太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

五行物語 2

2008-03-09 21:20:04 | 太極拳
 五行は、五行思想、五行学説、五行論などとさまざまな呼び方をされています。が、陰陽 (おんよう) 思想とともに古代ギリシャ哲学に並び称される、中国有数の思想です。
 陰陽思想は、紀元前5~4世紀に始まった二元的認識による思想で、自然現象や人体の状況などに関する解釈法であり、五行説は紀元前三世紀頃に確立した学説です。陰陽と五行はお互いに独立した学派であり、それぞれ陰陽家、五行家と呼ばれていました。陰陽、五行はともにバランス学説といわれ、中国医学にも強く影響しているものです。
 昔は、陰陽、五行それぞれ別個にとらえていましたが、最近では陰陽五行思想として同一に扱われる場合が多いです。陰陽の考え方は、宇宙がまだ混沌とした状態のこの世の初めのとき、その混沌の中から、軽くて澄んで温かい陽の気が上昇して天となり、同時に重く濁って寒い陰の気が下降して地となりました。
 この陰陽の二つの気は、一年を周期として、代わる代わる消長盛衰します。つまり、太陽から地上に到達する光と熱の分量は、一年を単位として増減しますから、その量に応じて一年のうちに春夏秋冬の四つの季節・四季が生ずるというものです。