太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

ものを見つめない

2006-10-19 05:55:45 | 太極拳
 私たちは自分が気が付かないでいると、どうしても対象物を見つめています。例えばテレビがいい例です。自分のお気に入りの番組なら尚更です。ではどうして見つめてはいけないのでしょうか。それは目から気が出て行ってしまうからです。気の無駄遣いということです。
 太極拳では、両眼を正面に向けて、平行的に対象物に目を向けますが、目は凝視をせずに遊ばせておきます。これを二目平視といいます。この場合見つめないとはいいましたが、目からは、出きるだけ多くの情報を取り入れる必要がありますから、漫然と見るのではなく、注意深く見る必要はあります。
 太極拳は普通は型だけを独りで行いますが、二人で行う推手というのがあります。推手で相手と向かい合った時、相手の動き、呼吸、心理状態、状況の変化などの全てを読み取るのは目です。
 このことを古人は 「拳技以眼為尊、眼為心之苗」   拳技は眼を以て尊しとなす、眼は心の苗となす、といっております。心に思うことは必ず目に表れます。これが眼は心の苗ということです。つまり、相手の目の動きや輝きから、その意図を見抜くことができますし、それができれば素早く対処ができるということです。
 二目平視と同じような意味の言葉に 「八方眼」 があります。