五、沈肩墜肘 (ちんけんついちゅう)
文字通りに解釈しますと、肩を沈め肘を落とすということですが、単にそれだけでは正解とはいえません。なぜそうしなければならないのかを考えてみましょう。肩を沈めるといいますのは、肩の力を抜くことに外なりません。スポーツでもよく、肩の力を抜けと言われますように、肩に力が入っていますと、いい仕事ができないわけです。
中国では、肩に力が入っている状態を、寒い時に肩をすぼめるようにする 「寒肩・かんけん」といい、日本では 「聳肩・しょうけん」 といって、太極拳では一番してはいけない姿勢としています。
沈肩は 沈肩者
肩を沈めるというのは
肩を鬆開 (しょうかい) し垂れ下げるなり 肩鬆開下垂也
肩を緩めて広げ、垂れ下げることである
若し鬆垂 (しょうすい) 能わざれば 若不能鬆垂
仮に緩めて垂れ下げることができなければ
両肩は端起 (たんき) し 両肩端起
両肩が持ち上がる聳肩になる
即ち気も亦、その上がるのに随いて 則気亦随之而上
気は力の入ったところに集まるから、肩に力が入ればそこに集まる
全身皆力を得ざるや 全身皆不得力矣
肩に気を取られて、気が全身に行き届かない。
太極拳は力を使うものではなく、勁という、気のエネルギーを使うものですから、全身、どこに力が入っていてもいけないわけです。ただし、立っているのに必要な力だけを使います。
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文字通りに解釈しますと、肩を沈め肘を落とすということですが、単にそれだけでは正解とはいえません。なぜそうしなければならないのかを考えてみましょう。肩を沈めるといいますのは、肩の力を抜くことに外なりません。スポーツでもよく、肩の力を抜けと言われますように、肩に力が入っていますと、いい仕事ができないわけです。
中国では、肩に力が入っている状態を、寒い時に肩をすぼめるようにする 「寒肩・かんけん」といい、日本では 「聳肩・しょうけん」 といって、太極拳では一番してはいけない姿勢としています。
沈肩は 沈肩者
肩を沈めるというのは
肩を鬆開 (しょうかい) し垂れ下げるなり 肩鬆開下垂也
肩を緩めて広げ、垂れ下げることである
若し鬆垂 (しょうすい) 能わざれば 若不能鬆垂
仮に緩めて垂れ下げることができなければ
両肩は端起 (たんき) し 両肩端起
両肩が持ち上がる聳肩になる
即ち気も亦、その上がるのに随いて 則気亦随之而上
気は力の入ったところに集まるから、肩に力が入ればそこに集まる
全身皆力を得ざるや 全身皆不得力矣
肩に気を取られて、気が全身に行き届かない。
太極拳は力を使うものではなく、勁という、気のエネルギーを使うものですから、全身、どこに力が入っていてもいけないわけです。ただし、立っているのに必要な力だけを使います。
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