太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

体の内と外をコーディネイトする

2006-10-13 08:54:15 | 太極拳
 体の内といいますと太極拳の場合には、精・気・神を指します。精が満ち、気が足り、神が旺盛であれば、豊かな生命力が維持できると考えます。
 精とは、あらゆる物質を構成するエッセンスのことで、体を構成する29種類の元素を指しています。気とは、精に息吹を与え、生命体として成り立つためのエネルギーであり、意識と肉体を結ぶコーディネイターです。神とは、精神、意識、知覚、思惟などの精神活動をいい、精と気が一元化したものをいいます。
 この精・気・神を合わせ 「内三宝」(ないさんぼう) といいます。 「天に三宝あり日・月・星、人に三宝あり精・気・神」 といわれて尊重されています。その鍛錬の段階をみてみますと、 「練精化気」 「練気化神」 「練神環虚」 の段階を経て行われます。
 外といいますのは、外面に現れた動作のことで、全身の構えであり、手や脚の四肢の動きであり、眼の動きです。その外に現れる部分の動作と、内面の一致を促す言葉に 「内外相合」 (ないがいそうごう) があります。
 体の外側は、筋肉、骨格、皮膚を鍛錬し、体の内面は気を鍛錬する。 「外練筋骨皮、内練一口気」。心を以て気をめぐらせ、気を以て身をめぐらす。 「以心行気、以気運身」。 自分の意思で気を全身にめぐらせて、気によって体を導いて行くということです。
 こんな言葉もあります。 「神為主師、身為駆使」 神 (精神・心) を主宰して体を動かす。
 これまでのところをまとめてみましょう。意識によって体の内面に気を充満させ、その気によって動作を導く、ということでしょうか。いってみれば内面の気と、外面の動作をコーディネイトすることでしょう。