が泥沼化しつつあった。
陸軍が日独伊三国軍事同盟の締結を強く主張する中、海軍次官の山本五十六、海軍大臣の米内光正、事務局長の井上成美は、信念を曲げる事なく同盟に反対の立場をとり続けていた。
日本がドイツと結べば、何倍もの国力を持つアメリカと戦争になる。それだけは何として避けなければならないと考えていたのだ。
だが世界情勢は急転、第二次世界大戦が勃発してしまう…。



こうした形で映画のレビューを書くのは久しぶりです。
去年はもういいかと手を抜きまくったし、今年は全然見ていない。
ていうかgooよ『務局長の井上成美』って何だ(笑)成美さんは務局長だ。
  
んー…まあ…正直大した期待はせずに見に行きました。
印象としては、悪くないけど、けど。というところかなあ。
映画の趣旨から考えて美化されてるやろうなとは思っていたんですが、随分美化されていた…
原作者が長岡に所縁のある方ですし、山本と同じ中学校の卒業生でしょ?仕方ないっちゃ仕方ないのかと思いますが。
うん。ちょっと美化しすぎじゃないの?というのがあったなあ。
 
映画では昭和14年の海軍左派トリオが三国軍事同盟に反対していた時期から、昭和18年4月の山本五十六が亡くなる迄が扱われていました。
あらすじからは海軍次官時代に時間が割かれているのかのような印象を受けますが、実際には少なかった。
この時期を扱っていたのは三国軍事同盟を結べばアメリカとの対立が不可避、対米戦争は絶対に避けたい、という考えを山本は持っており、その為に尽力していたという姿を見せる為だったようで、実際には海軍次官から連合艦隊司令長官に転出してからがメインでした。
題の通りだった…^^;
対米戦争には最後まで反対していたのに、その意志とは反対に開戦の口火を切ることになった長官、という感じ。

・名前と肩書のテロップが欲しい
若い人を含む多くの人に見て欲しいと思うなら尚更、これはしておいて当然の措置だったと思います。残念。
誰が誰か分からんし、どういう立場の人がどういった事を言っているのかが、あれでは分からないと思う。
特に軍令部総長の永野修身とか。
台詞の端に軍令部という言葉はあったような気がするけど(不確か)、んー…?
この映画の後半では結構なキーパーソンだと思うのだけど、あれでは知識がない人が見ると海相だと思ったりもするのではないだろうか。
というか当時は既に大本営海軍部になっていると思うのですが、肩書はそのまま軍令部総長だったの?よく分からん。
あと歴史背景を説明するためのナレーションが早すぎて、あれは理解し辛い。難しかった。
  
・山口多聞が海軍軍服を着た秋山好古にしか見えない件orz
そして本編上映前に『新参者』と『テルマエ・ロマエ』のトレイラーが流れてました。一体なんなの。笑。
2・3年ほど前の石井秋穂役(※TBSドラマ『日米戦争と東条英機』)と言い、なんとなく陸軍のイメージが私の中では定着していたので、最後まで違和感があった^^;
映画中で山口が部下に形見として渡していた帽子は教育参考館で見た記憶があります。
大和ミュージアムでもかなり山口提督の遺品?が展示されていて、それが印象に残っている。

・山本家の”最後”の夕食の様子は『父山本五十六』で描かれていた通りで、あー…こんな感じだったんだなー…と思いました。
この本は映画でも特別協力として名前が出ていた山本の長男さんの著書になります。
子供からみた山本五十六はこんな人物だったのだという、難しい話抜きのほの温かくなる本で、個人的にはかなり好きな1冊。
お祝いの為に用意されたのだろう鯛が子供たちに配られることなく食卓に鎮座したまま食事を終えてしまう場面は、随分印象的な所でした。
というか、戦前の暮らしは質素だなと思った。今が無駄に贅沢過ぎるんだろうな…
 
・水まんじゅう
当時既に砂糖は配給になっていたのではないでしょうか…流石連合艦隊司令部。田舎のお菓子かもしれないけれど随分贅沢な食べ方だなーと…
・マスコミ
香川照之がとある新聞社の主幹を演じていましたが、恐ろしい。けど、ああいう感じのメディア人、随分いたんだろうと思う。
敗戦で掌を返したようになりますが、ああいう人たち、戦後は一体どういう顔で街を歩いてたんだろうと思う。普通の感覚として。 
事件が起きた時か勝利した時だったかに「これで部数が伸びる」という台詞がありましたが、本当にその通りだったんだろうなあ
ニュースを伝えるというより新聞を売る為。夏の甲子園も元はその為に始まったんだし。
そうじゃない人も沢山いたんだろうけど。
 
・南雲中将
…うん…なんて言うか…(言葉少な) 
描かれ方が酷くて驚いた。
あの描き方だと真珠湾もミッドウェーも南雲中将のせいで失敗した(=だから山本は悪くない)、という感じになると思うんだが…
先日も書きましたが私は戦略戦術等は分からないので、名将愚将論とか、あの作戦はどうこうとか、そう言った事は分かりません。
でもこの南雲中将の描かれ方には眉を顰めてしまう。
あれはちょっと違うんじゃないのか…
知識がない私がそう感じた位なので、よくご存じの方はどう感じたんでしょう。
山本や山口多聞を持ち上げるために南雲を殊更酷く扱っているように思われてなりませんでした。
原作は読んでいないので分かりませんが、そちらも映画と同じような感じなのだろうか。
そりゃあ南雲は艦隊派だし。
成美さんに「ナイフで一突きすればお前なんて」的な発言をしていたりと左派トリオとは対極にいるけれども。
無能論がぶたれる事の多い方ですが再評価や違う光の当て方だって沢山あるわけですし、そもそも作戦計画に問題があったんじゃとか、そもそも人事がとか、…うん。
あの扱いだとかわいそう…

・でも
三宅義勇って誰ぞなと調べていた際に、玉木宏その他若手俳優のファンの若い方がブログなんかで「山本56?ぜんっぜん知らないけど見に行くつもり」と書いているのを結構見かけました。
どんな事が切欠でも、例え断片であっても、こういう歴史があった、こういう人たちがいたという事を知る事ができるのはいいことだと思う。
私もそうですが、そもそも自国の歴史、特に近現代史を知らなさすぎる。

まあディテールはあんまり分からないですが、そんなに悪い映画ではなかったと思います。
いい映画でもなかったと思うけど。(いい場面も勿論ありました)
面白かったかと言われたらそうでもないけど、面白さを追求する話でもないか。

変人参謀と言われた黒島亀人を椎名桔平が演じてました。
椎名桔平が秋山真之を演じても相当カッコ良かっただろうなと思った。
(※黒島→変人ぶり、奇行ぶりは秋山をまねていると言われていた)
 
***
 
…PCに向かう時間が取れない…orz
取れたと思ったら小さい人が「あんぱん!あんぱーん!」とやってきてPC占領される。それなんてタイラント。
君がPCでアンパンマン見ている間私は部屋にいてもPCに触れないんだよ……^^ゞ
なんだか随分なページ数を読んで下さっている方がおられるようで。ありがとうございます^^