太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

血液革命・血液サラサラへの道 9

2009-05-20 13:51:24 | 太極拳
血液の成分

分類Ⅲ

2.無形成分
 採血した血液を容器に入れて放置しておいたとき、沈殿した部分が有形成分で、上澄みの済んだ部分の、血清と呼ばれる部分が無形成分です。
 無形成分である血漿は、タンパク7% (アルブミン55%、グロブリンα14%、グロブリンβ13%、グロブリンγ11%、フィブリノゲン7%)、水分91.5%、その他、無機塩、脂質、ホルモン、ビタミン、炭水化物、酸素などの1.5%で構成されていて、この成分が水分や栄養素、そして老廃物などを運ぶ重要な役割を果たしています。
 血液の働きはこのように、細胞組織に栄養素や酸素を運んだり、出血を止めたり、体温を調節したり、細菌から体を守ったり、体に不必要な老廃物や二酸化炭素を、体の外に運び出すなど、多くの重要な役割を果たしています。
 中医に「万病一毒」という言葉があります。この一毒と言いますのは、汚れた血のことで、病気の原因になる血の滞りの「瘀血・おけつ」を指します。瘀血といいますのは、血がドロドロとして流れにくくなり、毛細血管が詰まったり、血管がもろくなって破れやすくなった状態のことをいいます。
 ご参考までに、中医といいますのは、中国医学には違いないのですが、中国の方のご意見で、西洋と東洋の中央の「中」という意味でとらえています。
 西洋医学でいう動脈硬化も、打ち身の時に見られる内出血の紫斑も瘀血がもたらすものです。もう一つの病気の原因に、濡養 (じゅよう・栄養・滋潤) が不足する血虚 (けっきょ) があります。これは脾と胃が携わっている運化作用 (運搬と化育・かいく・天地自然が万物を育てること) の低下による、血 (けつ) の生成源の不足、あるいは出血や血液破壊に伴う血量の不全 (瘀血・おけつ) による血の供給不足のことをいいます。
 血は気によって運ばれていますから、血が滞ると気も滞り、気血の滞りが病気の原因を作ることになります。ですから、血を綺麗にしておきさえすれば、病気に罹らならないことは明らかです。