太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

からだが バラバラでは だめ

2006-10-12 06:00:40 | 太極拳
 体の動きが、手は手、脚は脚というように、それぞれが無関係に動いていたのでは、太極拳が期待する効果が現れません。それをいましめる言葉が 「上下相随」 です。上肢と下肢あるいは上半身と下半身の動きを連動させることです。また、手だけの動作の場合の、雲手の動作のように、上の手と下の手の動きを統一させる場合にも当てはまります。
 太極拳の基本の形は、胸の中に大きなボールを抱える 「抱球」 です。抱球は胸の中だけではなく、腋の下にも、股の中にもボールを抱えるイメージがほしいですね。この抱球の形をできるだけ崩さないように、左右の手も連動させたいでものです。
 太極拳論の最初に、周身軽霊(しゅうしんけいれい)、全身を軽やかにしてとありまして、その後に、その根本は脚にあり、動きは大腿から始まり、腰がイニシアティブをとって動くと、手や指が形となって現れるという言葉があります。「其根在脚、発于腿、主宰于腰、形於手指」
 腰を軸にして上肢と下肢を有機的に機能させて、からだ全体を統一的に美的にというのがねらいです。太極拳論にはまたこんな言葉もあります。一ヶ所が動くと全身が動く 「牽動一髪、則全身倶動」と。