太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

バイオフィードバック Biofeedback

2008-02-29 10:05:24 | 太極拳
 太極拳に於きまして、自律神経の交感神経、副交感神経の調整作用と関連しますので、昨日の続きを載せることにしました。「伝統医学のシステムと実践」 の 「その他の医学」 から、

 1960年代の半ばごろ、研究者たちは無線通信からヒントを得て、動物が自分の体の自律的な働きをコントロールできるものかどうかを問い始めた。答えはイエスであり、その機構をバイオフィーバックと名付けた。まもなく、それは人間にも応用できることが明らかとなった。自律神経は教育されうることが証明された。精神状態は学習過程の一部であるが、バイオフィードバックの技術によって自分で自分を学ぶことができるのである。
 突如として、心身医学の広大で実際的な新分野が開かれた。血圧は下げることができ、冷たい手は暖かくなり、片頭痛やテンカンの抑制、半身不随からの回復も可能となり、深い瞑想状態が引き起こされる。モニター可能な身体的・精神的機能はすべてコントロール可能であるかのようである。

世界は太極拳をどう見ているのか

2008-02-28 19:45:16 | 太極拳
 いま、太極拳が注目を浴びていますが、世界ではどのように太極拳を見ているのでしょうか。それを、いろいろに調べてみましたら、WHO (世界保健機関) が綴った文章に行きつきました。
 伝統医学のシステムと実践の第十六章、その他の医学の中に、関連する項目を見つけましたので、順次公開していきます。

1.「呼吸法」 Breathing 

 大気中には、酸素以外にもより多くのエネルギーが存在することに、気付いている人はほとんどいない。中国語では 「气」 qi、日本語では 「気」 ki、ヒンドゥ語では「ブラーナ」 Prana もそうしたエネルギーの一つである。
 これを人間全体によって、意識的に用いるようにすることは可能である。ほぼ25%の人々の呼吸法は誤っており、横隔膜の運動に逆らうような腹筋の使い方をしている。
 さらにほとんどの人の呼吸は、たまにしか肺いっぱいに吸わないため速すぎる。太極拳やヨガの師たちはこのような欠陥を矯正し、もつとも広い意味で健康的に暮らすために、このエネルギーをどのように活用すべきかを教える。セルフ・ケアにおいて正しい呼吸法は重要な意味を持つのである。


太極拳は奥が深い

2008-02-25 15:53:36 | 太極拳
 太極拳は知れば知るほど奥の深いことが分かります。太極拳のことを追いかけていますと、追えば追うほど、どんどん先に行ってしまいます。丁度、逃げ水のように。皆さんは 「逃げ水」 をご存知でしょうか。都会の四角いジャングルの中にいたのでは実感できませんが、田舎の、まだ舗装していないデコボコの道の水たまりが、夏の暑い日に陽炎が燃えるときに歩きますと、その水たまりがどんどん先に行ってしまうという現象のことです。
 どのフィットネスクラブでもそうですが、簡化二十四式太極拳の型を一通り覚えてしまいますと、もうそれでいいという気になって止めてしまう人が多いのです。が、そこからが本当に身につけなければならないものなのです。
 型を覚えただけでは単なる体操の域を出ません。体の中に気を通し、その気によって血液や体液を導いて、健康の役に立てようというものなのですから。気のことを知っただけではまだまだです。もっと先がありますから。
 

五行物語 1

2008-02-23 06:13:44 | 太極拳
 私たちの身の周りには、五行から出ている言葉がたくさんありますが、あまり気にしたことがありません。たとえば夏の暑い日に、喉がカラカラに乾いている時、ビールを一口飲んで、「あーっ、うまいっ、五臓六腑にしみわたる」 というその 「五臓」 も、気心が通じ合った関係を 「肝胆相照らす」 とか、予想もつかなかったような大事が起きた場合 「心胆寒からしむ」 だとか、ことの重要さを言い表すときに 「肝腎要」 とか 「肝心要」 といいます。
 その他 「青春」 や 「白秋」 も五行の相関関係を組み合わせて出来上がっています。
 その五行が、太極拳とどう関わっているのかを、これから見ていきたいと思います。