太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

動きの中に静けさを求める

2006-10-18 06:11:00 | 太極拳
 太極拳の動きの中に、ゆったりとした心と体の環境を作り出し、変化する動きの中でも、心だけは、波間にたゆとう小船のように、ゆったりした気持ちでいることを太極拳では、動中求静 (どうちゅうきゅうせい) といいます。
 太極拳は動く禅といわれておりまして、動きの中に静けさを求めて演舞しますと、精神が安定して“行禅”の状態に入ります。この状態を入静といいまして、脳波はユックリとした曲線を描く8~13ヘルツの α 波になります。このアルファ波が前頭前野にあるA10(エーテン) 神経を刺激して、エクスタシー状態にしてくれます。
 この動中求静を昔の人が言い表した言葉があります。
 黙然としているもまた動なり。 (孫殯)
 静は静動にして、不動にあらず。 (王夫子)
 静は動を含み、動は静を捨てず。 (王夫子)
 静中動にふれ、動なお静の如し。 (王夫子)