太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

五行物語 4

2008-03-13 18:27:37 | 太極拳
相生と相剋

 五行は自然界と人体のさまざまな現象を対比させ、互いにいい影響を与え合う関係を 「相生・そうしょう」 といい、それとは逆にお互いに制約し合うあいだがらを、「相剋・そうこく」 という関係を生み出しました。
 相生は木・火・土・金・水の五行が、お互いの特性を生かしてその働きを高めていく関係で、その関係を 「木生火」「火生土」「土生金」「金生水」「水生木」と言い表しました。
 木を擦り合わせると火が熾 (おこ) り、木が火を育て、燃え尽きた木は灰になって土を生じ、土は万物を生み育む。土の中で金を生み水を生じ、水は木の生長を助け、助長・促進する。これらの作用を相生という。
 相剋は抑制や制約の作用をいい、「木剋土」「土剋水」「水剋火」「火剋金」「金剋木」、木は土の養分を奪って土を剋す、水をかけると火は消えるから水が火を剋す、火は金を溶かすから火は金を剋す、金は木を切るから金は木を剋す、というように、五行学説は相と剋の二つの面を持っている。